S原:今回は久しぶりに暴走する列車の映画!
Y木:またこのシリーズかー。興味ないなあ…
(あらすじ)
医師でありシングルファーザーのルイスは、息子のマックスとロンドから深夜の列車で家路に向かっていた。停車中に誰かがブレーキを操作していることに不審を覚えるも、列車は走り出す。いつのまにか眠っていたルイスは列車が止まらないことに気付き、車内のインターフォンで運転室と連絡を取るが、乗客の人数を聞かれるだけだった。車内にはルイスと息子のマックス、ルイスが好意を寄せている美人女性サラ、反社会的で信用できない男カーマイケル、初老の銀行家、心臓に病を抱えた老女の6名。ブレーキの利かなくなった列車は正体不明の男に操られ、踏切りにいた車を跳ね飛ばし、ノンストップで暴走していく。果たして暴走を続ける列車を止めることが出来るのか…
S原:これはテレビ映画やと思うんやけどな。前半がほとんど列車内の会話だけやねん。96分くらいの内容で「ちょっと変だぞ?」と主人公が気付くのが30分すぎ。いくらなんでもスローすぎるわー。
Y木:下手な映画なんやろ。
S原:下手ではないような気がする。ちゃんと作ってるし矛盾もないし。なんというか、丁寧すぎるんやろうな。前半に伏線を張ってるつもりやろうけど、全然生かされません。
Y木:ストーリーは?
S原:上のあらすじの通り。それ以上でも以下でもないという……こういう映画が一番困るねんなー。
Y木:ありきたりってことか。
S原:そうそう。ワンパターンの面白さでもないしな。やっぱり印象に残らないのは困るで。本当に面白いか、一生忘れないくらいダメな映画か、どっちかにしてほしい(笑)
Y木:列車を暴走させた犯人がおるんやろ?
S原:そこはちょっと工夫してた。これ、犯人が最後まではっきりと出てこないねん。顔も出てこないし動機もわからない。
Y木:「激突!」みたいやな。
S原:あーそうね。「激突!」は超シンプルやけど、サスペンスに緩急があったやろ。この映画では一本調子でハラハラドキドキが続かない。少ない登場人物(6人)でどうやって列車を止めるかと知恵を絞る面白さを出さないといけないんやけど、どうにも盛り上がりません。一応、連結器を外すとか方法を考えるねんけどな。いちいち反対するキャラクターがいて議論をするねん。それもリアルかもしれんけど「はよせえや!」ってつっこんでしまいます。
Y木:やっぱり演出が下手なんやって。
S原:普通に作ってるはずなんやけど、なんと言えばええんやろ。あとは、全編夜の場面やねん。列車の中もほの暗いし、登場人物たちは陰気やし、あーやだやだ!なんでこんな映画観なあかんねん。
Y木:おまえ、好きで観てるんやろって。クライマックスは盛り上がるんとちゃうの?
S原:盛り上がりません。
Y木:パッケージではすごい炎がでてるやん。
S原:あー火はでてたよ。でも、ストーブだって火がでてるやん?
Y木:そんなん言ったら、おしまいやがな。
S原:クライマックスが一番盛り上がるはずなのに、観終わっても「あー列車が止まってよかったね」って感じかな。
Y木:おいおい。
S原:いやー、もう薄味すぎてそれしか言いようがないねんって。
Y木:まえに紹介した列車映画と比べてどうなん?
S原:一番つまらんかも……他はB級でも「愛すべきバカっぽさ」があるからな。列車のうえでバク転したり、雪山に突っ込んでセーフ!とか。
Y木:おれにしたら、どっちもどっちやけどな(苦笑)
S原:さあ、みなさん。ぼくが期待しすぎただけかもしれませんが、サスペンスとしてもアクションとしても中途半端です。よほどのマニア以外にはおススメできません。おしまい!
※ 以下は前回に紹介した暴走列車特集です。↓↓
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