あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「186 感染大陸」(2001)の巻

186 感染大陸

 

S原:いままでたくさんのB級(Z級)映画を観てきたけど…

Y木:うん。

S原:もしかしたら最低ランクかもしれん……(ため息)

Y木:そういう映画の方が、読者は喜ぶんちゃう?

 

 

(あらすじ)

コレラ菌が驚異的な猛威を振るい生存者が186人となったサンフランシスコで、人類の「今」と「真実」を記録に残すため、キャルとジョシュは映画を作る決意をする。

 

 

S原:この映画を語る能力は僕にはない。いや、そもそも映画と呼べるのかどうか……

Y木:Z級という話ではなくて?

S原:うん。ゾンビでもエイリアンでもなんでもええねんけどな。一応は、ゾンビメイクをしたりするやん。結果として失笑されたとしても、それがしたいわけやん?

Y木:まあ、そうやろうな。

S原:この映画ではそれさえも放棄している。

Y木:よく分からんぞ。

 

 

S原:これは、モキュメンタリーやねん。コレラ菌が大流行して、人類が186人しかいない世界という設定やねん。それ自体はOKなんやけど、その世界に住んでいる人がインタビューに答える手法やねん。

Y木:なるほど。

S原:最初の2~3分やったらええねんけど、それが1時間以上続く。これを苦行と言わずして何と言う?

Y木:知らんがな。おまえが好きで買ったんやろ。

S原:製作費がないのと、アイデア重視したのは分かるねんけどな。さすがにもう少しちゃんと作って欲しかったわ。

 

Ever Since The World Ended Trailer

 

Y木:インタビューの内容は?

S原:一応、荒廃した世界を記録として残すという設定なんやけどな。めちゃしょーもないで…(失笑)「周りを見渡してゾッとしたよ」「大変な世界になっちまった」「なんとか生きてるよ」「意外に楽しんでるぜ」「あいつらは怠けものだ」とか、そんな愚痴ばっかり。

Y木:ひどいな。

S原:あとは何があったかな。あー思い出した。「自転車は楽しいぜ」

Y木:あーそう。

S原:「缶詰は体に悪いぜ」

Y木:知らんがな。

S原:「はちみつ作りも素敵なのよ」

Y木:知らんて。

S原:「家が欲しい」

Y木:ホームレスか。

S原:「頑張って、子作りしなきゃね♡」

Y木:新婚さんいらっしゃいか。

 

Ever Since The World Ended - TRAILER.mp4186:感染大陸」。。。 | 怒りくまのブログ(仮)

 

S原:出てくる人の大半はブツブツ言うだけ。荒廃した世界でも人間の愚痴はとまらんみたいやな。そりゃ、現代社会でもストレスがたまるはずよ。

Y木:よくわからん理屈言うなよ。

S原:あげくに子供が「大人たちはバカだ」「大人よりも私たちの方が上手くやれる」と言い切るねん。

Y木:シニカルな視点やな。

S原:いやそんな視点はない。適当に作ってるだけやって。断言できる。

 

Ever Since the World Ended (2001) - 12 years ago, a plague wiped out most  of the planet; in San Francisco, only 186 people remain. 2 of them use  jury-rigged batteries to power a camera and make a ...

 

Y木:ラストは?

S原:あーラスト? これがまたひどい。映画館みたいなところに生き残った人たちを集めます。そこで自分たちが撮ったドキュメント作品(インタビュー集)をみせます。そして、かっこよく言い放つ。「真実を伝えるための映画を作るんだ!」

Y木:それが言いたかったんやろうな。

S原: 「みんなで話をしよう!」

Y木:それが結論……?

S原:はい、ということで、これは珍作・オブ・ザ・珍作でした。恐ろしいのは、おそらく、これよりもひどい映画が(たぶん)この世に存在することでしょう。いやーそれにしてもいろんな映画がありますなあ……(ため息)

 

 

世界が終わった後、写真1

 

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「キャノンフィルムズ 爆走風雲録」(2014)の巻

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S原:さあ、あの頃にB級っぽいアクションSF映画を観ていた人(だけ)におススメするドキュメント! 

Y木:キャノンフィルム?

 

(解説)

イスラエルの暴走機関車メナヘム・ゴーランとヨーラン・グローバス。
イケイケ野郎たちのハリウッド一代記。
これこそ真のニュー・シネマ・パラダイスだ!

 

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S原:いやーキャノンといえば、このマークですよ、あなた! 

Y木:キャノンフィルムってなに?

S原:要するにあれよ。例えると「ヌードがなくて、アクション主体の日活ロマンポルノ」よ。

Y木:わからん。

S原:あーそう? じゃあ「B級スターがでる、オツムの弱い角川映画」よ。

Y木:わからんって!

S原:まあまあ。このラインナップをみてよ。

 

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Y木:あーこういうの。おまえの好物やん。

S原:うん、大好物! でも、好き嫌いはあるにせよ結構当時のアクション好きの男子は観ていたと思うで。

Y木:たしかにレンタルビデオにも並んでたやつやしな。でも「狼よさらば」とか「エクスタミネーター」とかは人気シリーズやん。

S原:オリジナルを作ったわけじゃなくて、その続編の権利を買って作ったみたい。

Y木:あー(笑)

S原:むかし、「グローイング・アップ」って映画があったやろ。

Y木:あったなー。スケベなことばかり考えている男の話やろ。

S原:そうそう。知能指数ゼロ分署な感じで、最高やったよな!

Y木:最低やったわ。

 

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S原:あれ、イスラエルの映画やねん。あれをヒットさせたのは、メナハム・ゴーランとヨーラン・グローバスという従兄弟。潰れそうだったキャノンフィルムを買って、自分たちで映画製作したらヒットしたと。

Y木:へえ、商売の才覚があったんや。

S原:もちろん商才ゼロとは言わんけど、映画作り自体が好きだったみたい。

 

 

S原:でもまあ、なんというか破天荒というかムチャクチャな2人でな。「超大作1本をつくる製作費があるなら、同じ製作費で10本の映画を作った方がええがな」というノリで、いわゆるB級アクションを中心にバンバン作っていったら、それが結構ヒットして勢いにのったみたい。

Y木:それがブロンソンやチャック・ノリスとかやな。

S原:ジャン・クローム・ヴァンダムなんか、映画に出してくれと必死で頼み込んだらしいで。「2人の前でアクションはもちろん股割りまでやってみせたよ!」と熱弁してた(笑)

Y木:まあ売れへん役者は映画にでたいわな。

 

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S原:この2人は収益重視やったから、おのずと製作費は低く抑えることになる。当然早撮りの方が安いから、ハイコンセプト(わかりやすい狙い)で単純な作品になるわな。

Y木:ジャンルムービーってやつやな。

S原:うん。でも、この2人は映画ファンの一面もあってな。たとえば、ゴダールやカサヴェテス、アルトマンにも出資してるねん。ここは感心したわ。

Y木:へえ。

S原:これ観ながら、「極悪女王」で話題になった全日本女子プロレスを思い出したわ。

Y木:ほう。

S原:そうそう。全女もめちゃくちゃな経営やったんやけど、どこかでプロレスが好き・ファンを喜ばせたいという思いはあったと思うねん。ちょっとそこに通じるもんがある………ような気がする。

Y木:ほんまかいな。

S原:残念なのは、役者のインタビューが短いことと、映画の場面紹介が短いことやな。たくさんの映画の良いシーンをしっかりと観ることができたら印象はかなり変わったと思うんやけどな。ここが残念やった。

Y木:権利関係?

S原:たぶんそうやろうな。それぞれの俳優のいまのインタビューなんかしっかりと撮れたら、さらに深みがでたと思うんやけど……

 

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Y木:映画としては、キャノンフィルムの栄枯盛衰を描く感じ?

S原:うん。イケイケで調子に乗っていた頃は笑えるほどすごい。原題は「Go Go Boys」やからな。カンヌ映画祭で、これから製作予定の映画の紹介冊子(カラーで紙質も良い)を配って、出資者を集めてたらしい。口も上手かったんやろうな。要するに、さきにお金をもらってそこから映画を作ると。

Y木:お金が集まらなかったら?

S原:作りません。

Y木:山師やなあ。

S原:いや映画の世界は山師だらけやと思うで。この作品でも冊子をみせて「これをみろよ。全部作られなかった映画だぜ」と笑ってた。とにかく、荒稼ぎでバカでかい本社ビルを建てたり、有名人たちを集めてパーティをしたり。マスコミの前で、同じジャージを着て2人で走ったり(笑) 

Y木:簡単に言うと田舎の成金ってことやな。

S原:はい、そうです。

 

 

S原:一応、ちゃんとお金をかけて作る作品もあるねん。賞とか名誉もほしかったみたいでな。

Y木:そのへんも田舎もんっぽいな。

S原:個人的には「暴走機関車」は好きやし、黒澤のアイデアをよく映像化してくれたと感謝してるねんけどな。(注:黒澤は出来に不満だったようです)

 

 

オテロゴダールのリア王 | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・配信・作品情報 - 映画ナタリー

 

 

Y木:でも会社はダメになるんやろ。

S原:うん。インタビューでそこに触れようとすると突然キレる! あそこは笑ったわ。「死んでも自分についてネガティブなことは言いたくない」「それが事実でもそれを打ち消す」「失敗しても、そのあとに成功すればなかったことになる!」すごいやろ?

Y木:それくらいの気骨がないとあかんのやろうな。会社がダメになった原因は?

S原:最高で年間43本作ったらしい。さすがに粗悪乱造になるやろ。全部ヒットするわけじゃないし。

Y木:要するに調子に乗りすぎたと。

S原:あとは、会社が大きくなるのを止められなかったんちゃうかな。まわりに、キャノンを食い物にしようとするゴロツキもいたやろうし。

Y木:あるあるやな。

S原:でも、一番のとどめはあれよ。お金をかけた大作をつくって世界的ビッグヒットを狙ったことやな。

Y木:大作って?

S原:「オーバー・ザ・トップ」。

Y木:あー……

 

 

Y木:スタローンの腕相撲のやつやろ。

S原:製作費をかけて作ったけど、ヒットしなかった。スタローンにも莫大なギャラを払ったみたい。当時、ぼくは「ただの腕相撲を映画にするんか。さすがハリウッドやなあ」と感心したんやけどな。実際にみると「ただの腕相撲やん」(笑)

Y木:あれはしょもなかったなあ。

S原:このへんから雲行きが怪しくなって、息の根を止める映画が……

Y木:なに?

S原:「スーパーマンIV 最強の敵」。

Y木:あー……

 

 

S原:ヒットもしないし酷評されるし散々やったみたい。

Y木:そりゃ、インタビューでも逆ギレするわ。

S原:正直、会社が傾きだしたときに手を出す企画じゃないやろ。日活が晩年に「落陽」を作ったり、ファンも飽きてきたのにAKBの選抜総選挙を続けたのと似てるかも(笑) 

Y木:スーパーマンはパート3(電子の要塞)も、かなり微妙な出来やったのにな。

S原:AKBネタと一緒でみんな潮時やと分かってたはずやけどな。本人たちは「まだイケる」「ブランド力がある」と続けるしかなかったんやろうな。

 

落陽 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画AKB48総選挙公式ガイドブック2018 (講談社MOOK) | AKB48グループ |本 | 通販 | Amazon

 

S原:結局、1994年に倒産。そのまえに、一心同体だったはずの従兄弟メナヘム・ゴーランとヨーラム・グローバスの関係も上手くいかなくなる。映画では、ビジネスと現場との対決みたいに描いているけど、どうかな。やっぱり「金の切れ目は縁の切れ目」なんちゃうかな。

Y木:なるほど。

S原:ウィキペディアによると、キャノングループが最後に作ったのは「ヘルバウンド地獄のヒーロー5」らしい。

Y木:最後までチャック・ノリスで映画を作ったんや。そこは偉いような気もする……そうでもないかな。

S原:ちなみに、ぼくこの映画を映画館(3本立ての1本)で観たのよ。内容は忘れたけど、そんなにヒドい出来ではなかったと印象なんやけどな。

 

ヘルバウンド/地獄のヒーロー5 | 内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー

 

Y木:映画の最後はどうなるの?

S原:じつは最後の場面はすごく良いねん。仲たがいしていた2人が並んで、昔自分たちが作った映画を試写室で観る。2人のあいだにポップコーンがあってな。もう2人とも老人よ。でも、2人の表情には映画に対する熱意みたいなのは滲み出てて、なんか妙に感動する。

Y木:へえ、じゃあ良い映画やん。

 

The Go-Go Boys: The Inside Story of Cannon Films (2014)

 

Y木:今回はおススメみたいやな。

S原:映画好きなら、絶対に楽しめます。映画ビジネスのいい加減さと恐ろしさを味わえる貴重な作品です。これは単なる映画ではなく、「遺産」だと本気で思います。久しぶりに言いますよ、マストバイです!

 

The Go-Go Boys: The Inside Story of Cannon Films : Menahem Golan,  Jean-Claude Van Damme, Hilla Medalia: Amazon.com.be: Films et TV

 

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大学の先輩とあの頃の日本映画を語るの巻 その4

(※ 前回からの続き )

 

S原:あの頃はよく二本立てがありましたね。

 

べえ:あったあった。

 

S原:お得感があって今でも好きなんですけどね。あまり最近はみないですが。

 

べえ:どうなんやろ。いろんな事情があるんやろうな。

 

映画チラシ オン・ザ・ロード/転校生

 

S原:「転校生」は、劇場公開時は2本立てだったんですね。

 

べえ:そうそう。知らんかった?

 

S原:知らなかったです。あと「オン・ザ・ロード」(1982)も知らなくて。知ってます?

 

べえ:観たよ。結構おもろい。白バイ隊員(渡辺裕之)が、自分が原因でケガをしてしまった女性を追いかけるっていう。

 

S原:なんか変わった映画ですね。

 

べえ:変わってた。いまはほとんど忘れられてるけど悪くない。もうちょっと評価されてもいいと思うけど。

 

 

映画チラシサイト:翔んだカップル/まことちゃん

 

べえ:えー「翔んだカップル」(1980)の同時上映は「まことちゃん」(1980)やったんか……

 

S原:これ、組み合わせた人のセンスが……(笑) 当時、劇場で観た人の感想を聞きたいですね。

 

べえ:それにしても「まことちゃん」はないやろ(苦笑)

 

S原:どんな映画だったんでしょうね。「翔んだカップル」は相米慎二のデビュー作です。相米監督らしく一筋縄ではいかない映画でしたね。

 

べえ:あれなー……(苦笑)

 

 映画チラシサイト:燃える勇者/セーラー服と機関銃

 

S原:当時一大ブームを巻き起こした「セーラー服と機関銃」(1981)。「燃える勇者」(1981)との2本立て。「人気さらっちゃオー!」というキャッチコピーがバッチグーですね。

 

べえ:これ、結構良い組み合わせちゃう?

 

S原:「燃える勇者」は真田広之のアクションがすごかったことしか覚えてません。「セーラー服と機関銃」はアイドル映画のはしりと言われてますが……

 

べえ:アイドル映画ではないよな。メチャクチャやし。

 

S原:はい、キラキラした青春映画と思って観に行った男子はビックリしたでしょうねえ。いろんな意味で強烈でした……

 

映画チラシサイト:伊賀忍法帖/汚れた英雄

 

S原:でました、我らが「汚れた英雄」(1982)! これも一緒にビデオで観ましたねえ。

 

べえ:観た観た。おまえのツッコミ付きで(苦笑)

 

S原:すいません。何回か観てるんですけど、もっとうまく作れるのになあという場面が多いんですよ。でも面白いです。

 

べえ:これ、角川春樹自身が監督やろ。

 

S原:そうなんです。たしか撮影の時に角川春樹が、草刈正雄に対して「演技なんかするな! おまえは人形みたいに立っていればいいんだ!」と演技指導したという。たしにかにマネキンみたいな感じでしたね。

 

べえ:角川春樹っぽいな。「伊賀忍法帖」(1982)のほうは観てないねん。

 

S原:渡辺典子のデビュー作ですね。これは、ちょっとうーん……。忍法もので面白そうだったんですけど。今観たら楽しめるんですかね。

 


 

すかんぴんウォーク | 映画の記憶・・・と記録

 

べえ:この2本立てはすごいよな。

 

S原:たしかに(笑) 「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984)は、学園祭の前の夜を繰り返す話ですよね。もはや伝説ですね。

 

べえ:完全に押井守の映画になって、試写を観た高橋留美子が怒ったという。

 

S原:あんなに好き勝手に作られたらそりゃ怒るでしょ。「すかんぴんウォーク」(1984)はどうですか?

 

べえ:面白かったよ。

 

S原:山田辰夫がおいしいところを持っていったという(笑)

 

べえ:それも含めて完全に大森一樹ワールドやったな。

 

S原:でも吉川晃司のデビューは、すごかったですね。いままでは細っちょろい男性アイドルが主流だったのが、ガタイが良くて運動神経バリバリ(水球のオリンピック候補)のタイプが突然でてきましたから。

 

Amazon.co.jp: ti93 邦画映画チラシ「ユー・ガッタ・チャンス+クララ白書 」吉川晃司 : 氷室冴子原作: 本

 

べえ:三部作では「ユー★ガッタ★チャンス」(1985)が一番好きかな。

 

S原:「ユー★ガッタ★チャンス」は僕も好きです。サーフィンしたり変な展開もあるんですけど、それもご愛敬で(笑) 同時上映は「クララ白書 少女隊PHOON」(1985)。

 

べえ:すごいなー、この組み合わせも……。「クララ白書」は少女隊を売り出すためのアイドル映画やろ?

 

S原:ですね。最近ネットで観たんですけど、最後まで観るのがしんどかったですね。というか、アイドルというよりもただの子供で(苦笑)

 

 

 

探偵物語/時をかける少女(半券) | 映画チラシ|チラシ屋くじらん

 

 

べえ:「探偵物語」(1983)は好きやねん。主題歌も良かったし。
 
S原:「あんなに激しい~潮騒が~♪」ですね。うーん。ちょっと暗くないですか?
 
べえ:そうかな。松田優作も良かったやん。
 
S原:でも「時をかける少女」(1983)との2本立ては素晴らしいです。そりゃ、男子中学生/高校生が劇場に行きますって。映画ファンにとっても根岸吉太郎と大林宣彦の2本が観れるなんて超お得ですよ。
 
べえ:たしかに。
 
S原:それにしても「時をかける少女」の原田知世は神懸ってましたね。角川春樹が「本当は、知世と結婚したい! でも結婚できないから、せめて1本映画を撮ってくれ!」と大林宣彦に頼んだという。
 
べえ:おいおい。あの人なら言いかねんけど(苦笑)
 
 

 

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S原:「愛情物語」(1984)はどうですか?

 

べえ:観てない……はず。観たんかな。印象にないなー。

 

S原:普通の映画でしたよ。ただ普通過ぎて印象に残らないという(笑)

 

べえ:同時上映は「メインテーマ」(1984)か。

 

S原:個人的には失敗作やと思ってます。すごく変な作りなんですけど、それが全然上手くいってない。ただ主題歌は好きなんです。いまでもたまに聞きますよ。

 

べえ:「愛って~よく~♪」やな。たしか野村宏伸のデビュー作やろ。

 

S原:そうです。演技があまりに下手すぎて、観た時はドキドキしましたね。いろんな意味で(苦笑)

 

べえ:監督は森田芳光やろ。

 

S原:ですね。森田芳光、好きなんですけどねえ。あの人もときどきぶっとんだ映画を作りますね。この時期では「そろばんずく」(1986)とかムチャクチャやったでしょ?

 

べえ:あーとんねるずの? あれはなあ(苦笑)

 

 

DVD「そろばんずく」作品詳細 - GEO Online/ゲオオンライン

 

 

 

映画チラシサイト:Wの悲劇,天国にいちばん近い島

S原:「Wの悲劇」(1984)は名作ですよね。くすぶりかけてた薬師丸ひろ子が一気に女優になったという。世良公則がクサいのも、ぼくは許容範囲で(笑)

 

べえ:「天国にいちばん近い島」(1984)、観たはずやけど覚えてないなー。これも大林宣彦やろ?

 

S原:そうです。なんとなく薄味の映画でしたね。一説では、大林が原田知世のヌードを撮ろうとして、角川春樹とケンカしたという噂を聞きましたよ。

 

べえ:そりゃ都市伝説やって。

 

 

 

映画チラシサイト:早春物語,二代目はクリスチャン


べえ:「早春物語」(1985)、じつは観てないねん。

 

S原:えーうそでしょ! 今度DVD貸します。絶対に観た方がいいですよ!

 

べえ:そう?

 

S原:いやー林隆三と原田知世が絶品で。

 

べえ:「二代目はクリスチャン」(1985)、観たかな? これも印象に残ってない。井筒和幸監督やったかな。

 

S原:ぼくは観ました。でも忘れました! そういう映画ですよ、はい。

 

 

 

映画チラシサイト:ア・ホーマンス,めぞん一刻

S原:これもなかなかの組み合わせですね。

 

べえ:「めぞん一刻」(1986)も観たはずなんやけど。忘れたなー。

 

S原:ぼくは見逃してるんですよ。でもまあ観なくてもいいかな、と(笑) 結構良い出来みたいですけどね。「ア・ホーマンス」(1986)は、ハードボイルド好きのべえさん好みですね。

 

べえ:うん、まあ。

 

S原:映像とか良かったじゃないですか。

 

べえ:…うん。

 

S原:松田優作も雰囲気バッチリだったし。

 

べえ:……うん。

 

S原:なにかご不満が?

 

べえ:いや好きなんやけどな……

 

S原:はい。

 

べえ:………あのラストが(苦笑)

 

S原:シーッ! それは言ってはいけません(笑)

 

 

高島幹雄'26 on X: "Twitterを開いたら『ボビーに首ったけ 』の話題がいくつか目に入ったので確認したくて画像検索すると、記憶にある通りのビジュアルのアニメ。『カムイの剣』と同時上映だった角川映画なのに、VHSとLD止まりでDVD化されていないのは知らなかったな。意外  ...

 

S原:べえさんの好きな「彼のオートバイ、彼女の島」。同じ時期の片岡義男が原作で「ボビーに首ったけ」(1985)。覚えてます?

 

べえ:映画自体は覚えてる。けど、あれ観てないねん。

 

S原:吉田秋生のキャラデザは良いんですけど、変わった感じでしたね。突然色鉛筆の画面になったりすごく実験的で。野村宏伸が主役の声をしてるんですが、この世のものとは思えないくらい棒読みで、いくらなんでもあれはないんじゃないか、と(笑)

 

べえ:でも角川事務所は、野村宏伸を売り出したかったんやろ。

 

S原:でしょうね。残念ながら……でしたけど。

 

べえ:「カムイの剣」(1985)は観た?

 

S原:観ました。予告編みたらめちゃくちゃ面白そうで期待したんですが……最後のほうの展開がすごく駆け足になるんですよ。

 

べえ:そうなんや。

 

S原:あとで監督(りんたろう)のインタビューを読んだら「最後はわざとスピードをあげた演出にした」と言っていて。

 

べえ:ふーん。

 

S原:その演出もそんなに効果的でもないし、もっと財宝探しに絞って普通に作って欲しかったですわ……。サントラ(宇崎竜童)はシンプルで、めっちゃ恰好良いんですけど。

 

 

S原:この組み合わせもいいですね。

 

べえ:うん。じつは「ぼくらの七日間戦争」(1988)は好きで。

 

S原:えーそうですか。ぼくはあんまり……

 

べえ:そう? 結構良いと思うけどな。あ、part2はダメやで(笑)


映画チラシ(2種)○牧瀬里穂 幕末純情伝&渋谷琴乃 ぼくらの七日間戦争2(映画)|売買されたオークション情報、Yahoo!オークション(旧ヤフオク!)  の商品情報をアーカイブ公開 - オークファン(aucfan.com)


S原:その「ぼくらの七日間戦争2」(1991)は、「幕末純情伝」(1991)との二本立て。

 

べえ:これはどうやろな。

 

S原:なんとなく小粒で、お得感がないですよね。まあ好みなんですけど。

 

べえ:言えることは「2つとも面白くない」ってことかな。

 

S原:その通りです、はい(笑)

 

*******************

 

S原:そろそろお開きの時間が。

 

べえ:今日はよく飲んだなあ。

 

S原:はい、昼から5時間近く飲んでます。(本当)

 

べえ:そんなにか。しかし適当に喋っただけでも5時間たつんやな。

 

S原:本当に雑談でしたけどね(笑) でも楽しかったし次回もよろしくお願いいたします。そして最後にべえさんにお願いが!

 

べえ:お願い? なに?

 

S原:次は、出来ればべえさんの奥さん(美人)も連れてきてください~!

 

べえ:連れてくるか!

 

*************************

 

まだまだ語り尽くせない「あの頃の邦画」トークですが、今回はこの辺でおしまい。

好評なら、またします! 

次回(があれば)もお楽しみに~!

 

 

大学の先輩とあの頃の日本映画を語るの巻 その3

(※ 前回からの続き )

 

S原:当時の角川映画のブームは、いまのヤングにはピンとこないでしょうね。

 

べえ:やろうな。

 

S原:いかにすごかったか。というよりも、いかに「映画館に行きたくなったか」ですよね。

 

べえ:そうそう。角川はなー、とにかく宣伝が印象に残ってる。

 

S原:音楽とかですか? 

 

べえ:それもある。とくに印象に残っているのは「人間の証明」(1977)「野生の証明」(1978)「戦国自衛隊」(1979)とか。

 

S原:ああ、いいですねえ。

 

 

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べえ:自分の頭の中で、全部主題歌とキャッチコピーとタイトルがセットになってる。

 

S原:まさに角川商法(笑)

 

べえ:とくに好きな曲は「キャバレー」(1986)の「レフトアローン」と「恋人たちの時刻」(1987)の主題歌(大貫妙子の恋人たちの時刻)。あれは良い!

 

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S原:あとはCMも……

 

べえ:CMなー! 特にコピーは「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?」「歴史は俺たちに何をさせようとしているのか」とか。上手いやろ。

 

S原:キャッチーですよね。「0.1秒のエクスタシー」「星よ、導きたまえ。」とか。

 

べえ:しかも、これでもかというぐらい連呼してて。あと、当時角川の文庫本買うと確実にその時公開の作品の栞が入ってたのをよく憶えてる。

 

S原:入ってましたね。カドカワノベルズとかちょっと大きめのサイズで本を出すのも新鮮でした。原作の本に映画の場面を表紙にしたりして。あれも上手い商法ですよね。

 

O.S.T. / 0.1秒のエクスタシー (WTP-90207, LP)帯付 – TICRO MARKET映画チラシサイト:里見八犬伝メイン・テーマ PART1 (カドカワノベルズ 44-2)

 

S原:最近、また昔の映画を劇場で観たんでしょ?

 

べえ:そうそう。「蘇える金狼」(1979)と「野獣死すべし」(1980)と「人間の証明」(1977)。

 

S原:松田優作3連チャンですね。

 

べえ:勢い余って、さらに劇場で「野生の証明」も観た(笑)

 

S原:すごいなあ。

 

蘇える金狼(1979) : 作品情報・キャスト・あらすじ - 映画.com野獣死すべし

映画『人間の証明』4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-rayが2024年3月22日発売 - TOWER RECORDS ONLINE野性の証明 4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray【HDR版】(4K Ultra HD Blu-ray+Blu-ray+CD 計3枚組): 映画・アニメ|KADOKAWA

 

S原:どうですか。再見して印象変わりました?

 

べえ:いや実は「蘇える金狼」と「野獣死すべし」は昔から何度も繰り返しビデオとかで観てて。なので印象は変わらんかった。

 

S原:「蘇える金狼」の面白さは分かるんですよ。ピカレスクというか。だけど、松田優作版の「野獣死すべし」は……あれはなんでしょう(苦笑) かなり変な映画になってません?

 

べえ:変やな、たしかに(笑)

 

S原:どこかの雑誌で『銃を撃ったりアクションするのは「蘇える金狼」でやりきったから、次は違うアプローチをしたい』と読みましたけど。実際観たら、「こういうのを求めてるのとちゃうねん!」「もっとかっこいいシーンをみせてや!」って。

 

べえ:はははは。

 

S原:「人間の証明」は、黒人の青年が母親を探して日本に来るやつですね。ちょっとかわいそうな話で。

 

べえ:そうそう。麦わら帽子がCMで使われてたやつ。この映画はほとんど覚えてなくて、初見に近かった。「野生の証明」もストーリーとか場面がふわっとしか憶えてなかったけど、再見したらむっちゃ面白かった。

 

S原:最後に薬師丸ひろ子が撃たれるやつですね。

 

べえ:うん。個人的には4本観たなかでは、「野生の証明」が一番好きかな。

 

 

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S原:大学時代にべえさんの一人暮らし部屋によく遊びに行ったでしょ。結構、一緒に映画を観たのを覚えてます?

 

べえ:そうやった? なに観た?

 

S原:「花のあすか組!」(1988)とか。

 

べえ:つみきみほのやつな。あれか。そういえば観たなあ。

 

S原:内容はほとんど覚えてないんですけど。

 

べえ:おれも(笑)

 

快盗ルビイ | 内容・スタッフ・キャスト・配信・作品情報 - 映画ナタリー

 

S原:あとは「怪盗ルビイ」(1988)も一緒に観ましたよ。

 

べえ:一緒に観た? それ全然覚えてない。

 

S原:「和田誠って、(映画を)分かってるよなー」って2人で言い合いました。上から目線で(笑) ぼく、「怪盗ルビイ」好きなんですよ。内容もかなり覚えてるし。

 

べえ:俺も好き。

 

S原:小泉今日子がバリバリ可愛い頃ですよね。小泉今日子といえば「生徒諸君!」(1984)って映画があったのを覚えてます?

 

S原:あったあった。おれは観てないけど、当時友達が劇場に観に行って「つまんない」って怒ってた(笑)

 

べえ:そんなにひどくなかったですよ。まあ面白くはないですけど……

 

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べえ:小泉今日子の映画で「ボクの女に手を出すな」(1986)って覚えてる? 

 

S原:覚えてます。石橋凌がでてるやつでしょ。劇場で観ました。

 

べえ:あれ、面白いと思わん?

 

S原:面白いです。あれはイケますよ。監督は……

 

べえ:えーと監督は……昔は覚えてたのになあ(苦笑) ちょっと待って(スマホで検索)、中原俊やわ。もっと評価されてもええと思うねんけど。

 

S原:同感ですね。

 

ボクの女に手を出すな | 内容・スタッフ・キャスト・配信・作品情報 - 映画ナタリー

 

S原:あとは女子高生が旅する映画も一緒に観ましたよ。

 

べえ:女子高生? なに?

 

S原:タイトルがでてこない……

 

べえ:お互い年やなあ。

 

S原:思い出した!「STAY GOLD ステイ・ゴールド」(1988)!

 

べえ:あーあれ! ロードムービーっぽいやつ。サークルのTさん(先輩)が絶賛していて教えてもらった。

 

S原:あーべえさんTさんも、ロリコンやったから。

 

べえ:ロリコンちゃうて。あ、でも「櫻の園」(1990)は好きやった。

 

S原:あの映画、好きな人多いですよね。確かに良く出来てるんですよね。これも中原俊監督ですね。つみきみほも出てましたね。

 

べえ:白島靖代とかな。あれも好きやねん。女子高生たちがたくさんでてきて、すごく撮り方が上手くて。

 

S原:やっぱりロリコンやないですか(笑)

 

べえ:ちゃうねんて。映像がええねんて!

 

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べえ:そういえば、S原って「V・マドンナ大戦争」(1985)、好きじゃなかった?

 

S原:大好きです! メチャクチャな映画なんですが面白いんですよ。主演は宇佐美ゆかり。覚えてます?

 

べえ:実写版の「みゆき」(1983)にでてた娘やろ。

 

S原:そうです。宇佐美ゆかりは主題歌(風のプリマドンナ)も歌っていて、これがまた良いんですよ~! たぶん角川みたいに売り出したかったんやと思うんですけど、沖縄出身で目鼻立ちがクッキリした顔立ちやったんです。あとで安室奈美恵やSPEEDが売れたので、時代が早かったのではないか、と。

 

べえ:そうかもな。

 

S原:残念ながら「V・マドンナ大戦争」は売れなくて(というか惨敗で)、沖縄にかえってしまったんですよね……。(そのあと引退)

 

 

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S原:あとは「・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・」(1988)。これは覚えてるでしょ?

 

べえ:覚えてる~。あれ好きやで。

 

S原:ミートゥーです。地味ですけど良いんですよね。バービーボーイズのコンタと古村比呂が知り合って都会で一晩をすごす話で、この2人が良いんですよね。

 

べえ:そうそう。

 

S原:古村比呂はたしかこの映画でバッサリ髪を切ったんですよ。イメチェンを狙ったんですが、あまり評判は良くなくて。

 

べえ:よくそんなことを覚えてるなあ。

 

S原:しかも、サークルで「この映画が好き」という人は僕ら2人だけやったという……(苦笑)

 

べえ:おれらだけ、というよりも他の人がそもそも観てないんやって。

 

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S原:ぼくらのサークルって、仮装してたでしょ。学祭の時とか。

 

べえ:してたな。あれに命かけてた人もいたし(笑)

 

S原:コスプレが流行る前ですからね、時代を先取りしてたと自負してるんですけど。学祭のパンフレットに「変態仮装集団」って書かれたりして(笑)

 

べえ:あははは。それ、はじめて聞いた。

 

S原:で当時、僕が入学する前のべえさんが、学祭で女装してたでしょ。

 

べえ:したな、女装。グラサンかけて。

 

S原:それが、倉本聰(監督してます!)の「時計 Adieu l'Hiver」(1986)にでてくる陣内孝則(オカマ役)そっくり! 写真をみて「これ、時計にでてくるオカマの仮装ですやん!」って突っ込んだら、周りがシーンとなって。だれもこの映画のことを知らなかったという(苦笑)

 

べえ:これも、おれとおまえだけが評価してたよな。

 

S原:「・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・」と同じで、そもそもみんな観てないという話ですね。

 

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S原:「時計 Adieu l'Hiver」は、たしかに変な場面もあるし少し冗長なんですけど、悪い映画じゃないと思うんですけどね。

 

べえ:細かいことは忘れたけど、たしかに悪くなかったと思う。

 

S原:たしか中嶋朋子のフィギュアスケートが上手くならなかったから、後半の脚本を変えたんですよね。

 

べえ:それが良かったんちゃう? 挫折があってほろ苦い展開で。

 

S原:なるほど。

 

べえ:あと中嶋朋子、好きやねん。「つぐみ」(1990)「ふたり」(1991)「四月怪談」(1988)、どれも好きやわ~。中嶋朋子の良さっていろいろあるねんけど……(このあと、中嶋朋子について延々と語るが省略します)

 

 

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( ※ つづく )

大学の先輩とあの頃の日本映画を語るの巻 その2

(※ 前回からの続き )

 

S原:べえさん、大学時代に下宿していたでしょ。

 

べえ:うん。実家は田舎やから。

 

S原:大学入って、すぐに同期の友達とべえさん家に遊びに行ったんですよ。むりやり(笑)

 

べえ:ああ、あのとき。

 

S原:映画をダビングしたビデオ(VHS)がたくさん並んでいて。タイトルをみたら「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」(1986)。あれは腰が抜けるほど驚きましたよ!

 

べえ:そう?

 

S原:だって高校時代に映画の本で「観ることが出来ない幻の作品」と紹介されてて。「うわー!ビデオを持ってる人がおるんや!」って。「これが大学ってやつ!?」みたいな。

 

べえ:はははは。おおげさやな。

 

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S原:となりに並んでいた「ブレードランナー」(1982、オリジナル版)と一緒に、すぐに貸してもらって。あれは、本当に嬉しかった~。

 

べえ:当時レンタルしてダビングしてたから。

 

S原:「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」はどうでした?

 

べえ:高橋源一郎の原作から入った憶えがある。とにかくはちゃめちゃな舞台設定、キャラ設定にすごく惹かれて。

 

S原:たしかに。「中島みゆき」がでてきたりしてましたもんね。

 

べえ:室井滋やな。ほかもやっぱりキャスティングかなぁ。真行寺君枝と神戸浩と郷田ほづみと栗本慎一郎が印象的やったし。S原はどうやった?

 

S原:ぼくも、やっぱり新しい演出だなあと感心しました。最後に舞台劇から広大な荒野に変わるでしょ。いきなりセットの壁がバタンとなくなって。あれは感心しました。監督は山川直人ですね。

 

べえ:うん。あの人、村上春樹原作の映画も撮ってて。「パン屋襲撃」(1982)と「100%の女の子」(1983)とか。昔観たよ。

 

S原:えーまじですか! あの映画を観た人がいるとは!

 

べえ:そりゃおるやろ。

 

S原:あれも本でしか知らない映画です。いまだに観れないし……。ほぼ自主映画ですよね。

 

べえ:たしかそうやったと思う。山川直人監督はなー、もっとメジャーになると思ったんやけどな。

 

S原:ぼくも思いました。やっぱりセンスが独特でメジャーな世界とは合わなかったのかも……

 

おく✩ けん on X: "『パン屋襲撃』『目白台シーサイドホテル』山川 直人+室井滋短編2本。春樹原作の趙方豪&諏訪太朗空腹コンビ哲学問答前者に室井&利重のマンション一室における来訪者の賑やかな交々の後者。奥村公延さん、自主 映画でもいい仕事をされているw" / X映画「冬の日向」本編 - YouTube

 

 

S原:仲間うちでは有名な話ですが、昔今関あきよしに会ったんですよね?

 

べえ:会ったというか、上映会のイベント後のトークショーみたいなところで直接話した。

 

S原:何の映画ですか?

 

べえ:「グリーンレクイエム」(1988)やったと思う。

 

S原:あれ、観てないんですよ。完成したけどなかなか公開できなかったという。新井素子(原作)のやつでしょ。

 

べえ:そうそう。

 

S原:面白いんですか?

 

べえ:いやーまあ……(苦笑) 

 

グリーン・レクイエム | 内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー

 

べえ:今関あきよしで言えば、おれ「アイコ十六歳」(1983)が大好きやねん。

 

S原:えー!

 

べえ:そんな驚く? あれ良くない?

 

S原:富田靖子はフレッシュ……というか田舎の娘みたいな時期ですね。いやー作品としてはどうでしょう。個人的には微妙ですねえ。

 

べえ:そうかな。

 

S原:いや結構印象に残ってる場面は多いんですよ。富田靖子が家に帰ってそのままクレーンで2階まで移動して写すとか、急いで自転車を置いたら他の自転車が全部倒れるとか。ところどころは良いと思いますけど。

 

べえ:そうそう、よく覚えてるなあ。

 

S原:青春ものにしては後半が暗くないですか?

 

べえ:うーん、映画としての出来もあるねんけど。なんというか「あ、こんな自由に撮っていいんや!」って感心したんよ。

 

S原:ほう。

 

アイコ十六歳 : ポスター画像 - 映画.com

 

S原:大森一樹監督はどうですか?

 

べえ:俺ら世代より上やけど、自主映画からメジャーに行って、たくさん撮って偉いと思う。

 

S原:ですよね。好きな3本はなんですか?

 

べえ:やっぱり「ヒポクラテスたち」(1980)がベストかな。

 

S原:あー大江千里がでてるやつ。

 

べえ:ちゃうちゃう。それは「法医学教室の午後」(1985)。

 

S原:そうでしたっけ? ごっちゃになってます。

 

べえ:「ヒポクラテスたち」は、初めはATG(日本アート・シアター・ギルド)ということで観たけど、そんなにメッセージ性を感じず、青春映画として完成度が高くて。

 

S原:やっぱり上手いですよね、ああいうのは。

 

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べえ:うん、あとは「風の歌を聴け」(1981)。キャスティングがそそった。巻上公一とか。

 

S原:ヒカシュー(というバンドです)の。渋いところをつきますねえ。たぶん今は、ほとんど観れない映画じゃないですかね。

 

大森一樹監督「風の歌を聴け」心の奥の実感(リアル)|吉浦敦博

 

べえ:あとは「恋する女たち」(1986)! 

 

S原:あー「恋する女たち」は、学生時代も力説してましたねえ(笑)

 

べえ:とにかく斉藤由貴に惹かれてしまった。これもキャスティングが上手かったなー。

 

S原:相楽ハル子も良いんですよね。たしかあの可愛い娘もでてたでしょ。秋元康と結婚した……名前が出てこない(苦笑)

 

べえ:高井麻巳子。

 

S原:それです。

 

べえ:あの娘も可愛かった。

 

 

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べえ:これは原作を先に読んでて。その頃に氷室冴子にハマってたから。

 

S原:氷室冴子! 懐かしい。あの人も人気がありましたね。

 

べえ:あった。

 

S原:「なんて素敵にジャパネスク」は実はドラマになってるんですよ。富田靖子主演で。(1986年放映)

 

べえ:へえ、知らんかった。

 

S原:いまでは誰も覚えていませんけどね……(微笑)

 

今こそ読もう、『なんて素敵にジャパネスク』|三宅香帆るきのん on X: "そういえば富田靖子さん、実写ドラマ版『なんて素敵にジャパネスク』の主人公・瑠璃姫も演じられてたのですね。" / X

 

S原:大森一樹は何でもできる人なので、うちのサークルでも「なんやねん、あいつ。節操がないわー」とか言われてましたね。

 

べえ:ゴジラシリーズまで撮ってたもんな。

 

S原:勢い余って(?)、宮本輝原作の映画(花の降る午後)も撮ってましたからねえ。ところで「大失恋」(1995)って映画覚えてます?

 

べえ:「大失恋」?

 

S原:あの頃に六甲アイランドにあった遊園地が舞台で、8組くらいの男女のオムニバスなんです。

 

べえ:覚えてないわー。

 

S原:規模は小さいんですが佳作なんです。もう語られることのない映画になってしまって残念です。

 

 

大失恋」の復活上映実現にご協力を! | Song2

 

べえ:昔、「幻魔大戦」が流行ったやろ?

 

S原:ハルマゲドン接近……! ですね。流行りましたね。

 

べえ:あのときアニメ映画が3本同時に公開されたの覚えてる?

 

S原:もちろんです。(※S原注:1983年3月のアニメ映画戦争というらしい) 「幻魔大戦」と「クラッシャージョウ」と……

 

べえ:「ヤマト完結編」。

 

S原:あー海のやつですね。完結しなかったけど(笑)

 

クラッシャージョウ : 作品情報・キャスト・あらすじ - 映画.com幻魔大戦 | 内容・スタッフ・キャスト・配信・作品情報 - 映画ナタリーYahoo!オークション - 宇宙戦艦ヤマト 完結編 映画ポスター① 古道具...

 

べえ:当時お小遣いがないから全部観れないしどれを観るか?と悩んだなー。

 

S原:ぼくは「クラッシャージョウ」を観ました。原作のファンだったので。

 

べえ:どうやった?

 

S原:まあ……意外に薄味やな、と(笑) 映像はそれなりに良かったんですが。

 

べえ:おれは「幻魔大戦」を観た。当時、平井和正が好きで映画の前に読んでたし。

 

S原:あの原作! 5巻くらいまでは面白いんですけど、そのあとは……

 

べえ:うん、原作は刊を追うごとに難解になっていくのでついていけなくなった。

 

S原:GENKENとか?

 

べえ:GENKENなあ、あったな(苦笑) そういうところで映画を観たけど、完全に別物やったわ。

 

S原:ああいうスピリチャルみたいな世界も流行りましたね。いま大人になって考えるとちょっと怖いですけど。

 

べえ:そうやな。正直、当時はアニメオタでもあったので「クラッシャージョウにすれば良かったかな」と思った。

 

S原:ぼくは逆に「幻魔大戦にすれば良かったなあ」と思いましたよ(笑)

 

べえ:あれ以来「幻魔大戦」は観てない。再見は……覚悟いるなあと思って観てない。

 

S原:ぼくは「幻魔大戦」は去年くらいに再見しましたよ。とくに普通の映画やなあ、と思いましたね。あの主題歌は大好きなんですけど。

 

べえ:あの主題歌、良いよなー。

 

S原:後半で世界中から超能力者(光の戦士)が集まってくるのが、駆け足でそこが残念でしたね。

 

べえ:そういえば、おれ「クラッシャージョウ」は最近劇場で観たよ。

 

S原:おお劇場で。どうでした?

 

べえ:原作はわりと濃いから、あのぐらいの塩梅でいいんちゃう? 

 

S原:なるほど。

 

べえ:いまみても作画も安定して、観ていられる。反対に「幻魔大戦」は気合入れすぎで……

 

S原:気合入れすぎって(笑)

 

 

 

( ※ つづく )

 

大学の先輩とあの頃の日本映画を語るの巻 その1

(はじめに)

今回は、大学時代にぼくとY木が所属していた映画サークルの先輩・べえさんに登場してもらいます。

この人はサブカル好きの温厚な人(怒ったのをみたことがない)で、僕の1年上のサークルのまとめ役(当時は会長、いまは部長)をしていました。

サークルのメンバーはみんないい人でしたが、かなり個性的なキャラも多くて(本当)、べえさんは会長としてわりと苦労もしていましたが、それでもずっとバカな話をして笑っていた印象があります。

サークルでは洋画(あとは特撮/漫画/アニメなど)が好きなメンバーが主流で、べえさんとは数少ない邦画も観る同志でもありました。

いまだに映画を観続けている先輩と、4回にわたって「あの頃の日本映画」について語ります!

 

*****************************

 

S原:今回、無理やり頼んで申し訳ないです。

 

べえ:いやええよ。はじめは「映画評論とかでけへんし、話すことないしなあ」って思ってたけど、だんだん楽しみになったし(笑)

 

S原:このブログは雑談トーク中心なので評論なんか要りませんよ。それよりも、べえさん!

 

べえ:え? 

 

S原:べえさんの奥さんですが。

 

べえ:はあ。 

 

S原:美人という噂じゃないですか! 会わせてくださいよ~!

 

べえ:うるさいわ。なんで、おまえに会わさなあかんねん。

 

S原:もうケチ! 

 

べえ:ケチちゃうわ。映画の話をするんちゃうんか。

 

S原:そうでした。はい、今回は80年代の邦画を中心にトークしたいんですけど。

 

べえ:あのー俺、そんなに詳しくないで。

 

S原:でも、たくさん観てるじゃないですか。

 

べえ:まあ……あ、そうそう。最近、大林宣彦の映画を観なおしたんやけど。

 

S原:おお、我ら世代のあこがれの人じゃないですか。(再見して)どうでした?

 

べえ:「あれ、こんなんやったけ……?」って。

 

S原:へえ、どういうところが?

 

べえ:あのー、なんちゅうか余分なところが多いやん?

 

S原:あー遊び心というか。別に要らんやろっていう場面をいれますよね。

 

べえ:ちょっと神格化されすぎてるんちゃうかなー。好きは好きなんやけど……

 

S原:自主映画界の憧れの人ですからね。大林宣彦ファンも多いし。個人的に好きな3本というと何ですか?

 

べえ:えーと、まずは「転校生」(1982)かな。

 

S原:あーあれは、ぼくら世代の映画好きにはバイブルですよねえ。

 

べえ:うん。はじめて観た大林作品で、脚本と演出が画期的やと思った。

 

転校生

 

べえ:あとは「彼のオートバイ、彼女の島」(1986)かな。

 

S原:えー、まじですか!(驚愕)

 

べえ:そんなに驚くか?

 

S原:だってあの映画、変やから……。

 

べえ:うん、まあ……(笑) たしかに繋ぎは悪いけど、それぞれのシーンの画がとてもカッコ良かった。すごく魅力的に感じたな。片岡義男の原作も読んだし。

 

S原:初めて出会いましたよ、あの映画が好きと言う人……(苦笑)

 

べえ:そこまで言うか。竹内力と原田貴和子がすごく良くて。

 

S原:たしかに2人をみる映画ですよね。竹内力はヤクザになる前で、実はかなりイケメンなんですよね。でも、やっぱり変わった映画ですよ、あれ。

 

べえ:まあな。でも映像はキレイやん。

 

S原:白黒の温泉の場面とか?

 

べえ:そうそう。

 

S原:もうエッチなんだから!

 

べえ:はははは。

 

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べえ:3本目は「ふたり」(1991)かな。

 

S原:あー石田ひかりの。好きな人が多いですよね。ぼくはちょっと……ロリコンっぽくないですか?

 

べえ:そうかな。おれ、中嶋朋子が好きやし。すごく物語に入り込んでしまった。

 

S原:へえ。

 

べえ:じつは、この映画観てな。

 

S原:はい。

 

べえ:………泣いた(小声)

 

S原:あははははは。いや笑ったら失礼ですかね。

 

ふたり

 

べえ:S原も大林映画が好きやったやろ?

 

S原:はい、映画の世界に連れてきてくれた恩人です。きっかけは「転校生」で。

 

べえ:好きな3本は?

 

S原:難しいですけど……「さびしんぼう」(1985)「廃市」(1983)「北京的西瓜」(1989)ですかね。

 

べえ:後半2本、渋いなあ。

 

S原:お金もかかってないし地味ですけど、妙に実験的な部分とドラマ部分が混在してて面白いんです。「青春デンデケデケデケ」(1992)とかも大好きですけどね。やっぱり多感な時期に観た方が印象に残りますね。

 

べえ:そうなるよな。

 

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S原:渡辺典子はどうですか?

 

べえ:ごめん。一つも見たことがありません。

 

S原:三人娘のなかでは、いちばん顔立ちが整っているんですけどね。薬師丸ひろ子も原田知世も、ちょっとクセのある美人(美少女)やったでしょ。

 

べえ:そうやな。

 

S原:逆にクセがなくて売れなかったのかも……。出演作品にもあまり恵まれていませんね。

 

べえ:「晴れときどき殺人」(1984)やったっけ?

 

S原:それとか「いつか誰かが殺される」(1984)とか。印象に残らないんですよ。「積み木くずし」(1983)以外は(笑)

 

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S原:薬師丸ひろ子はどうですか?

 

べえ:個人的には「野生の証明」(1978)の印象が強すぎて……。好きなのは「野蛮人のように」(1985)かな。角川映画じゃないけど。

 

S原:たしか角川から独立して初めての映画でしたね。柴田恭兵と花火の中でダンスする不思議な感じの作品ですよね。

 

 

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S原:原田知世は?

 

べえ:じつは角川の頃はダメで……。

 

S原:えー! バリバリ可愛かったじゃないですか! ロリコンのくせに!

 

べえ:ロリコンちゃうて。娘もおるんやからやめてくれ(笑) 個人的には「私をスキーに連れてって」(1987)と「彼女が水着に着替えたら」(1989)がベスト。

 

S原:べえさん、ホイチョイが大好きだったですもんね。ホイチョイ3部作では、ぼくは「彼女が水着に着替えたら」が一番好きですね。あの白い水着がねえ。

 

べえ:あれなー!

 

S原:ちなみに3作目(波の数だけ抱きしめて(1991))は、僕の中ではなかったことになってます(笑)

 

べえ:そう? 普通に面白いと思うけど。

 

S原:えー……あれはダメですよ。

 

 

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べえ:あとは「キャバレー」(1986)が好きやねん。

 

S原:野村宏伸のやつですね。あれ観てないんですよねえ。

 

べえ:面白いよ。おれハードボイルドが好きやから。矢作俊彦とか。

 

S原:へえ。

 

べえ:「友よ、静かに瞑れ」(1985)って観た?

 

S原:あれも観てないです。たしか復讐のために沖縄に行く話でしたっけ?

 

べえ:そうそう。藤竜也が好きで。

 

S原:じゃあ「ACRI」(1996)とかもアリですか?

 

べえ:アクリ?

 

S原:石井竜也の人魚の映画です。

 

べえ:そういえば、あったなー。というかハードボイルドちやうやろ。藤竜也は、昔の日活とか東映の頃もええよ。

 

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S原:相米慎二監督はどうですか?

 

べえ:あの人かー。大林と一緒でなんか神格化されてるけど、そこまですごいという印象はない。

 

S原:でも、べえさん、長回しとかワンシーンワンカットとか好きじゃないですか。

 

べえ:好き好き。でもうーん、泥臭いイメージが強いけど、「東京上空いらっしゃいませ」(1990)みたいな映画も撮るんやって意外性もあるやん。

 

S原:あー牧瀬里穂の全盛期の頃ですね。たしかにあれは「普通の映画」かも。でも「台風クラブ」(1985)を観たときは「すげえ!」って思いましたよ。

 

べえ:あーカメラワークとか?

 

S原:変なパワーが充満してるでしょ? いままで、あんな映画観たことなかったから衝撃でしたね。いま再見したらまた印象が変わるんでしょうけど。

 

べえ:かもなー。

 

S原:普通に比べたら、工藤夕貴よりも牧瀬里穂のほうが可愛い(美人)じゃないですか。でも映画では断然工藤夕貴のほうは魅力的にみえる。あれは映画演出のマジックだと思いますねえ。

 

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(※ つづく )

 

「トレマーズ 砂の王国」(2021)の巻

トレマーズ 砂の王国

 

S原:つづいて今回もトレマーズ!

Y木:これはバッタもんやな。

S原:はい、中国産です。

Y木:中国製のトレマーズ……内容を聞くのがしんどいな(笑)

 

(あらすじ)

謎の巨大生物によって文明が破壊されて100年。命の選別により、選ばれた人間だけが「オアシス」と呼ばれる地で安全に暮らしていた。外の地は砂漠化し、巨大生物が地球を支配していた。ある日、トレジャー・ハンターのマー・ボーは、ギャング捕らわれた生物科学研究所のリウ・ドンと出会う。

 

 

Y木:グラボイズやったけ。あの地中にいる怪物はでてくるの?

S原:でてきます。砂虫といいます。

Y木:よかったやん。

S原:最後の7分くらいでしたけどね、ふふふ。

Y木:やっぱりな。

 

 

S原:これ系の映画ではジャケット詐欺・タイトル騙しが多いけど、今回のは一応こういう怪物が出てきます。車で逃げる場面もあるで。

Y木:ふーん。おもろかったの?

S原:いーえ、面白くはないです。

Y木:あかんやん。

S原:いや、怪物の場面とかは結構良いねんで。前半は、幼虫というか大きな芋虫みたいなのが襲ってくる。ぼく、芋虫が苦手やから寒気がしたわ。

Y木:まあ気持ちよい虫ではないよな。

 

 

S原:これは世界観はマッドマックス2やねん。かなり設定がいい加減というか、説明不足でよくわからんのよな。

Y木:どういう話?

S原:たぶん近未来が舞台。砂虫が暴れて文明が破壊されている北斗の拳みたいな世界です。高い壁に囲まれた都市で人々は暮らしています。壁の外の地は砂漠化し、巨大生物が地球を支配しています。

Y木:それって……

S原:はい、進撃の巨人そっくりです。

Y木:おいおい。

 

 

S原:しかも全体的には「砂の惑星」っぽい雰囲気もあるでござる。

Y木:いろんなところからパクって節操ないなあ(笑)

S原:で、その都市(中都)も砂虫の襲撃によって崩壊します。いろいろあって、レジャー・ハンターのマー・ボーは、偶然にも人類の唯一安全に暮らせるとウワサされる『オアシス』の座標と通行証を手に入れる。マー・ボーは町の支配者のギャングや生物学者のリウ・ドン、生き残ったわずかな住人達と共に『オアシス』を目指して旅に出る事となる。こういう話です。

 

 

Y木:べつに、ストーリーは普通やん。

S原:いやーこれはちょっとなあ。砂虫の場面が少ないのはええねんけど、登場人物たちがどんなキャラなのか、ほとんど説明しないのよ。

Y木:ふーん。

S原:どうも人間関係もいろいろありそうやねんけど、そっちもよく分からないまま話がすすむ。仲が悪いのは理解できるねんけど、なんでそうなっているのか観ているこっちには理由はわからない。

Y木:へえ。

S原:さらに、各個人の人生(過去の出来事とか)があって、大仰な音楽で哀しみとか表現しようとする。そりゃムチャやって。

Y木:はあ、よくわからんぞ。

S原:大丈夫よ、観てもわからんへんから。

Y木:不親切な映画やなあ。

S原:あとは他の人達が、小栗旬や笑福亭鶴瓶がでてる!ってつっこんでるねん。

Y木:よく似た中国の俳優やろ。

S原:いや本人やと思う。怖い顔した品川(品川庄司)もでてたで。

Y木:怒られるぞ、おまえ。

 

トレマーズ 砂の王国(字幕版) - Film su Google Play

 

S原:はい、というわけでなんとも微妙な出来ですが、ところどころは面白いです。ドラマ部分をもっと整理して、いい意味で一本調子で作れば意外に面白くなったかも……と思わないでもないですが、たぶん気のせいでしょう。このタイプの映画が好きな人のみにおススメします~!

 

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