あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「ゴーストホーム・アローン」(2019)の巻

【MOVIE】ゴーストホーム・アローン - ねむりねこのゲームと本と映画のお部屋

S原:今回は、もちろんホームアローン本家とは関係のないこちら!

Y木:このパッケージ……

 

(あらすじ)

9歳の小学生イーライは、授業で恐ろしい悪霊が描かれた絵を発表する。その悪霊は“バーグリーの怪物”。子供の魂を集め、イーライ自身も狙われているという。先生には怒られ、友達にはバカにされるが、イーライ自身はその悪霊が自宅の地下室にいると信じ切っていた。そんな中、同級生のヒラリーがかつてこの町で起きた児童連続殺人事件の新聞記事を見つけてくる。その犯人の名前は、バーグリーだった―。その日の夜、両親は外出し、イーライの世話をするはずだった姉もデートで出掛けてしまう。そして、イーライは家でひとりぼっちになってしまうがー。

 

S原:今回はネタバレ全開で話すので、いまから観るつもりの人は読むのをストップしてください。

Y木:はあ。それで? 面白かったの?

S原:これはちょっとあかんと思う。

Y木:いつも、あかん映画やがな。

S原:そういう「あかん」じゃないねん。これ、DVDの表紙をみたら誰でも「ホームアローン」っぽいホラーコメディやと思うやん。

Y木:ホラーコメディやろ?

S原:いいえ、これは本気の映画です。本気をかいて「マジ」と読みます。立原あゆみ方式です。

Y木:小ネタを挟むなって。マジな映画ってまさかシリアスな映画ってこと?

S原:その、まさかです。これは地下室にいる悪霊みたいなのが、子供を襲うねん。全然明るくないし、カラッとしてない。このDVDを借りる人の期待を、悪い意味で裏切ります。本国とか韓国のパッケージとはかなり違うから、日本のDVD販売会社の罪は重いで。

 

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Y木:たしかに全然雰囲気が違うわ。でもまあ、パッケージが嘘とか大げさなのは、B級映画の常套手段やん。

S原:もちろん「売らんがため」なのは百も承知なんやけど、やっぱりこれはあかんねんって。

Y木:なんで、そこまで言うねん?

S原:もうラストを言うとな。この子供は死んでしまうねん。

Y木:ええ!

S原:コメディやと思って、9歳の主人公が死んでみ? 観ている人は戸惑うやん。家族で観ている人もおるかもしれんのに。そもそも、ホームアローンっぽい映画を選ぶ人が、子供が死ぬのを観たいと思うか?

Y木:ホームアローンの要素はゼロ?

S原:少しだけある。けど、ピタゴラスイッチみたいな感じじゃない。手元にあるもので必死に防御しようとする。でも、そんなん9歳の子供には無理やん。可哀そうやで。

Y木:家には誰もおらんの?

S原:両親はディナーにいってしまう。両親は主人公の姉に面倒を見るように言う。姉と主人公は仲が悪いねん。姉は、両親のいいつけなんか無視してさっさと恋人と一緒にどこかへ行ってしまう。

Y木:自分勝手な姉やな。

S原:とにかく自分勝手な性格で最悪やった。結局、姉が不在になったから主人公は死んだようなもんやしな。最後に、姉が家に戻ってきて一緒に悪霊と戦うとかそういう展開もないねん。最初から最後まで嫌な女のまま。観客は感情移入できないし、べつにストーリーに上手く絡まないし、イライラするだけという(苦笑)

Y木:なんか変な映画やな。

S原:まず、映画が始まった場面。ここでクラス発表で主人公が「この世には悪霊(バークリーの怪物)がいる」と真剣に話します。絵をかいてるけど、めっちゃ不気味やねん。同級生は「いるわけねーだろ」と突っ込む雰囲気ではなく「マジかよ…」「やばいぜ…」と困惑します。9歳なのにそれくらい説得力のある話をします。

Y木:はあ。

S原:はじめから、いきなりコメディのムードはないです。

 

My Soul to Keep movie に対する画像結果

 

S原:一応、クラスに男友達がいて良い奴やねん。主人公の幽霊話を信じた女子もでてきて、この2人はわりと主人公を助けようとします。でも子供やから結局は助けられません。

 

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Y木:悪霊と主人公が戦うのがクライマックス?

S原:一応、そうです。でも、主人公はずっとビクビクしているし、悪霊のなかなかでてこないので陰鬱なムードでゆっくりとすすみます。

Y木:はあ。それで悪霊にやられて死んでしまうと?

S原:いや、たぶん物を取ろうとして、高いところから落ちるねん。ここで死んでいたんだと思われます。主人公VS悪霊の場面は、現実に起こったわけじゃなくて、主人公の妄想(?)ということなんだろうと思います。解釈が間違っていたら申し訳ない。

 

My Soul to Keep: Trailer 1 - Trailers & Videos - Rotten Tomatoes映画【ゴーストホーム・アローン】無料フル動画は見れる?dailymotion・pandora・9tsuの代役発見!? | エイガー

 

Y木:今回はイマイチってことね。

S原:これ、出来自体は悪くないから、もしかするとちゃんとしたデザインにしたら、軽めのホラーの「拾い物」になったかもしれへんねん。でも、ホームアローンってタイトルをつけたら、どうしても「珍作」認定してしまうって。ということで、みなさん。「ホームアローン4」もなかなか珍作でしたが、あれは一応コメディでしたからね。なんで、こうなってしまうんでしょうか? というわけで、誰にターゲットをむけた宣伝方法なのか理解に苦しむ映画でした~!

 

 

(おまけ)

これも珍作でした・笑 ↓ ↓ ↓

 

talksessionyands.hatenablog.com

 

「俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル」(1996)の巻

俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル

S原:今回はこちら。「プロゴルファー猿」じゃなくて「プロゴルファーギル」!

Y木:ダジャレやん。

 

(あらすじ)

ギルモアはプロのアイスホッケー選手を目指している。シュート力は凄いが、スケートが下手で喧嘩っ早いため何年もプロテストに不合格になっている。ある日、税金滞納で差し押さえられたお婆ちゃんの家を取り戻す為に、賞金目的でゴルフ大会に出場して……

 

 

S原:これは予定調和で安心して観れるコメディ。わりと評価が高いけど、うーん、ぼくはイマイチやったかな。

Y木:コメディやろ。

S原:テンポが良くてそこはええねん。ストーリーはベタやけど全然気にならない。だけどなあ、主人公の性格が悪すぎて……

Y木:性格が悪い?

S原:かなり自分勝手やねん。とくに前半はひどい。自己中心的な性格でホッケーチームではめちゃくちゃにプレーするわ、相手にケンカを吹っ掛けるわ、ずっと愚痴っていて全く自己反省しない。こういう奴とは友達になりたくないなー。

Y木:そういうクセのある奴やから映画が面白くなるんやって。

S原:そうやねんけどな。主人公に感情移入出来ないから、盛り上がらんのよな。

Y木:おばあちゃんの家を取り戻すために頑張るんやろ。ええ奴やん。

S原:確かに根はやさしいんやけどな。おばあちゃんは家をとられて住む場所がなくなる。おばあちゃんは一時的に老人ホーム(?)に住むんやけど、そこで介護士にイジワルされる。コメディなのに老人をイジメる場面なんか観たくないって……

Y木:まあな。

S原:アダム・サンドラーの個性がいまいち合わないのもあるんやけどな。なんとなく湿気が多いのよ。カラッとしてないというか。

Y木:大体わかった。ストーリーは?

S原:あーもう省略してもええと思う。飛ばすだけが能力のアダム・サンドラーがゴルフを始めて、てんやわんやってだけやから。

Y木:最後はもちろんハッピーエンドやな。

S原:もちろん。あー最後のショットはちょっと面白いで。主人公が打ったボールが、あっちこっちにぶつかって穴に入る。ピタゴラスイッチ方式ね。

Y木:それ反則やん。

S原:ルールではOKらしい(笑) あとは池に飛び込んでワニに食べられたゴルフボールをとるとか、老人ゴルファーと殴り合いのけんかをするとか、そういう脂っこいギャグがあります。

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S原:あーそうそう、主人公にゴルフを教えるコーチ役で、カール・ウェザーズがでてた。ロッキーのアポロの人ね。

Y木:へえ、こういう映画にも出るんやな。

 

 

S原:相変わらず優し気なスマイルやったで(笑) ええ人なんやろうな。この人が義手という設定でな。握手しようとしたら義手が外れるネタもあったけど、笑えんかったなあ。あ、他にもリチャード・キールがでてます。

Y木:ああ、あの007に出ていた大きな人。

S原:うん。いつもと同じ感じのキャラやった。後半はスポ根みたいな感じで、だんだんと上手くなっていく。あとはアメリカ映画で定番の「金髪ヒロインがでてきて、主人公とチュー」です。

Y木:ベタやなあ。

S原:なんで毎回、主人公とヒロインが出会ってチュッチュッするんやろ。

Y木:さあな。アメリカ映画では定番やな。

S原:アメリカ人ってみんな、あんな感じなんやろか。

Y木:さあ知らんけど。

S原:あんまり頭が良くないんかな?

Y木:ほっといたれ。機嫌よく生きてんねんから。

 

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S原:さあみなさん。これは映画としては普通だと思います。アダム・サンドラーの独特の個性とクセのある笑いにハマるかどうか? いかにもアメリカンですが、機会があればぜひ一度ご賞味あれ!

 

 

「アフリカン・カンフー・ナチス」(2020)の巻

アフリカン・カンフー・ナチス

S原:今回は、アフリカン! カンフー! そしてぇぇぇナチィィィス!

Y木:やかましいわ!

 

(あらすじ)

第二次大戦後、ヒトラー東條英機はまだ生きていた。彼らは逃げ延びた先のガーナを制圧すると、空手と魔術的パワーを持つ日独同盟旗「血塗れの党旗」を用いながら現地の人々を新たな人種「ガーナ・アーリア人」として洗脳し、世界を侵略するための拠点を築いていく。圧政の中、心優しき地元の青年アデーは、ヒトラー達に地元のカンフー道場を潰され、愛する恋人を奪われてしまう。復讐を誓うアデーは最強のカンフーを習得するため、過酷な修行に身を投じていくが.……。

 

Y木:これはマニアによるマニアのための映画やなあ(ため息)

S原:これ、中古店で見つけて即ゲットしたんやけどな。

Y木:こんなん、おまえの大好物やろ。

S原:大好物!

Y木:やろうな。

S原:……のはずなんやけどな。

Y木:うん?

S原:なんか合わんかった。

Y木:ふーん、出来が悪い?

S原:いや出来は普通ちゃうかな。でもリズムというか、ノリが合わへんねん。期待しすぎたんかもしれんけど……

Y木:これって、設定とかストーリーで「アホやなー」って笑う映画やろ。

S原:うん。もちろん、作り手側もそのつもりやと思う。悪ノリというか、ブラックな小ネタも満載でな。そういうのが楽しめる人はええと思う。

 

アフリカン・カンフー・ナチス』予告編公開 若本規夫ナレーションに監督「信じられない」|Real Sound|リアルサウンド 映画部映画「アフリカン・カンフー・ナチス2」制作プロジェクト - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

 

Y木:悪ノリか。例えば?

S原:旭日旗ハーケンクロイツが重なった旗とか、ヒトラーの胸に鉤十字がマジックで書いてあるとか、東条英機がひょろひょろとか、空手でパンチしたら手がピカーって光るとか。そもそもガーナに逃げて、その場で空手で世界征服を狙うとか、そういう話をきくと面白そうやろ?

Y木:まあな。

 

アフリカン・カンフー・ナチス : 作品情報 - 映画.comアフリカン・カンフー・ナチス」 - 「アフリカン・カンフー・ナチス」ソフト化、吹替に水島裕、天龍源一郎、上坂すみれ [画像・動画ギャラリー  15/20] - 映画ナタリー

 

S原:でも、イマイチやった。なんか、気になるあの娘をランチデートに誘ったときに「これ、キミの好きな豚肉だしさ、絶対美味いよ!」と期待して入った店で、食べた生姜焼き定食が普通の味やったときの気持ちに似ています。

Y木:どういうシチュエーションやねん。気になるあの娘やったら、定食屋なんか連れていくなよ。それはええとしてストーリーはもう省略?

S原:うん。とくに話すことはないです。

Y木:主人公はカンフーを使うんやろ。

S原:そうそう。影蛇拳ね。酔拳もでてくるで。

Y木:みんな、酔拳すっきやなあ。

 

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S原:あとは吹き替えと字幕が関西弁やねん。これも狙ったんやろうけど、効果があったのかどうか……読みにくいし(苦笑)

Y木:それは、こんなバリバリ関西弁のブログをしている俺らが言ったらあかんやろ。

S原:そうやな。このブログがいまいちブレイクしないのは、関西弁やからかもな(笑) ほかにも声優が天龍源一郎さんやったりします。(S原はプロレスラーを飛び捨てにしない主義)

Y木:あー聞こえにくい人をわざと声優にしていると。

S原:うん。これは単純に聞きにくいだけやった(苦笑)

 

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S原:というわけでみなさん。個人的にはイマイチでしたが絶賛している人もいるので、これ系が好きな人は観て損はないと思います。パッケージや設定が素晴らしすぎるのですが、そこは割り引いて観てください~!

「大鴉」(2006)の巻

大鴉 [DVD]

S原:今回はエドガー・アラン・ポーですよ。

Y木:へえ。

 

(あらすじ)

エドガー・アラン・ポーの呪われた詩篇を大胆に解釈したモダンゴシックスリラー。ポーの小説と詩のみに感応した少女・レノーラ。大人になった彼女の周囲で、“大鴉”の詩の不安と死が羽ばたき始める・・・

 

S原:このブログでは、いろんな映画を語ったやん?

Y木:そうやな。

S原:大半はB級/Z級と呼ばれる映画なんやけどな。その中でも、これはトップクラスかもしれん。

Y木:良い意味で?

S原:いや悪い意味で。

Y木:あかんがな。

S原:いやはや、これは本当に参った。とにかく理解できないねん。

Y木:下手すぎてわからんへんとか?

S原:そういうレベルではないなあ。ほんまに訳が分からない。まず誰が主人公なのか分からない。たぶん、この女性やと思うんやけどな。

 

 

Y木:はあ。この人? なんか寝てるな。

S原:はい、この女性はベッドで苦しんでいます。

Y木:なんで?

S原:わかりません。

Y木:あーそう。

S原:ベッドのところに鴉(カラス)が来たりするねんけどな。あとは苦しんで、イメージ画像みたいなものが続くねん。例えば、がい骨とか。

Y木:はあ、がい骨。なんで?

S原:わかりません。

Y木:……

 

 

S原:で、違う女性がでてきて煙草を吸うねん。

Y木:はあ、誰? 主人公の友達?

S原:わかりません。

Y木:……

 

 

S原:そうこうしているうちに、おそらくエドガー・アラン・ポーっぽいおじさんが出てきます。

Y木:やっとポーが登場か。あらすじには「ポーの小説と詩のみに感応した少女・レノーラ」とあるから、主人公と関わっていくんやろ?

S原:いや、眺めているだけでした。

Y木:なんで出てきたんや。

 

 

S原:で、また主人公は苦しみます。

Y木:はあ。

 

 

S原:今度は誰かが誰かに殺されます。

Y木:はあ。

S原:なぜか上半身裸です。

Y木:脱ぎ損やなあ……

 

 

S原:なんとなくカラスが、意味深に出てきます。

Y木:そりゃ、カラスはでるやろうな。

S原:でもストーリーには関係ありません。(たぶん)

Y木:はあ……

 

 

S原:一方で、教会のシスターも出てきます。

Y木:ほう。

S原:でもなんで出てきたのかわかりません。というか、何をしているのか分かりません。

Y木:……

 

 

S原:後半になると、怖いオジサンが出てきます。窓ガラス越しに、怖い顔でのぞき見します。

Y木:一応、このオジサンが主人公が苦しめてるんやろ?

S原:そうみたいですが、やっぱり分かりません。

Y木:はあ……

 

 

S原:なんとなくシスターが死にます。

Y木:……

 

 

S原:がい骨と死体のイメージショットが出てきますが、誰のどんなイメージなのかは分かりません。

Y木:……

 

 

S原:怖いオジサンは、たまに野原を歩きます。

Y木:野原……

S原:まったりとしています。

Y木:……





S原:ラスト付近で、エドガー・アラン・ポーっぽいおじさんが、また登場します。主人公とどこかへ歩いていきます。主人公は言います。「そして、私はエドガーの詩のレノアになった」

Y木:……え?


 

S原:なんとなく教会の人たちが空を見ています。

Y木:はあ。

 


S原:ポーと主人公は、どこかへ行っておしまい。たぶん、喫茶店にでも行ったんやろうな。

Y木:喫茶店……

 

 

S原:オーケー、この映画に関しては以上だ。楽しめたかい、ボーイ?

Y木:楽しめるか!

S原:というわけで、最初から最後まで意味不明なイメージ(脳内現象?)の連続でした。ツッコミもしにくいので、全くおススメできません。というか、あなた。このエドガー・アラン・ポーっぽいおじさんをもう一度みてよ。

Y木:はあ。

S原:なんか、近所の調剤薬局の薬剤師でこういう人、いそうじゃない?

Y木:……(無言)

 

「エア☆ドラム! 世界イチせつないロックンローラー」(2008)の巻

エア☆ドラム! 世界イチせつないロックンローラー

S原:今回は、エアドラムですよ、あなた!

Y木:ゴールデンボンバー

(あらすじ)

ルックスも学歴も収入も人並以下で彼女なし、シリアルとミルクだけを食べて暮らすオタク青年のパワー。彼にとって唯一の趣味はロックンロール。しかし、楽器をもってすらいない彼は毎日、実際にはないドラムを“エア”で叩き続けているだけ。ある日、彼は耳の聞こえない少女に恋をしてしまう…。

 

S原:これはなあ……(空を見上げる)

Y木:うん。

S原:ほんまになあ……(目をつむる)

Y木:なに?

S原:なんというか……(静かな微笑)

Y木:なんやねんって。

S原:観終わってちょっと泣いたわ……(涙)

Y木:えー! なんでエアドラムで泣くねん⁉

 

イメージ 3

 

S原:じゃあ聞くけどな。あなた、ギターを弾くやろ。

Y木:弾くで。

S原:ギター欲しかったやろ?

Y木:欲しかったで。

S原:でも、すぐに買えんかったやろ?

Y木:まあな。

S原:ある日、突然神様が湖からでてきて「きみには、このギターをプレゼントしよう」って現れたか?

Y木:いいや。

S原:ある日、ホリエモンが「Y木くんさ、よかったらギター弾きなよ」って、郵送で送ってきてくれたか?

Y木:いいや。

S原:ある日、中学校の卒業式で「Y木くんにギターをプレゼントするために、みんなでお金を集めました」って、豚の貯金箱をくれたか?

Y木:いいや。

S原:そういうことよ。

Y木:どういうことなんでしょうか?

S原:要するにギターや楽器に興味を持って「弾きたいなあ」と思っても、楽器なんかすぐに手に入らないのよ。たいていの人はそんなお金ないやん。

Y木:まあな。

S原:僕なんか高校時代にベースが欲しくて欲しくて、でもお金がなくて友達に相談したら「三宮の高架下に、ベースがたまに安く出売ってるで。ボロボロやけど」って言われたのよ。

Y木:はあ。

S原:それで「いくらくらいかな?」って聞いたら「そうやなあ。安かったら1万円くらいで手に入るんとちゃう?」と言われた。おいおいおいおい、貧乏な僕に1万円なんかあるわけないやろ!(怒)

Y木:わかったわかった。おまえのビターな青春エピソードはもうええ。要するに、この映画の主人公もお金がなくて楽器が買えないんやな。

S原:イエス。その通り。貧乏でドラムセットが買えません。おまけに、この主人公は超ダサい。ルックスもダメ、学歴はナシ、収入も少ない、おまけに音楽ヲタクやねん。この主人公が、エアドラムに燃える! まさに青春そのものですよ、あなた!

Y木:今回は、えらい熱く語るよな。

S原:しかも! この主人公の名前がパワー! もう最高やろ?

Y木:パワーかー。観てないからわからんけど、狙ってるんやろ? 「オースティン・パワーズ」とか、あんな系統ちゃうの?

S原:いや、「オースティン・パワーズ」はお馬鹿やったけど、確信犯と言うかちょっと知的センスがあるやろ。あんな感じじゃなくて、センスのないヲタクがただエアドラムをするだけという。

Y木:それって、普通の人……というかまともな女性も観ないやろうなあ。

S原:観ません。観たとしても途中で止めるでしょう。実際、うちの奥さんは「なんで、こんなアホみたいなDVDを買うの?」って呆れてたからな。しかし、あの頃(青春時代)に楽器が欲しくて悶えていた人の琴線には触れます。そういうことですよ、モナミ。

 

 

Y木:どんな話?

S原:ダサい主人公がいます。父親のツテで工場で働いています。仕事中(工場)にエアドラムに夢中になりすぎて、ポカをしてしまってクビになる。同時に、工場ではストライキが始まる。主人公は(自転車で)メキシコに行って、エアドラムの大会に参加したりする。ある日、耳の聞こえない女性に恋をするねん。この女性の母親が熱心なキリスト教信者でな。「ロックは悪魔の音楽よ!」って(笑)

Y木:いまどき、すごいな。

S原:実はそれが後に伏線になってるんやけどな。それから、発奮してニューヨークで開催される大規模なエアドラム・バトル(大会)を目指します。いままで馬鹿にしていた奴らを見返してやる! と燃えるヲタク野郎は、果たして優勝できるのか⁉という話です。ちなみに同じようなショボい奴らも一緒にチームを組みます。

Y木:おお、意外に青春ものの王道やな。

S原:そうそう。

Y木:ふーん。意外に面白いと?

S原:出来は良くないです。でも、嫌いになれません。

Y木:それってかなり「思い出補正」が入ってるよなあ(苦笑)

 

おいらはドラマー!ドラム持ってないドラマー!〜映画『エア☆ドラム!世界イチせつないロックンローラー』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

 

S原:完成度としてはイマイチやけど、妙に心に引っかかる映画ってあるやん? あれです。こういう映画はそれでええと思うで。ラストで、「実物のドラムを叩けよ」と言われた主人公が言うセリフが泣かせます。「(おれにはドラムセットは)必要ない」「おれがドラムだから」 しびれる~!

Y木:しかしエアドラムでどんな曲を叩くの? ディープ・パープルとか?

S原:ラッシュです。Rush(カナダのプログレバンド)とLush(イギリスのポップ/ロックバンド)があるけど、Rushのほうね。

Y木:ラッシュか。ちゃんと聞いたことないなあ。

S原:ぼくもあまり聞いたことないけど、評価は高いみたい(日本では低評価という説あり)。ユニークなのは、ラッシュのライブで観客がエアドラムとかエアベースをするらしい(笑)

Y木:どういう状況なんや、それは。

S原:まあファンもも盛り上がって楽しそうやけどな。この映画で使われている曲も結構良いよ。最初は、ミスターミスターの「キリエ」やし、途中でジャーニーとかのフレーズもある。ビートルズとかKISSじゃないところがバッチグーやで。

Y木:しかし、エアドラムを題材にして、映画を作ってしまうんやなー。すごいというか、お馬鹿というか。

 

ボンクラ360魂 - 映画【エア☆ドラム! 世界イチせつないロックンローラー】

 

S原:さあ、みなさん。最近のヤングはロックをあまり聞かないようですが、ロック大好きおじさんからしたら残念でたまりません。この映画をみて、ロックに、そしてエアドラムに目覚めてください。もちろん、エアドラムやエアギターでバンドを組むのもアリですよ~!

Y木:それはゴールデンボンバーやって……

「ローマ法王の休日」(2011)の巻

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S原:さあ今回は「ローマの休日」ならぬ「ローマ法王の休日」!

Y木:ダジャレやん。

 

(あらすじ)

ローマ法王が亡くなり、新しい法王を選出するため各国の枢機卿がヴァチカンに集められた。全員が心の中では法王に選ばれないようにと祈る中、誰もが予想外だったメルヴィルミシェル・ピッコリ)が新法王に選出される。サン・ピエトロ広場に集まった群衆たちを前にバルコニーで就任演説をしなくてはならないメルヴィルだったが、重圧のあまり街へ逃げ出してしまい……。

 

S原:かなり前に、このブログで「ぶっとんだ映画特集」をしたやろ?

Y木:あーあったなあ。

S原:あれ、ちょっとだけ評判よかったんやけどな。この映画は、あのカテゴリーでもええかもしれん。

Y木:ウェルメイドなコメディなんとちゃうの。

S原:甘いです。これは頭のおかしな人が、頭のおかしな人のために作った、頭のおかしな映画やねん。

Y木:意味がわからん。ストリーを読むと完全にコメディやん。

S原:甘いです。コメディではありません。

Y木:じゃあドラマ?

S原:ドラマ……でもないはず。よくわからないです。

Y木:なんやねん。

 


Y木:ストーリーは上の通りやろ?

S原:そうです。ローマ法王がなくなり、次のローマ法王を選ぶことになる。ところが、みんな法王になりたくないのよ。で、全然有力な候補でなかった主人公が、次のローマ法王に選ばれてしまう。ところが、主人公は全然自信がないし、やる気がない。重圧で押しつぶされそうになるねん。そして逃げ出してしまう。

Y木:ほう。それから街に出て市井の人々の暮らしや温かさに触れて、次の法王として気持ちを整えていく……こういう展開やろ?

S原:甘いです。この主人公は根っから腐ったような奴でな。精神科医のセラピーを受けるねんけど、全然効果がない。ちなみに、精神科医を演じているのは監督(ナンニ・モレッティ)ね。美味しい役を自分で演じしてまうというシャマラン病やな。

Y木:それは知らんけど。

 

わしゃあ責任なんかとりたくない!〜映画『ローマ法王の休日』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

 

S原:あとは、他の枢機卿たちが心の平穏を保つためにバレーボールをしたり、主人公がある役者と出会って自分がかつて役者を目指してたことを思い出します。

Y木:あーそれで、自分の人生を省みる、と。

S原:甘いです。そういう自省はしません。ただ単に逃げているだけです。自分勝手な男で暗い顔してブツブツ言うだけ。

Y木:えー……

 

 

Y木:じゃあ最後はどうなるの?

S原:あー最後はすごいで!新しい法王として選ばれた主人公が民衆の前にでます。みんな、新しい法王の言葉に期待します。ところが、「自分には向いていないと思うから、やめときますわ」と言うねん。

Y木:え、それでどうなるの?

S原:民衆も他の枢機卿たちも唖然とします。主人公は「バイなら」と言って、みんな困った顔をしておしまい。

Y木:……すごいラストやな。

S原:呆然とするのは、こっちのほうやっちゅーねん(苦笑)

Y木:(観客の)期待を裏切るという映画なんやろ。「常識」を覆すというか、宗教観を皮肉るというか。モンティ・パイソンとかメル・ブルックスとか、そういう作品自体が皮肉になっているタイプの映画ってあるやん。

S原:たぶんそうなんやろうなあ。でも主人公はどう考えても心の病気やねん。そういう人をみても笑われへんやろ? 本人は真剣に悩んでるし、観てるこっちは気の毒に思うし、自分やったらと考えたら余計に考え込んでしまうし……

Y木:心の病気か。コメディではないなあ。

S原:どっちにせよ、あまり上手く作っていないから全然映画に集中できない。生活に信仰心や宗教が根付いている国やとまた違う感想になると思うねんけどな。

Y木:それはあるやろうな。

S原:タイトルが(悪い方に)余計にミスリードしてる。みんなが想像するようなコメディではないです。デ・ニーロの「アナライズ・ミー」(1999)とかは、強面のマフィアのボスが実は心の病気にかかってしまうけど、なんとか誤魔化す…というのが面白いわけやん。同じように作ればええのに、この映画では、嫌なことからひたすらに逃避するだけやから、感情移入出来ない。

Y木:ふーん、今回は変な映画やな。

S原:イエース。さあみなさん。面白くないコメディを観たい人、皮肉を上手く言えていない映画を観たい人、そしてオロオロしているおじいさんを観たい人のみにおススメします。個人的には全然笑えず、またつっこみにくい映画でした~!

 

映画チラシサイト:ローマ法王の休日

「エア・マーシャル」(2003)の巻

エア・マーシャル [DVD]

 

S原:今回は飛行機版ダイハードもどき!

Y木:何本作られてるんねん、こういうのって。

 

(あらすじ)

東ヨーロッパからニューヨークに向けて飛び立った小型旅客機。 しかし、内部にテロリストがいた事からハイジャックされ、50人の乗客は人質になってしまう。 機内の安全を守るため乗り込んでいた航空保安官“エア・マーシャル”のブレッドは、テロリストたちに敢然と立ち向かう。

 

S原:まあ、いつもの典型的なB級ポップコーンムービーやったけどな。さぞかしヒドイんやろうな、と想像してたら意外に普通に観れたわ。

Y木:ほんまかいな。

S原:いや、映画としては穴だらけやで(笑) 最初から最後まで「おいおい」「適当やなあ」と言いながら楽しめますよ、あなた。

Y木:そういう楽しみ方は、普通はしないんやで。

S原:まず、主人公のエア・マーシャルなんやけどな。何故か裸に防弾チョッキを着ます。

Y木:裸? なんで?

S原:わかりません。

Y木:あーそう……

 

映画】エア・マーシャル : 感動器官

 

S原:そのあと飛行機がビューンととびます。ネットのレビューでは、飛行機のCGがチープだと突っ込まれてますが、ちゃんと飛行機にみえるからOKですよ。

Y木:はあ。それでテロリストがハイジャックするんやな。

S原:イエスです。

Y木:で、さっそく主人公が戦うと?

S原:ノーです。

Y木:は?

S原:すぐに主人公は撃たれます。防弾チョッキがあるので大丈夫でしたが、そのまま死んだふりをします。

Y木:ほう。それで時機をみて逆襲すると?

S原:いいえ、死んだふりをしたままです。

Y木:なんやねん、ダサい奴やな。

 

 

S原:一応、主人公が犯人グループのすきをついて、機内のどこかにいきます。それから、適当に機器を触ります。当然、飛行機の機器のエラーがでます。

Y木:素人が触ったらあかんやろ。

 

 

S原:一方で、アメリカ政府(軍?)が犯人と交渉しています。犯人グループの中で、「お金が欲しい派」と「このままアメリカの軍艦(?)に体当たりした方が良い派」がいて、ケンカを始めています。

Y木:目的を決めてからハイジャックしろよ。

S原:そのうち「一旦、島に着陸したほうがいい派」もでてきて収拾がつかなくなります。

Y木:なんやねん、もう。

 

 

S原:そうこうしているうちに、F-16戦闘機が飛行機を威嚇します。ついには「飛行機を撃て」と命令が下ります。

Y木:えー乗客がおるのに?

S原:そのまま船に落ちたら、もっとたくさんの人が死んでしまうということで迎撃命令がでてしまいます。バシュ!とミサイル発射。ビューンと飛んでいきます。

Y木:もうあかんやん。

S原:大丈夫です。なんとなく、ミサイルをひょいと避けます。

Y木:え……なんで避けれるの?

S原:わかりません。

Y木:……(無表情)

 

 

S原:結局いろいろとのんびりとしたイベントがあって、テロリスト達たちは主人公のパンチとかキックでやられます。

Y木:最後は?

S原:テロリストたちはやっつけます。飛行機は燃料がなく緊急着陸しないといけませんが、パイロットは怪我していて操縦できません。なんとなく主人公が操縦することになります。

Y木:操縦って。出来るの?

S原:出来ません。

Y木:……(無表情)

 

 

S原:「(着陸するには)タラップを下げないとな。どこだ?」と言うと、横に座っていた子供が「そのボタンだよ」と教えてくれます。

Y木:なんで、子供が知ってるねん。

S原:理由はありません。そして、「減速しないとまずいぞ。ブレーキはどこだ?」と焦ると、子供が「そこだよ」と的確に指示してくれます。

Y木:もうメチャクチャやがな。

S原:そういう楽しい映画でした。

Y木:どこが楽しいねん。最後は、もちろん全員が助かってハッピーエンドやな。

S原:その通り。さあ、みなさん、毒にも薬にもならない映画でしたが、一応最後まで観れました。もっとひどい映画はあるので、それに比べればマシなほうではないか、と……というわけで、チープな飛行機のCGが好きな人にはおススメします。あ、言い忘れた!

Y木:なんやねん。

S原:これ、飛行機内の臨場感をだすためにカメラがずっと揺れてるねん。

Y木:ふーん。

S原:でも、揺れ方が船みたいやねん。

Y木:船……

S原:たぶん、スタッフは船の映画やと思って作ったんとちゃうかな?

Y木:……(無表情)