あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「人形霊」(2004)の巻

人形霊 [DVD]

S原:さあ、みんな大好きな人形ホラーを久しぶりに取り上げますよ。

Y木:おまえ、人形ホラーが好きやなー。

(あらすじ)

人形ギャラリーに招待されたゲストの男女5人。アンティークな人形の館は不思議な空気に包まれていた。そして、それぞれの故郷にまつわる人形の伝説が5人とも同じであるとこに気づいたとき、彼らは言葉を失う。やがて、ひとりひとり殺されていくが…。

 

S原:これは韓国映画。結論から言うと、怖くなかったです。

Y木:そうなんや。

S原:出だしはええ感じやねん。過去のシーンから映画は始まります。昔、ある男が女性と恋に落ちる。男は人形師で、恋人を模した等身大の人形を作る。ある日、その恋人は殺されます。男は殺人犯(無実)として暴行されて殺されて、森に埋められます。それを人形(恋人の格好をした等身大の人形)がジッとみている。ここから、現代の場面です。主人公(女性の彫刻家)が、ある人形博物館に車で向かいます。途中で、ヒッチハイクで男(自称モデル)を拾います。博物館に着くと、ほかにもちょっとクセのある招待客(女子高生、写真家、人形好きな女性)がいます。

Y木:なんで、人形博物館に行くの?

S原:よくわからんけど、「人形師に自分の人形を作ってもらう」のが目的みたい。

Y木:えー変じゃない?

S原:うん、変です(笑)で、そこに集まった人たちが一人ずつ殺されていく…と典型的なホラーになっていきます。

Y木:それって人形ホラーじゃなくて、お化け屋敷ホラーやな。

S原:その通り。これは「お化け屋敷映画」やった。主人公(キム・ユミ)は快活で明るい感じでええねんけどな。ほかの登場人物の印象が薄い。メリハリが弱いと思うなあ。

Y木:こういう種類の映画って、雰囲気とか場面場面で怖がらせるやろ。登場人物は後回しでええんちゃうの?

S原:前半の雰囲気重視の演出は好きやな。とくに博物館のセットは良い感じで、かなり期待したんやけど、途中から中途半端なホラー映画になってしまった。どうも演出が古風というか泥臭いねんけど、それが上手くいっているときと、そうでないときの落差が激しい。例えば人形の眼が一瞬だけ動くとか、写真にだけ(人形が)写っているとか、ベタやけどそのへんの演出がなかなかのものやねん。でも、実際に人間を襲いだすと、どうにも冴えない。下手なわけではないと思うねんけど、なんというか別に人形と関係がなくてもええんちゃうの?と突っ込んでしまうという。

Y木:へえ。じゃあ「チャイルドプレイ」(1988)とかとは違う演出なんやな。

S原:そうです。もちろんマネをしても仕方がないから、同じような演出は出来ないと思うけど、今回はイマイチやったかな。

Y木:お化け屋敷系はええねんけど、なんで殺されるの?屋敷の呪い?

S原:映画の最初にでてきた無罪の男の復讐やな。男の無念を晴らすために、人形が男の恋人を殺した犯人(4人)を探し出す。それで集められたのが、この4人なのです。

Y木:それって昔の話やろ?

S原:はい。なので正確に言うと、「犯人の子孫(たぶん孫)」です。

Y木:えー、子孫に罪はないやん。逆恨みに近いな。

S原:まあそういう映画やったわ。結局、主人公が子供の頃に捨てた人形との過去と、この屋敷を調べに来た刑事(主人公が冒頭でヒッチハイクで拾った男)とかが絡むんやけど、どうも後半にそれらが収束して盛り上がる、というわけではなかった。個人的な好みもあると思うけど、人形要素がうまく嚙み合わなかったかなー。

Y木:おまえみたいな人形映画好きがダメなら、やっぱりこの映画はイマイチなんやろ。

S原:勝手にこちらが期待しすぎたんかも……。さあみなさん、人形ホラーとしては普通でしょうか。雰囲気は悪くないし肝心のショックシーンも頑張っているのに、どうも薄味に感じます。というわけで、今回はあんまりおススメできません。気になっている人のみご鑑賞ください。でも、DVDをゲットするほどでもないような気がしまーす!

 

 

このブログで紹介した人形ホラー/サスペンス映画は、こちら!

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「ドローン」(2019)の巻

ドローン [DVD]

S原:さあ、今回はなんと!ドローンが襲ってきますよ~!

Y木:またこんなのか。しかしB級映画のネタはつきへんなあ。

(あらすじ)

新居で満ち足りた日々を送る新婚夫婦・レイチェルとクリス。ある日、夫のクリスが放置されたドローンを拾って来るが、それ以来、家ではおかしなことが起こるようになる。

 

Y木:ドローンが襲ってくる………別に怖くないやん。

S原:え?

Y木:別に怖くないやん。襲ってきたら、壊せばええやん。

S原:ええええ、なんだって?

Y木:だから!ドローンが襲ってきたら、壊せば済む話やろって。

S原:アタ!

Y木:は?

S原:アタアタアタアタアタ!当たり前のことを言うんじゃねえーー!

Y木:やかましいわ!ダジャレやないか。

S原:はあ(ため息)あなたは、わかっていない。

Y木:なにが?

S原:こういう映画を観るときは、そういう突っ込みはタブーなの、タブー!

Y木:なんでタブーやねん、おかしいやろ。

S原:あなた、「スター・ウォーズ」(1977)、知ってるよね?

Y木:知ってるわ。

S原:あんなん、ウソやん。デス・スターとかXウイングとかもウソやん。

Y木:いや、それは世界観の話やがな。

S原:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)も「トロン」(1982)もウソやん。でも、だれも突っ込まへんやん。それと一緒なの!

Y木:そういう問題じゃないやろ。まあええわ。そこまで言うなら、この映画は意外に面白いんやな?

S原:いいえ。面白くないです。

Y木:……おまえなー。

S原:いや正確に言うと「面白くないけど楽しい映画」やねん。話は単純でな。要するに「チャイルド・プレイ」(1989)と同じやねん。

Y木:もしかして、殺人鬼が人形、じゃなくてドローンにのりうつるんか?

S原:イエース、さすがだぜ、ブラザー。今夜は最高。パーティーはおまえのもんさ。

Y木:パーティなんか行かへんわ。

S原:いやー久々に正統派なバカ映画を観たわ。主人公は新婚夫婦。ひょんなことから、夫がドローンを拾ってくる。そのドローンが実は…って、話はほんまにそれだけやねん。

Y木:一応、ドローンの頭が良いというか、人間の裏をかくようなそんな感じなんやろ?

S原:いやドローンは頭悪かったで。ただ、でてくる登場人物たちがもっと頭が悪いから、ちょうどいい勝負になるという。

Y木:低レベルな戦いやなあ。

S原:でてくるキャラもイマイチやけど、やっぱり設定がなー(苦笑)……あなたも言った通り、映画の初めから終わりまで「はよ、ドローンを壊せばええやん」って、突っ込み続けるという。あーそうそう、思い出した。ドローンがなぜかスケベで水着姿のお尻を盗撮するとか、近くで銃を撃ってもドローンがよけるとか、なんというんかな。映画がどうこうじゃなくて、すっごくシュールやねん(笑)

Y木:要するに頭の悪い映画やな。

S原:そのくせ、小汚いオッサンがトイレにはいる場面を丁寧に撮ってるねん。

Y木:それ、要る?

S原:立ち上がった時に、オッサンの肛門をドローンが攻撃してた。

Y木:あーそれがしたかったんや(笑)そこまでいけば、面白いかも…という気がしてきたわ。要するに、コメディなんやな。

S原:いや監督は大マジちゃうかな。だって、この監督(ジョーダン・ルービン)の前作は、「ゾンビーバー」(2014)やもん。これ、可愛いビーバーがゾンビ化して人を襲うというナイスな映画。でも、観てないねん。これ、中古DVDが高値でな。「ゾンビーバー」なんか、高い金をだしてみる映画ちゃうやろ?

Y木:いや高くても安くても、「ゾンビーバー」も「ドローン」も観ないけどな。

S原:あー思い出した!他にも面白い場面があるで。主人公が、太ったオッサンがドリルでお腹をグリグリされるねんけどな。オッサンが「痛すぎるー!」って(笑)

Y木:なんやよくわからん。そこから、映画はどうなるの?

S原:あー実は主人公夫妻の妻のほうの元カレが犯人やねん。要するに元カレの怨念(?)が、ドローンが動かしてたのよ。最後はええで~。ドローンが変形するねん!いやーこの場面はかっちょええで。「スペースサタン」(1980)みたいで。

Y木:あーあのロボットに変形するやつな。古いな、例えが。

S原:あと、途中からドローンがしゃべりだすねん。ドローンと人間が大真面目に話し合う場面もええで~。高橋よしひろの「銀牙 -流れ星 銀-」みたいで。

Y木:あー犬同士が会話するやつな。って、そのネタはいったい何人が分かるねん。もう面倒やから最後まで話して。結局、どうなるの?

S原:最後?あーこれも笑うで。主人公夫妻が、ドローンをやっつけるねん。ライターを放り投げたら、あっという間にドローンが燃えてたわ。「熱い~!」って(笑)で、ドローンが、何故か夫の眼に数字を映すと、なぜか夫は悪い男に乗り移られてしまいます。そして、夫が妻を襲います!

Y木:どうなるの?

S原:夫が悪い奴に乗っ取られたと、気付いた妻は、容赦なく夫を殺します!夫を2階から突き落とし、お腹に鉄の棒がグサリ~!ざまあみろって感じの妻。

Y木:うわ。

S原:最後に、正気に戻った夫が、妻を恨めしそうにみて「なんで、おれを殺したん?」って表情をして、おしまい。

Y木:……後味悪いわ。

S原:いやー久しぶりにZ級映画を堪能したわ。そういえば、BGMがええ感じやねん。

Y木:へえ。どんな感じ?

S原:ジョン・カーペンターみたいな感じ。

Y木:あかんがな。

S原:さあ、みなさま。これはもう頭を空っぽにして観てください。友達と観ると盛り上がること必至です。コメディなのか大マジメなのか意味不明な映画ですが、ちゃんと完成させた根性(だけ)は褒めましょう。B級映画ファン必見。ドローンファン必見。おじさんの尻フェチも必見。中古で安ければ買っても損はないと思います。あ、犬好きは観ないでね~!

「テリトリー」(2007)の巻

テリトリー [DVD]

S原:今回は、森の中で何かに襲われます!

Y木:もう何百本と作られたストーリーやん……

(あらすじ)

森の中へと遊びに来ていた男女が、恐ろしい生物に襲われる恐怖を描いた作品。この世のものとは思えない恐ろしい怪物が大暴れするクリーチャーパニック映画。

 

Y木:また、こんな映画か。飽きたなあ、観てないけど。

S原:いやいや、みなまで言うな。

Y木:なんやねん。

S原:これ、あなたは驚くかもしれんけどな。実は、意外と……

Y木:意外と?

S原:意外と……面白くないです。

Y木:そのパターンも飽きたなあ。

S原:いやーひどかったなあ、これは。

Y木:わかったわかった。どういう点が面白くないかを教えてや。

S原:13日の金曜日とかヤングが殺される映画ってあるやん?

Y木:あ―定番やな。

S原:この映画は一味違うねん。なんと!

Y木:なんと?

S原:登場人物たちがヤングではなく、小汚いおじさんたちです!

Y木:あーそう……

S原:こういう映画って、登場人物たちが、はしゃいだり喋ったりしているうちに、殺されるのが定番やん?この映画ではなんと!

Y木:なんと?

S原:登場人物たちが、みんな暗いです。

Y木:しらんがな。

S原:いやー全然仲良さそうじゃなくて楽しそうじゃないのよ。むっすりとして会話が弾んでないし、なんで、おまえらキャンプに行ったんだよ!というか、それを観ているボクは何者なんだよ!

Y木:知るか。

S原:で、暗いおじさんたちが、ヤングな娘たちと合流するねん。そこで、楽しい時間になるのか?と思いきや、ただなんとなく一緒にいるだけという…(苦笑)

Y木:全然わからんねんけど。

S原:世界中の誰にもわからんよ、こんな映画。で、正体不明の怪物に襲われるねんけどな。なんとなく襲われて、なんとなく殺されるねん。

Y木:ある意味、シュールやな。

S原:いや下手なだけ。しかも観客の気持ちを逆なでする演出ばっかりやねん。たとえば、怪物に襲わて内臓がとびでてる瀕死の男にむかって、「うるさいぞ」「頼むから静かにしてくれ」って、口をふさいだりするねんで?そんな場面要る?

Y木:笑わせるつもりなんちゃうの?

S原:わからん。そのあと、仲間が死んだら泣いてたで?(笑)そのあと娘たちが弓矢を練習したり、おじさんたちが拳銃を撃つ練習をするねん。早く逃げろって。

Y木:伏線?

S原:いやとくに伏線回収されなかったで。弓矢も役に立たなかったし。あーそうそう。回想シーンが途中ででてくるねん。白黒で男女がチョメチョメする場面が挿入されるねんけど、ところどころ赤色をつけて芸術映画みたいになるねん。まったく脈絡がない。というか、怪物が襲ってくるのに、こんな回想シーンが要る?

Y木:監督に聞けよ。肝心の怪物はどうなん?

S原:汚い毛布をかぶった感じやったわ。

Y木:毛布か……それはキツイな。

S原:まあZ級映画とわかってるから造形がチープなのは我慢できます。けど演出がメチャクチャすぎる。普通の会話の合間に、怪物のショットが変なタイミングで挿入されるねん。一瞬、これはこれでアリかも?て思ったわ。

Y木:楽しんでるやないか。

S原:他には何があったかな。あー短パンの娘が怪物に襲われる場面があるねんけど、下手すぎて位置関係がハッキリしないねん。だから、怪物がどこまで近づいているか分からなくてドキドキする(笑)しかも、殺される場面は「サイコ」みたいな、カットの連続という(笑)

Y木:うそつけ。

S原:ほんまやねんって。ヒッチコックファンにはぜひ観てほしい。あとは意味なくゾンビ(?)がでてきたり、汚いだけのスプラッター(主に内蔵)を映したり……あ、また思い出した。娘がおしっこする場面もていねいに撮ってます。他のZ級映画でも、女子のトイレシーンが結構出てくるけど、こういうバカな映画を撮る奴の共通したセンスなんかな。(S原注:下にリンクを貼っています)もしくは、ユングの言う「集合的無意識」やろか?

Y木:絶対ちゃうわ。心理学者に怒られるぞ。別に聞きたくないけど、一応聞くわ。最後はどうなるの?

S原:あー最後?最後がすごいねん。生き残った2人の娘がいます。怪物がやってきます。襲ってくる怪物。銃を撃つ娘たち。怪物は撃たれても襲ってきます。娘1が言います。「(銃で撃っても)死なないわ!」そしたら娘2が言います。「(銃で撃ったら)死ぬわ!」意味不明です。

Y木:……コメディなんか?

S原:結局、斧で怪物の頭をグサリ!でおしまい。

Y木:弱いな、怪物。

S原:いやはや、頭のクラクラする75分やった。

Y木:今回はひどいな。いや「今回も」やな。

S原:いやー他の映画よりもワンランク上のヒドイ映画やった。さあ、みなさん。これは本当に出来損ないです。かなりの覚悟をしてみてください。友達とパーティーするときに適当にチラ見すると盛り上がるかも、です。いや~ひどかった~!(笑)

 

 (おまけ)

このブログで紹介した「トイレ」「おしっこ」の場面が(意味なく)挿入される映画はこちら!この2本も変な映画やったなあ……

 

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「霊視」(1999)の巻

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S原:久しぶりにこんな映画ですよ。その名も「霊視」!

Y木:うわーほんまに面白くなさそう……おれ、レンタルでも絶対に借りないと思う。

(あらすじ)

サイコメトラーVS猟奇殺人犯、追い詰められるのはどっちだ?「ヤングガン」「ダーク・シティ」のキーファー・サザーランドが渋味の効いた演技を見せる、異色のサイコ・サスペンス。

 

S原:これはなー。やりたいことは分かるねんけどなー。

Y木:「異色のサイコサスペンス」って書いてるやん。そのへんが上手くいっていないってことか?

S原:うーん。これ、主人公が「霊視」できる能力を持つ話やねん。主人公は刑事。高いところから落ちたショックで、霊視能力がつく。事件の被害者(遺体)に触ると、殺される直前に見た風景がフラッシュバックするのよ。もともとアル中なので、自分ではアルコールで精神がやられたかと疑うが、同じような能力(?)を持つゲイの男ができてて「自分も同じだ」と説明をするが、主人公は相手にしない。

Y木:ほう。

S原:そうこうしているうちに、10年前連続殺人犯(未逮捕)がまた殺人をはじめる。「ジャバオッキー」というニックネームで、殺人後にトランプのカードを置く特徴があるねん。主人公は犯人を追う。その一方で、霊を研究する女性博士がでてきて、ゲイの霊能力者と主人公と一緒に事件を追うことになって…という感じで話はすすみます。

Y木:まあ普通やん。ちょっと変形の刑事ものというか。

S原:でもなー。なんで主人公を刑事にしたんやろ?って思うわ。

Y木:ん?どういうこと?

S原:例えば、一般人でたまたま犯罪の現場の近くにいたら霊視してしまった(犯人が分かった)、でも警察組織が信じてくれないから自分で犯人捜しをする……となるのが普通やん。

Y木:ああ、一般人が工夫して事件を解決するパターンか。それもベタやけどな。

S原:事件を探るのに障害があるから面白いわけやん。ベタでもサスペンスが盛り上がればええやん。でも、この映画では刑事やからな。刑事が犯人を霊視できるなら、ある意味「仕事ができる男」とほぼ一緒やん(笑)全然ハラハラドキドキしないのよ。

Y木:これ、ホラーではないの?ジャケットデザインはホラーっぽいやん。

S原:ホラー要素はないです。刑事サスペンスです。

Y木:謎解きと言うか、事件が分かっていく過程が見どころやろ。そこはどうなん?

S原:そこもなあ。実はよくわからんかったのよなあ……(苦笑)

Y木:あかんやん。

S原:ぼくの頭が良くないのもあるけど、どうなんかな。なんというかサイキックパワーとサスペンスが噛み合ってないのよ。

Y木:そうなんや。

S原:主演はキファー・サザーランド。アクションドラマの「24」でかっちょいいアクションを披露した人。親父はドナルド・サザーランド。「SF/ボディスナッチャー」(1978)であんぐりと口を開けていた人(笑)

Y木:あーあのラストな。「カアアアアアア!」って口を開いておしまいのやつやろ(笑)

S原:うん。あれはトラウマになるよな。あと、この映画ではなんかよく似た雰囲気の男優が多いねん。日本人としたら、外国の俳優たちの顔って区別つきにくいやろ。

Y木:まあな。

S原:それなのに、さらに容姿が似た俳優たちを使うから、わけが分からなくなるという……監督の趣味かしらん?

Y木:知らんわ。まあ、でも服のファッションとか髪型とか工夫すればええ話やからな。B級映画あるある、というか監督のセンスやろうな。ラストはどうなん?

S原:これもパッとしません。一応内容は伏せるけど、「どんでん返しやで!驚いたやろ?」って感じで演出してるけど、観ているほうは「あーそうなん…?」で終わります。

Y木:あかんやん。

S原:ちゃんと作ろうとしてるんやろうけ、どうにもフットワークが重い。面白い部分もあるねんけどな。例えば、主人公は、ゲイではないのになぜかゲイバーでお酒を飲むのが好きという設定とか、街の風景が曇天が多くてなんとなく閉塞感がある雰囲気とか。

Y木:へえ。

S原:でもそれだけやった……さーみなさま。キファー・サザーランドが好きなら無問題です。というか、彼が苦しそうな顔をしているのを延々と観る映画です。というわけで、スカッとしないモヤモヤ映画ですので、体調の悪いときは観てはいけません。え、なんですって?じゃあ体調の良いときに観たら楽しめるのか、ですって?もうこれ以上は言うだけ野暮ってことですよ、あなた。この映画を中古店で見つけてもスルーしてくださいませ~!

(おまけ)「むこうぶち」シリーズpart3~part16まで短くコメントします

S原:以前に紹介した「むこうぶち」シリーズの続きを観たので、一挙紹介しますよ~。

Y木:おまえ、これ全部レンタルして観たの?

S原:いやいや。このシリーズは、BSトゥエルビで一挙放映をやっていたのよ。でも放映が始まったときは、すでに何本かDVDをゲットしていたので空しかった…(微笑)

Y木:あいかわらず、ださい奴やな。

 

むこうぶち3 [DVD]

S原:今回の敵は松田賢二。主人公に負けたあと、何故負けたのかを(刑務所で)延々と考えます。

Y木:ねちっこい性格やな。

S原:友達になりたくないです。そして、半年後に再び勝負します。

Y木:それで?

S原:主人公が勝ちます。主人公が、老子だか孫子だかの嫌味っぽいセリフをいって、松田賢二の心の傷に塩を塗ります。おしまい。

Y木:性格悪いなあ…

 

むこうぶち4 [DVD]

S原:今度は大阪から敵がやってきます。変な大阪弁で2人組でイカサマをしようとします。主人公は見破ってあっさりと勝ちます。

Y木:ほう、イカサマも通用しないんか。

S原:リベンジマッチのために、その親分(新藤栄作)がやってきます。そして勝負します。

Y木:どうなるの?

S原:主人公が勝ちます。大金を巻き上げられます。主人公は紙袋に大金をいれて持ち帰って、おしまい。

Y木:紙袋って。カバンくらい買ったらええのに…

 

むこうぶち5 氷の男 [DVD]

S原:今回の敵は、大学講師(風間トオル)。理論派というか確率論者というか、データ重視で勝負します。目的も明確で、学長選に勝つための裏金を増やすための麻雀です。そして、主人公と勝負します。

Y木:理論派か。どうなるの?

S原:主人公が勝ちます。またボソボソと嫌味を言って、風間トオルが落ち込んでおしまい。

Y木:嫌味を言ってあげるなよ。負けてるのによけい落ち込むがな。

S原:実は風間トオルは他人の金を勝手に賭けてるのです。このあとどうするつもりなのでしょう…心配です。

Y木:いや、そういう映画やから大丈夫ちゃう?

 

高レート裏麻雀列伝むこうぶち6 女衒打ち

S原:今回の敵は、キャバクラのスカウト(城咲仁)。接待麻雀で女性たちに気持ちよく勝ってもらっています。今回の女優はなかなかキレイです。

Y木:そうなんや。

S原:城咲仁は凄腕だと自負していますが、あっさりと主人公に負けます。大金を巻き上げられます。

Y木:やっぱりな。

S原:おまけに、麻雀が終わったあとに「あなたは自分自身に負けたんですよ…」みたいな嫌味をボソボソと言われます。

Y木:また嫌味かい。

S原:城咲仁は凹みます。このシリーズを追いかけている観客は、この辺りから麻雀の勝ち負けじゃなくて「主人公が最後にどんな嫌味をいうんだろう?」「言われた相手はどんな気持ちだろう」と期待しはじめます。マゾっ気がたまりません。

Y木:マゾっ気……

 

むこうぶち7 ~高レート裏麻雀列伝~ [DVD]

S原:今回は、麻雀で女性を借金まみれにする男が敵です。この男はプロ雀士でしたが、ヤクザの代打ちをして連盟から除外された経歴があります。なかなか良い役者だなと思っていたら、なんとデビット伊東が演じていました。

Y木:デビット伊東!久しぶりに聞く名前やなー。

S原:なかなかの存在感で役者としても良いです。ただし、今回は死角がありました。それは主人公の髪型です。

Y木:髪型?

S原:全然似合ってません。どれくらいに合っていないかというと「コップランド」(1997)のデニーロくらい似合っていません。

Y木:……あのー、もう少しわかりやすい例えにしてくれる?

S原:どうも最近、主人公は行きつけの散髪屋を変えたようです。変です。気になります。観ているこちらも、麻雀に集中できません。デビット伊東も同じだったようで、髪型を気にしているうちに負けます。もちろん最後に嫌味(麻雀の読みは強いが、ほかが読めない云々)を言われて、デビット伊東が落ち込みます。

Y木:また、いらんことを言うんやな。

S原:マゾは大満足です。おしまい。

 

 

むこうぶち8 [DVD]

S原:主人公は、まだ変な髪形をキープです。

Y木:ええがな別に。

S原:今回の敵は、プロボクサー(山下徹大)。すごい動体視力で相手の牌を読みます。強いです。堀口元気が電信柱につかまって、電車をみつめてたエピソードを思い出します。でも、主人公に出会ってしまいます。プロボクサーは負けます。主人公は「防御だけしていても勝てませんよ」と嫌味っぽく言います。

Y木:防御だけしていても勝てないって……当たり前やがな。

S原:ボクサーは負けて支払うお金が足らないので、今度のボクシングのチケットを渡します。「本業(ボクシング)に戻る。みていてくれ!」「応援してくれよな!」と孫悟空みたいに言います。主人公は「こんなんもらっても、お金のほうがええねんけどな」と困った顔をします。

Y木:そりゃそうや。試合はどうなるの?

S原:負けます。白目をむいてボブ・サップ戦の曙みたいにリングに寝そべっておしまい。

Y木:あかんやん。

S原:踏んだり蹴ったりです。おしまい。

 

むこうぶち9 麻将 [DVD]

S原:今回から、何故か高田延彦及川奈央が出演しなくなりました。とくにいなくても大筋には影響がないキャラだったのですが、なんとなく物足りなさを感じるのが不思議です。とくに、高田延彦の棒読みセリフがクセになっていたことに、今になって気付くというね…ふふふ(微笑)

Y木:ふふふ、じゃねえ。

S原:今回の敵は、中国人たち。演じる金子昇がなかなか良い味です。初めて知りましたが、中国の麻雀=安い手でも早く上がる、日本の麻雀=高い手を狙う、という図式があるようです。個人的には中国麻雀の考え方のほうが好きですね。

Y木:たしかに、そういう考えもアリかもな。

S原:中古DVDで例えると『「マッドマックス 怒りのデスロード」(2015)は高価だけど、「マッドスピード」(2015)は、安いからこれでもいいか。同じようなもんやしな」と考えるのと同じでしょう。

Y木:違うわ。で、勝負は?

S原:主人公が勝ちます。あまりの強さに中国人たちはビビります。主人公は「中国でも日本でも麻雀は麻雀だ」みたいなことをブツブツと言っておしまい。

Y木:また当たり前のことを言うんか。変な主人公やな。

 

むこうぶち10 裏ドラ [DVD]

 

S原:まだ髪型を変えません。いつになったら「ちょっと変な髪形ちゃいますか?」と主人公にアドバイスをしてあげるのでしょうか。

Y木:ええがな。本人は気に入ってるんやから。

S原:今回は、自分のラーメン店を持つために、一発勝負にでる金山一彦ができます。前半は調子がよいです(200万円が500万円まで増える)。そこで止めればいいのに、調子乗って主人公とも勝負します。

Y木:もちろん負けるんやろ?

S原:イエス。金山一彦は負けます。主人公は「上がったからといって、調子が良いわけじゃない」「裏ドラがのったのは、たまたまですよ」と説教をします。しかも結構長いです。

Y木:ついに長説教か。ちょっと、主人公は調子にのってるんとちゃう?

 

むこうぶち11 [DVD]

S原:今回は異色作です。なんと敵対する組長を銃撃したあとのヤクザの鉄砲玉(波岡一喜)が、朝まで時間を潰すために麻雀をするという話です。朝になれば「逃がし屋」と合流して逃げることが出来る、というわけです。

Y木:へえ。たしかに今までとは違うな。

S原:そしてよせばいいのに、主人公と麻雀をします。主人公は勝ちます。波岡一喜は逃走資金まで巻き上げられます。スカンピンです。「お金は無くなったが、時間を稼げたし、まあいいか」と朝になって雀荘をでたところを別のヤクザから襲われます。

Y木:Vシネマみたいやな。麻雀はあんまり関係ないやん。

S原:なんとか、それをしのいで逃がし屋(実はさっきまで一緒に麻雀をしていた女性)と合流しますが、これもあっさりと裏切られて殺されます。苦労しっぱなしで報われないです。

Y木:たしかに報われんな。

S原:これは「ヤクザなんてならずに、楽しくDVDを観て充実した人生を送りましょう!」というメッセージなんでしょうね。

Y木:違うと思います。

 

むこうぶち12 [DVD]

S原:今回の相手はヒロシ。ひさしぶりに(及川奈央)が再登場します。詩織は高レートの麻雀にはまっており、闇金からお金を借りています。ヒロシはその借金の回収係(付馬)です。

Y木:その女性の借金返済のために、ヒロシが麻雀で主人公と対決するんやな?

S原:その通り。もちろん、ヒロシは主人公に負けます。そして、主人公に「地味な場所でも真面目に生きればええんですわ」という感じの説教をされます。ヒロシは改心して、チンピラをやめて田舎に帰ります。

Y木:意外にまじめやな。

S原:はい、普通の人でした。なので、全然ドラマとしては盛り上がりませんでした。

Y木:あかんやん。

 

むこうぶち13 [DVD]

S原:今回の相手役はなだぎ武です。なだぎ武は、一時的に預かった金を元手に麻雀をします。そのお金はちょっとヤバイ金です。

Y木:他人の金でギャンブルしたらあかんやろ。

S原:小さな会社を経営していることとホステスにお金を貸すために、つい手を付けてしまいます。高レートの麻雀をする場所で、主人公に出会ってしまいます。で、もちろん負けます。なだぎ武は有り金を全部失います。そして麻雀が終わった後に…

Y木:でた!主人公の説教(笑)

S原:今回は「タコがたこつぼに何故入るのか……知ってますか?」と海洋生物の講義をします。主人公は海洋学にも詳しいよういで、タコの生態をぶつぶつ言って、なだぎ武が「関係ないやろ!」とイライラさせます。

Y木:そりゃそうやろ。

S原:最後はなだぎ武が、チンピラ(?)に撃たれておしまい。今回は面白くなかったです。

Y木:いや、他の作品との差はわからんけどな。

 

 

むこうぶち14 [DVD]

S原:今回は前作からの続きです。なだぎ武の幼なじみの杏さゆりが登場します。主人公を探し続けます。

Y木:復讐のため?

S原:はい。でも、いまいち盛り上がりません。やっと主人公を見つけて麻雀をしますが、なんというかギラギラした欲望がなく、どちらかと言うと淡々と麻雀をします。もちろん主人公にあっさりと負けます。

Y木:で、最後は説教されると?

S原:イエース。ところがですねえ、今回の説教は冴えません。調子が悪かったのか確信には触れずに、「あなたも一歩間違ったら、地獄におちてしまっていた…」などと、仮定の話で説教します。

Y木:仮定の話で説教?それって反則技やん。

S原:今回は惰性で作ってるようで、全然面白くなかったです。猿の惑星シリーズで言うと、「猿の惑星・征服」の位置づけです。

Y木:よくわからん例えやけど、「観なくてもええんやな」ということはよくわかったわ。

 

むこうぶち15麻雀の神様 [DVD]

S原:今回の15と16は全編後編のような作りになっています。今回は、2人の対戦者がいます。ひとりは、賀集利樹。もうひとりは、宮川一朗太

Y木:2人がそろって主人公に挑むの?

S原:いいえ。まずは、賀集利樹のエピソードから始まります。彼は、研修麻雀プロで、大会でも見事優勝をしますが、実力で優勝できなかった自分自身にイライラします。祝賀会で飲み過ぎたあと、雀荘で我らが主人公、袴田吉彦に会ってしまいます。賀集利樹は主人公の麻雀にゾッコンになります。で、いろいろあって今回はフェードアウトします。

Y木:そのいろいろあって、を言わな分からへんがな。それでもう1人は?

S原:宮川一朗太はニヤニヤしながら麻雀をします。じつは、宮川一朗太は、かつて主人公に勝った唯一の男だったのです。

Y木:すげえやん。で、勝負するんやろ?

S原:はい。高価な車(昔の車)が欲しくて、高レートの麻雀をします。主人公と勝負します。で、主人公が勝ちます。車を買うお金はなくなります。

Y木:で、最後の説教はどんなん?ちょっと楽しみになってきたわ。

S原:「あなたは普通にうてば強いのに、普通に打たなかった」「他人を意識せず、自分自身の麻雀をうてばよかったんですよ…」

Y木:だ・か・ら!それは結果論やないの!いやな奴やな~。いや面白いけど(笑)

 

高レート裏麻雀列伝 むこうぶち16 無邪気 [DVD]

S原:今回は、前回で登場した賀集利樹が相手です。主人公を倒すべく麻雀の武者修行を経て、戻ってきました。

Y木:おお、殺気立ってるんやな。

S原:いや、結構普通やった。でも周りは「なんか雰囲気変わったよね?」というわかりやすいセリフで援護射撃してくれます。

Y木:そんな援護射撃よりも、演出でわからせてくれよ。

S原:あと、もうひとつの話があります。このシリーズにでていた宮内こずえがついにプロ雀士としてデビューします。

Y木:へえ…それストーリーとどう関係あるの?

S原:関係ありませぬ。でも、麻雀大会(モンド杯)のテレビをみんなで観るシーンがあります。

Y木:あーそう…

S原:で、麻雀旅行で鍛えた賀集利樹と主人公がいよいよ勝負します。

Y木:勝負は、どうせ主人公が勝つんやろ。

S原:イエス。主人公が勝ちます。あまりの強さに感動して、「おれを弟子にしてください!」と頼む賀集利樹。主人公は「弟子は取らへんねん」という意味のことをボソボソ話しておしまい。

Y木:あー今回は説教をせえへんのや。

S原:いや麻雀をしている途中で、賀集利樹に説教していました。

Y木:なんやねん、隙あれば説教する奴やな。

S原:で、今回でシリーズがおしまい。またどこかで復活するかもしれませんが、そのときはまたボソボソ説教が聞きたいですね。というわけで、むこうぶちスタッフ・キャストのみなさん、お疲れさまでした~!いろいろ書きましたが、楽しめました~!

 

(おまけ)「ガチ打ち! 脱衣麻雀闘魂バトル 決勝」(2014)の巻

 

ガチ打ち! 脱衣麻雀闘魂バトル 決勝 [DVD]

Y木:うわ、なにこれ…?

S原:おまけコーナーとして、今回は麻雀企画DVDを取り上げますよ。

(解説)

男たちの妄想をかきたててやまない<脱衣麻雀>。その決定版が登場!決勝の舞台に立つのは“Eカップのモデル系美女”滝沢いおり、“癒しの肩もみ女子”小泉りりあ、“小麦色のハイパーGAL”涼風ことの、“完全無欠のナイスバディ”さとう杏子の4人の女神たち。この中で頂点までのぼりつめるのは誰か!?はたまたギリギリまで脱ぐのは誰か!?いろんな意味で目が離せない最終決戦が今、はじまる!!

 

Y木:これ、そもそも映画でさえないやん。ただ、麻雀をうつだけやろ。

S原:これはですねえ、女子4人が、麻雀をするだけではありません。なんと!負ければ、一枚ずつ脱いでいくチラリズムとギャンブルのハイブリット方式なのですよ、あなた!

Y木:いや、ハイブリットって……その2つの要素に求めるものが全然違うやん。麻雀が好きなヤツは、麻雀映画を観るやん。エロ目的なら麻雀場面なんか要らんやん。

S原:はあーー(ため息)。あなたは分かっていない。

Y木:なにが?

S原:麻雀で負けたら、ちょっとずつ服を脱いでいく……次はだれが負けちゃうんだろう♡(脱いじゃうんだろう♡)という二重のドキドキがあるわけですよ!

Y木:ないわ、そんなもん。これってAV女優が出演してるの?

S原:どうも違うみたい。だって、最後まで脱がへんもん。

Y木:えー…脱ぎもせえへんの?もう最悪やん。

S原:ちょっとずつ脱いでいって、最後は1人が赤い水着(下着?)になります。パッケージの右上の娘ね。

Y木:いやいや待ってくれ。水着か下着か知らんけど、観ている人はそういうのを期待してるんとちゃうやろ?全部脱がへんの?

S原:世の中には、水着フェチとか下着フェチもおりますがな、旦那。

Y木:いや、おるけどやな。このDVDをエロ目的で観んでもええやろって話。

S原:はあーー(ため息)。あなたは分かっていない。

Y木:なにがやねん?

S原:このDVDにでてくる娘4人とも可愛くないのよ!

Y木:知らんがな。わざわざ買ったんやろ、おまえは。

S原:はあーー(ため息)。あなたは、まだ分かっていない。

Y木:だから、なにがやねん?

S原:どういう目的であろうが、そもそもこういうDVDは観なくてもええのよ!

Y木:わかってるわ!

S原:最後がすごいねん。

Y木:すごい?

S原:司会の男(雀士らしい)が、ピコピコハンマーで巨乳娘に頭を叩かれておしまいやねん。

Y木:………ちょっとコメントも出来へんけど。

S原:……嗚呼、神よ!

Y木:は?

S原:もう人生後半戦に突入しているのに、こんなDVDを買ってしまった私をお許し下さい!

Y木:……神様ももう見捨ててるんとちゃう?

S原:神よ、もうひとつお願いがあるのです!

Y木:なんやねん、もう。

S原:こんなDVD(ばかり)を紹介しているブログを読んでいる子羊(読者)たちをお許し下さい!

Y木:数少ない読者を巻き込むなって!お前が1人で罰を受けろ!

麻雀映画 第9局!「女雀士 杏子」(2016)の巻

女雀士杏子 [DVD]

S原:今回はこちら。ちょっとエッチですよ。

Y木:ふーん。

(あらすじ)

東山竜二(淺野潤一郎)は「国土の竜」としてヤクザの代打ちで名を馳せた雀士だった。しかし、娘の杏子(佐倉絆)の結婚を期に引退を決意したが、釘咲組の南原と西川に殺されてしまう。杏子は竜二の仇をとるべく、単身釘咲組に乗り込んで麻雀対決を申し出る。しかし、杏子は南原たちに次々と負けていき、1000万の負債を負ってしまう。杏子にそんな大金が払えるはずもなく、南原たちは杏子に体で払わせるため、衣服を剥がしていく・・・。

 

S原:予備知識なしに観てすぐに気づいた。主人公は佐倉絆。この娘はAV女優みたい。あ、いまはセクシー女優というんかな。「セクシー女優」というとアダルトビデオ女優ではなく、グラビアアイドルっぽく聞こえるのが不思議やな。

Y木:まあな。じゃあ、この映画ではエッチな場面があるの?

S原:あります。セクシー要素のあるVシネマというか。シャワーシーンとかチョメチョメ場面があります。でも、AVではないからあくまでストーリーの一部やな。それでも普通の映画に比べたら、激しいです。家族では観てはいけません。

Y木:そっち方面はええとして、麻雀映画としてはどうなん?

S原:起承転結がハッキリしていてわかりやすい。話は上のあらすじの通り。主人公は麻雀が出来るねん。父の仇を討つために、ヤクザに麻雀での勝負を挑みます。でも返り討ちに遭い1000万円の借金を背負ってしまう。で、借金替わりに無理やり体を求められます。

Y木:あーそういう場面があるんやな、

S原:しかも、主人公はそのショックによって流産してしまう(結婚する予定だった)。で、主人公は父親の雀士仲間の下で修行を積んで再び麻雀での勝負を挑む……と展開します。

Y木:なるほど。典型的な復讐ものやな。しかしAV女優か。偏見はないけど演技とかはどうなん?

S原:もちろん上手くはない。けど、普通やと思う。

Y木:いままでZ級映画をたくさん観すぎて演技に対して評価のハードルが下がってるんちゃうの?(苦笑)

S原:かもな。周りの役者も知らない人ばかりやけど、わりと普通やと思う。ちなみに「ヤクザ役は誰がやってもヤクザにみえる」というのが僕の持論やねんけどな(笑)ちょっと惜しいのは、主人公は、サヴァン症候群という設定で、牌をすべて暗記してしまう得意技があるねん。でも、その特性もあまり上手く生かされてないかな。あと麻雀の特訓シーンが意外に淡々としている。ここはもっと遊んでもよかったと思う。

Y木:例えば?

S原:麻雀に直接関係のない訓練をいれたらどうやろか。例えば体を鍛えるとか動体視力を鍛えるとか、観客が「おいおい、それは麻雀と関係ないやろ!」と突っ込むような漫画チックな場面があってもよかったと思う。いったん、そこで「しょせんVシネマやなあ。バカバカしいなあ」と観客に思わせておいて、あとで伏線→回収になったら面白くなったかも。

Y木:工夫が足りないと言いたいんやろ。それってどうやろ。この作品に工夫を求めるかどうか、という問題やけど……結論を言うと今回は、どうなん?

S原:あっさりと気軽に観れます。あまりにあっさりしすぎて印象に残らないのが難点かな。出来としては普通ちゃうかな。佐倉絆のファンは楽しめると思うで。

Y木:でも、その娘のファンやったら、この映画じゃなくてAV観るんちゃうか?

S原:あーそうかもなあ。じゃあ、この映画は誰が観るんやろ……?

Y木:知らんがな。おれに聞くなよ。

S原:さあ、みなさん。麻雀ものとしてもAVとしても中途半端ですが、こういう作品もアリと言えばアリですよ。佐倉絆はいまはラーメン店を経営してるらしい。今度、一緒に行ってこのDVDにサインをもらいにいく?

Y木:……頼むから、ひとりで行ってくれ。