あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定)

ぶっ飛んでる映画特集!「コアラ課長」(2006)の巻

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S原:さあ、観てみると「どひゃー!」とびっくりするような、ぶっとんでいる映画を紹介しますよ。今回はコアラ!

Y木:ぶっとんでるというか、なんというか…

(あらすじ)

コアラの風貌で女性社員にも人気の敏腕課長、田村。漬け物会社に勤める彼は、韓国のキムチメーカー、ペ農産との業務提携に尽力していた。その矢先、恋人の洋子が何者かによって惨殺されてしまう。事件を担当した小野刑事は、かつて田村の妻、由香梨が謎の失踪を遂げている事実を知り、田村を事件の容疑者として取り調べを行なうのだが…。

 

Y木:「えびボクサー」(2002)「いかレスラー」(2004)とかもうええわ、こんなんばっかり。

S原:ほかに「かにゴールキーパー」(2006)もあるで。

Y木:ヤケクソやん。しかも、このDVDに書いてある「衝撃のサイコアラ・ホラー」って、ただのダジャレやん。

S原:うん。しかもホラーとちゃうしな。あと、観た人みんながつっこむねんけどな。まず、DVDのパッケージのコアラがでてこないねん。

Y木:おいおい、いきなりウソかいな。

S原:こんなかわいくなくて、もっと気持ち悪いぬいぐるみやった。しかも、「どこ見とんねん、コラ~」とかいうタイプじゃなくて、職場でも周りに気を遣う優男やった。名前は田村(笑)

Y木:会社員?

S原:うん。普通にオフィスで働いてます。スーツ姿のサラリーマンが、顔にコアラのぬいぐるみをかぶっています。

Y木:あー…くだらん。

S原:上司は、ウサギやった。あとローソンで働いている店員はカエルやで。

Y木:はあ…(ため息)これ、ストーリーあるの?

S原:一応あるで。はじめは、コアラ主演のサラリーマンドラマ風にすすんでいくねんけどな。ある日、恋人が殺される。警察はコアラを殺人の容疑者として警察につきまとわれる。精神科医に相談したら、「きみが無意識に殺したのかもしれない」と言われてショックを受ける。

Y木:それで?

S原:ここからさきはネタバレになるけど…言ってもいいんか?

Y木:別にええわ。

S原:あなた、これから観る楽しみがなくなるで。

Y木:一生観ないわ。はよしゃべれ。

S原:死んだと思った恋人は、実は生きていたのよ。それでコアラ課長を殺そうとする。そこへ刑事(野村宏伸)がやってきて、真相を話す。かつて、オーストラリアでコアラ大虐殺があった。その末裔が恋人なのでした!

Y木:へー(棒読み)

S原:そのあとに、カンフー対決があったりして、最後は観覧車のまえで、みんなで朝陽をみる。また今日もがんばろう!って感じで、おしまい。

Y木:映画製作をもっとがんばれよ。それにしても、ほんまに観る気がしないストーリーやなあ。映画全体もどうせヒドイ出来なんやろ?

S原:まあ河崎実監督やから(笑)全体的に、投げやりというか、伏線や回想シーンがかみあっていないというか…

Y木:下手で有名な人やからな。

S原:ストーリーに関係のない夢オチがあったり、ミュージカルシーンがあったりして、まったく意味がつながらない。相変わらずの演出ぶりやな。せめて、つじつまくらい合わせて欲しかった。

Y木:いやー、つじつまとか求める映画とちゃうんやろな。

S原:まあ普通の人は絶対に観ない映画ですが、何事も経験やろ?

Y木:「コアラ課長」の経験はいらん。絶対にいらん。

S原:意外と合コンにいったときのネタになるかもよ。「おれ、映画好きなんだよね」「へえ素敵。どんな映画が好きなの?」「あーそうね。最近観た中では、『コアラ課長』かな」「コアラ?かわいいいー。どんな映画?」「よくわかんねえけど、コアラがサラリーマンをしてるんだよ」「えーすごーい。おもしろそー」「じゃ、今度チョメチョメしようよ」「いいよ♡」ほら、これでモテモテ間違いなし!

Y木:モテるか。

S原:さあみなさん、来週の合コンのためにも、「コアラ課長」、ゲットだぜ!

 

「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」(2008)の巻

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

S原:今回はチェーンソーVS女子高生!

Y木:うわー… 

(あらすじ)

何の目的もなくただ漠然と生きている平凡な高校生・山本陽介(市原隼人)は、ある時、美少女・雪崎絵理(関めぐみ)と出会い現実とは思えない光景を目にする。唸るチェーンソーを振り回す大男が空から降ってきたのだ!颯爽とナイフを投げ立ち向かっていく絵理。立て続けに投げたナイフが心臓に命中するが、チェーンソー男は再び空のかなたに飛んで消えてしまった・・・。陽介はバイク事故で死んだ親友の能登(三浦春馬)へのライバル心から『彼女を守ってかっこよく死ねるなら最高だ』と考え絵理のサポートを決意する。目的のない青春の日々を埋めるかのように夜な夜な不死身のチェーンソー男との戦いに没頭していく二人。少しずつ距離が近づいていく二人だが、次第に強さを増すチェーンソー男。それは何故なのか?そしてこの戦いの意味は?チェーンソー男の正体は?そしてついに、最終決戦の時が訪れる・・・。

 

S原:今回はこれをどうしても紹介したいねん。原作は滝本竜彦の同名小説。ぼくは全然知らんけど、結構話題になったらしい。だから、この映画もそれなりに有名かも。もしも「おいおい、これはメジャー作品やがな!」「ワゴンセールコーナー作品と一緒にしたら、あかん!」と突っ込まれたら謝るしかない。

Y木:おれもおまえも、最近の映画や小説の状況なんか、知らんからな。というか、ええ年して流行を追い続けるちゅうのもどうかと思うけど。

S原:昔から我々2人は、そもそも流行に疎いけどな…(苦笑)でもなー、これはマイナーな、というかB級映画やと勘違いするって。だって、ストーリーをみてよ。チェーンソー男が、女子高生と戦う映画やで?(笑)「片腕マシンガール」(2008)とか「ゴーストリベンジャーJK」(2010)とか「最強兵器女子高生RIKA」(2008)とか、そういう路線やと思うやろ。

Y木:なんか、すごいタイトルの映画ばっかりやな(苦笑)

S原:「最強兵器女子高生RIKA」は、またの機会にレビューします。お楽しみに!

Y木:えー…(ため息)

S原:まあそういう類の映画やと思って、ちょっとバカにしてたのよ。でも観始めて驚いた。だってちゃんと出来てるもん。

Y木:こらこら。

S原:結論から言うと、これは面白かった!個人的には好き!でも、人によって評価が変わるやろな。

Y木:こういうストーリーやもんな。

S原:そやな。まずストーリーは上のあらすじのまま。本当に、女子高生が制服のまま、チェーンソー男と戦うだけ。好きな人にはたまらんやろな。ただ、「SFアクション」というよりは、たまたま、戦いにまきこまれた男子高校生が、女子高生に恋心を抱く(そして守りたいと思う)「青春映画」やねん。

Y木:へえ。

S原:内容はくだらないと言ってしまえばそれまでなんやけど、とにかくこの映画はキャストが素晴らしい。主人公は市原隼人。情けなくて自信のない性格なんやけど、どこか芯の強さがある役柄をよく演じたと思う。もっと良いのは、戦う女子高生役の関めぐみ。彼女は本当に素晴らしい。いっぺんにファンになったわ。

Y木:ファンって…きもいなあ、ええ年して。

S原:ほんまに魅力的なんやって!キリっとした表情と、主人公との距離感に戸惑う表情、ケガをしたときに主人公に助けてもらうときの表情、もうどれも良いねん。アクションシーンも違和感ないし、もっとメジャーになってもおかしくない女優やと思う。いや、もうメジャーなんかもしれんけど。

Y木:えらい評価が高いな。

S原:この映画の役が、ハマっただけかもしれん。でもこの人の存在感とか立ち姿は稀有やで。それに、この映画では他の役者もええねん。

Y木:脇役?

S原:そうそう。浅利陽介は主人公の友人なんやけどな。何をやっても中途半端な役柄を上手く演じているし、映画のペースチェンジに成功している。すでに故人となってしまった友人役の三浦春馬は少ない出番なのに全部持っていくような雰囲気がある。実際、三浦春馬を賞賛するレビューが多い。主人公と浅利が住んでいる下宿先のお姉さん(野波麻帆)や学校の先生(板尾創路)まで自然な演技で、あーこういう人おるよなあって思う。こんなにキャストの魅力を堪能したのは久しぶりやわ。

Y木:キャストが良いか。たしかに、そういう映画はええよな。

S原:かなり前に「ユニットバスシンドローム」(2005)という映画を取り上げたけど、あの映画の主演2人(山中崇勝俣幸子)が個人的にすごく好きやねん。あとは「フィギュアなあなた」(2013)の主演2人(柄本佑佐々木心音)の組み合わせも好き。ぼくとしては、それに匹敵する2人の組み合わせ(市原隼人関めぐみ)やな。

Y木:2人が魅力的に思えるっていうのは、やっぱり監督のセンスちゃうの?

S原:そう思う。「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」の監督(北村拓司)は、CMを撮っている人らしい。あまり映画の監督はしてないみたいやけど、これだけ俳優を魅力的に撮れるだけでも、すごいと思うけどな。たぶん「人」を撮るのが上手いんとちゃうかな。「人」といっても、派手な展開のあるドラマじゃなくて、何気ない場面の積み重ねで、奥行きを出すというか…このへんは上手く言えないから、もう観てくれとしかいいようがない。

Y木:チェーンソー男はどうなん?ホラー風?

S原:ホラーではなくSFアクションかな。夜空から突然襲ってきたり、夜の闇からヌーと現れたり、この場面もかっこいいよ。アクションシーンは賛否あると思うけど、ぼくはOKやな。この映画の雰囲気にピッタリやし。たぶん、潤沢な予算はなかったと思うけど、かなり工夫して撮影したんとちゃうかな。例えば、ロケ地。ちょっと変わった公園や、水族館や江戸村など、ユニークな場所を選んで丁寧に撮っていて、これも作品の魅力になってる。学校や下宿先の場面も手を抜いてなくて、結構粘って撮影したんとちゃうかな。

Y木:意外と丁寧な作りってことか。

S原:うん。はじめに言ったけど、とにかく良い意味で完全に裏切られた。観る前の期待値が低かったせいかもしれんけど…いや、そんなん関係なくやっぱりこの映画は好きやわ。

Y木:ふーん、でもまあ、このストーリーでは、はじめから観ないと決めつける人もおるやろうな。

S原:そこが残念。でも、思うねんけど、こういうユニークなセンスの監督(北村拓司)にもっと予算の大きい映画を撮らせてあげればいいのになあ。でも、とても出資者/スポンサーはそんな冒険は、でけへんねやろうな。

Y木:でけへんやろうな。

S原:ちょっと変わったセンスのある監督にチャンスをあたえへんから、テレビドラマの延長のような日本映画ばっかりになる。同じような俳優がでて、同じような話ばっかり。キムタクとか、綾瀬はるかとか、女子高生がツンデレ男子に振り回されるとか、もう別に観んでもええやろ?(笑)

Y木:いつも言うけど、おれは邦画にまったく期待してない。いまでも、邦画に期待をしているお前は偉い…いや偉いわけじゃないか(笑)

S原:さあ、みなさま。これはイケます。俳優たちの魅力たっぷりです。女子高生がミニスカートでアクションすると聞くと敬遠する人もいると思いますが、青春映画だと思えば大丈夫です。とにかく、市原隼人関めぐみ!この2人の魅力を味わってください。僕は大好きです。北村拓司監督、市原隼人さん、関めぐみさん、このブログにコメントくださーい。久々にきっぱりと言いますよ、マストバイです!

「デッドマン・ソルジャーズ」(2006)の巻

デッドマン・ソルジャーズ [DVD]

S原:さあ、今回はゾンビではなく睡魔に襲われるこの映画!

Y木:なんか、B級映画の製作者たちって、ヒトラーのせいにすればOKやと思ってるやろ。

 (あらすじ)

 舞台は第2次世界大戦下、ドイツ占領地のフランス。軍事力では優勢なはずのアメリカ軍が、圧倒的な強さのドイツ軍により打ち負かされ続けていた。元犯罪者の兵士たちを引き連れて潜入を試みる大尉だが、そこで見たドイツ兵の真実とは・・・

 

S原:これは久々に正統派ダメ映画やったわー。

Y木:なんやねん、正統派って。

S原:いやーなんというか、もう今まで観たことのある場面ばっかりで、かつすべての点で劣っているという(笑)かといって、一回転して大笑いして突っ込めるわけでもないし。これをほめる人は、まずいないと思う。

Y木:まー同じでしょうよ、この手の映画は。

S原:どうにもピントがぼやけているねんなー。

Y木:ピントって?面白さの焦点ってことか?

S原:そうそう。この映画なら、『ナチスが秘密裡に創造していたゾンビ兵士軍団が、主人公たちを襲う』設定やん。黒澤の「夢」(1990)でトンネルの中から、青白い顔をした軍人たちがザッザッと行進してくるやん。すごく不気味な反面、ちょっとB級っぽいやろ?ああいうのが観たいのよ。

Y木:黒澤はB級ホラー映画を撮ってるつもりとちゃうけどな(笑)

S原:まあそうやけど、そういう場面を観たいわけやん。これ、パッケージのイラストは超かっこええやろ。

Y木:いや別に。

S原:最高やん、これ!こんなDVDを見つけたら、胸躍るって。ワゴンコーナーで「これハズレじゃありませんように」って祈って、レジに持っていくって。それが、マニアの性(さが)やって。

Y木:知らんがな。ピントがずれているって、どういう点が?

S原:おもいつくまま挙げると、①ゾンビが出てくるまでが長い ②ゾンビが出てくるまでのエピソードが不要(なくても話が通じる) ③ゾンビは1体ずつしかでない ④しかも登場シーンは3回くらい ⑤キャラクターがよくわからないので、いつの間にか登場して、いつの間にかゾンビにやられる ⑥ラストがおかしい。ざっとこんなところかな。

Y木:もう、(こういう映画は)そんなんばっかりやん。観るのをやめたら?

S原:いえいえ、もしかしたら面白いかもという1%の可能性に、貪欲に挑むのです!それが、通称、ワゴンコーナーの狼!

Y木:池沢さとしかよ。あらすじは……もう聞かんでもええかな(苦笑)

S原:一応、この映画を購入しようかどうか迷っている人もいると思うので、ちゃんと紹介します。舞台は第二次世界大戦中のドイツ。ヒトラーは密かに人体実験をしています。主人公は軍人たちです。ドイツ軍と戦っています。30分くらいのんびりとサバイバルゲームをしたあと、ゾンビ(?)に遭遇します。ゾンビですから、いくら撃っても死にません。「なんで死なないんだ」「様子がおかしいぞ」と、今まで1万回くらい繰り返された場面を、丁寧にコピーしています。さきほども言いましたが、ゾンビは1体ずつ登場します。そのたびに、銃を乱射して「なんで死なないんだ」「様子がおかしいぞ」と同じセリフを言います。

Y木:オツムが弱いんやな。

S原:いいえ、彼らはエリートです。軍の精鋭部隊ですよ、精鋭部隊!さて、そうこうしているうちに、ゾンビに噛まれた兵士が、狼男に変身します。さあ、ゾンビと狼男とのプロレスごっこがスタートだよ!

Y木:……狼男?全然ついていけないんやけど。

S原:はい。狼男(?)がでてくる必然性は皆無です。なんとなく話が進んでいくうちに、ゾンビの人体実験を行っているらしい研究施設に到着します。博士がいます。博士は脈絡もなくゾンビになります。銃を撃っても死にません。そして軍人たちのセリフ。「なんで死なないんだ」「様子がおかしいぞ」。

Y木:やっぱりオツムが弱いやん。

S原:いよいよ最終決戦です。突然、隊長が目覚めます。「あのゾンビに勝つには……おれがゾンビになるっきゃねえ!」と言います。もう、シュワちゃんの「アイルビーバック」みたいに、かっちょよく言い放ちます。

Y木:ゾンビになるって、わざと噛みつかれるの?

S原:いえ、ゾンビになる注射をうちます。

Y木:注射…

S原:そして、本当にゾンビになります。ゾンビになったパワーで、悪い博士をやっつけます。

Y木:…(無言)

S原:ここからがすごいんですよ、あなた。ゾンビになった隊長は、元の人間になります(なぜ人間に戻ったのか理由は説明はなし)。そして部下に言います。「おれを、おれを、、、撃てえええ!」

Y木:…は?

S原:隊長は叫びます。「次に、ゾンビになったら元に戻らないんだぞ(その説明はなし)」「早くしないと間に合わなくなるんだ」「これが最後の命令だああ」「撃てえええ!」最後は声が裏返っています。ザ・ベストテンにでたときのH2Oの「想い出がいっぱい」のサビみたいです!

Y木:知るか、そんな昔のこと。というか放っておいてやれよ、H2Oも機嫌よく生きてるんやから。まあええわ、それで?部下はどうするの?

S原:いくらゾンビでも上官ですから、さすがに撃つのを躊躇します。苦悩する兵士。脂汗ダラダラ。この描写が、これまたしつこい。それをみた仲間の中尉(?)が、そっといいます。「撃つんだ」「楽にさせてやれ」

Y木:じゃあ、おまえが撃てよ。

S原:隊長からは「おれを撃てええ!」「間に合わないどー!」と怒られます。別の上官からは「やるのだあ!」「この地球を……大切な地球を救うんだああ!」と怒られます。

Y木:いや、なんか話が変わってるがな。

S原:叱責の二重奏で顔面蒼白の若い軍人。結局、しびれを切らした中尉が代わりに撃っておしまい。あー良かったね。

Y木:良くないわ。

S原:そういう映画やった。これ、眠い目をこすりながら観たんやけど、ほんまに何も残らない映画やったなあ…(遠い目)

Y木:そりゃ何も残らんやろ。

S原:(遠くを見て)……なあ友よ、ひとつ聞いても良いかい?

Y木:なんやねん。

S原:……こんな映画観て、なんになるのさ?

Y木:知るか!

「僕は君のために蝶になる」(2007)の巻

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S原:今回は香港映画です。

Y木:変わったタイトルの映画やな。

(あらすじ)

女子大生のエンジャ(リー・ビンビン)が密かに憧れていた美男子アトン(ヴィック・チョウ)と結ばれる。しかしある日、アトンは事故で急死してしまう。その3年後、法律事務所で働くエンジャの夢の中に、アトンが毎晩姿を現すようになる。はじめは戸惑うエンジャだったが、毎夜の逢瀬を続けるうち、次第に彼を心待ちにするようになっていく。そして、今まで知らなかったアトンの過去、秘められた想いが次第に明らかになり…

 

S原:これを中古店で見つけたときは、ほんまに男が蝶になるSF系ファンタジー映画やと思ったのよ。それで買ったんやけど、全然違った(笑)しかも、すごい変な映画やった。

Y木:蝶になるっていうのは?

S原:「死者が蝶になって帰ってくる」というような比喩というか意味らしい。頭が悪いから、そういう言い伝えを知らんかった(笑)

Y木:それはええとして、ラブストーリーやろ?

S原:一応そう。「ゴースト」(1990)みたいな映画やねん。

Y木:あーなるほど。

S原:でも、なんか中途半端でな。純愛ものでもなく、ホラータッチでもなく、ラブコメでもなく、サスペンスでもなく。

Y木:ふーん。

S原:ストーリーはわりとシンプルでええ感じやねん。主人公は、エンジャという女性。学生時代に、アトンという男子が好きだった。ちょっとしたことで、2人は口喧嘩をする。エンジャは、車で帰る。ここからが変やねん。男はバイクで追いかける。粘着質に「キミはボクを本当に愛しているのか?」と聞く。無視するエンジャ。よそ見運転をしているので、対向車を避けきれずに、アトンは事故死する。

Y木:それで?

S原:3年後。エンジャは法律事務所に勤めています。弁護士のアシスタントです。あの事故がトラウマになって、薬を飲んでいます(睡眠薬精神安定剤)。精神科医に相談して、薬の服用をとめる。すると、死んだはずのアトンが見えるようになる。

Y木:へえ。それでもう一度フォーリンラブってことか。

S原:いえ、幽霊となったアトンは、エンジャにグチグチと責めます。「3年間そばにいたんだぞ」「なぜ気付かなかったんだ」「あの事故さえなければ、今頃おれはハーレーになっていた」「おまえのせいだ」

Y木:ひどいな、おい。

S原:エンジャは怖がります。しかも、死後解剖の痕跡(縫合の後)がついたままで登場するねんで(苦笑)

Y木:リアルやけどそんな演出は要らんやろ。

S原:そのうち、調子に乗ってアトンは昼も夜もエンジャの前に出現します。

Y木:うっとおしいなー。

S原:そうこうしているうちに、エイジャは、今まで知らなかったアトンの過去を知ることになります。父親は厳格で頑固な警官であり、厳しく育てられたこと、それがトラウマだったこと、など。まあ、死んだ男の言い分もわかるけど、そんなん聞かされても仕方ないやろ?死んでるんやし。

Y木:そうやな(笑)

S原:まあ、他にもエピソードがあるけど、変な映画やった。もっとラブストーリーなら、純度を高めないとあかん。なんで幽霊になってグチグチ言われなあかんねん。

Y木:あーあれでしょ。男優、女優をウリにしてるんやろ?「ゴースト」も「デミ・ムーアが超カワイイ」とか話題になったやん。

S原:今では誰も言わないけどな(笑)そうやな、なんかアイドル(F4というらしい)で、人気のある男優(ヴィック・チョウ)らしい。でも、全然カッコよく撮れていないわー。もっと魅力的に撮らないと。これってファンタジー設定やん。男優を少し半裸にしたり、凝った服装にしたり、いくらでも女子が「萌える」要素を入れれるのになあ。完全に失敗していると思う。

Y木:イマイチなんや。

S原:もっとイマイチなんは、女優(リー・ビンビン)やな。ショートカットでさっそうな雰囲気なんやけど、どうも顔色が悪いねん。

Y木:それは、好きな人を失ったからやろ。

S原:いやー単に撮影のときに寝不足やったんやと思う。それか、監督からのセクハラに困っていたんかもしれん。

Y木:勝手に妄想するなって。怒られるぞ。

S原:どっちにせよ、なんか魅力がなかった。これは、申し訳ないけど監督(ジョニー・トー)のせいやと思うけどなあ。もうちょっと、ちゃんと撮ったれよ。

Y木:結論としては今回はイマイチやったと。

S原:そうねえ。これを面白いという人もおるんかなー。俳優のファン以外は、ちょっとキツイんとちゃうかな。

Y木:なるほど。

S原:さーみなさま。これは実は香港映画ですが、あと数年でこのような映画は、中国共産党がすべて輸出禁止にするでしょうね。え?なぜって?だって、この映画を観ても、共産党を礼賛する気持ちになれませんから、ね♡ というわけで、変な映画でした。再見!

S・キング原作だけど(たぶん)有名でない映画たち「スティーブン・キングのデスペレーション」(2006)の巻

スティーブン・キングのデスペレーション [DVD]

S原:キング原作映画、最後はこちら!

Y木:おー荒野に佇む少女……これはなかなかの雰囲気かも。

(あらすじ)
ネバダ州の荒れ果てた田舎町、デスペレーション。動く人影はなく、通りには当たり前のように死体が転がっているこの町は、異常なまでの凶暴さと支配欲を持った保安官に支配されていた。町に近づくものを拉致し、殺害あるいは留置所に監禁していく、悪魔の化身ともいうべき保安官。囚人たちは、神の声を聞く不思議な能力を持つ少年を中心に一致団結し、この悪魔との戦いに挑んでいくのだった…。

 

S原:これ130分くらいあるねん。

Y木:へえ長いな。

S原:たぶんテレビ映画(ドラマ?)で、前編・後編で放映したか、再編集したんとちゃうかな。そのせいかもしれんけど、どうもリズムが悪いねんなー。

Y木:テンポってこと?

S原:それもあるけど、なんか映画にのめり込めないねん。最初はええ雰囲気やねん。ある夫婦が田舎の道(まわりは砂漠のような辺鄙なところ)を車で走っていると、パトカーに乗った保安官がやってきて停車させられる。保安官は顔に傷だらけの大きな男で、会話がうまくかみ合わない。結局、保安官にいちゃもんをつけられて、夫婦は(麻薬所持で)逮捕されてしまう。保安官は、パトカーに乗せて自分の町へ連れていく。その町の名前がデスペレーション。街はほぼ無人で、不気味な雰囲気が漂っている…こんな出だし。ええ感じやろ?

Y木:キングっぽいな。

S原:でもここからがダメになる。町に着いて留置場にいれられる。留置場にはすでに他に収容されている男女たち5~6人がいる。その人々から「あの保安官は気が狂っている」「次々と殺しまくっている」と聞かされる。

Y木:ほー殺人鬼やったんか。

S原:さあ、留置場からどうやって逃げるか?どうやって保安官をやっつけるのか?という流れなんやけど…さっきも言ったけど、どうもあかんねん。

Y木:具体的にはどうあかんの?

S原:バックボーンは「宗教」やねん。人それぞれやけど、「宗教」っていうのが個人的にちょっとなー。

Y木:保安官が悪魔ってこと?

S原:うん。あの悪魔に対峙するのは、「信仰の力」と言う話になってしまう。

Y木:信仰の力か。大半の日本人にはピンとこないやろうな。

S原:こういうストーリーって、いかにも「B級」やん。大風呂敷を広げるんじゃなくて、もっと狭い範囲で戦う方が面白くなると思うねんけどな。

Y木:狭い範囲?

S原:例えば、「脱出」(1972)も「悪魔のいけにえ」(1974)もすごく限定的で主人公たちが偶然に体験した恐怖譚やろ。それ以上でもそれ以下でもないやん。でもそれだからこそ、観客に主人公たちの内面(恐怖)が伝わってくる……

Y木:言わんとすることはわかるけど、それって映画の出来の問題とちゃう?結果論というか。別に宗教とか神様とか大風呂敷をひろげても、結果として面白いかどうかだけやろ。

S原:あーそうかな。…うーん、そうやな(笑)

Y木:ま、この映画を観ておまえがそんなことを考えたっていうのは、この映画が面白くないからやろうけど(笑)

S原:たしかに。

Y木:でも、神様が急にでてくるわけじゃないんやろ?

S原:でません。留置場には男の子もおるねん。その子が「神様を信じればここを脱出できる」「お願いですから、われわれをお守りください」と祈りはじめる。そして、石鹸を体に塗って、ヌルーっと鉄格子を通り抜ける。

Y木:それ神様のおかげじゃなくて、石鹸のおかげやろ。

S原:いーえ、神様のご加護ですよ、ご加護。それで、ほかの大人たちも神様を信じて、悪魔の化身である保安官と対決していく……

Y木:監督は?

S原:ミック・ギャリスという人。ネットでみると「スティーヴン・キングお気に入りの監督」らしい。なんで、キングはこんな凡庸なセンスの人がお気に入りなんやろ。

Y木:もともと、あの人はそういうB級テイストが好きな人やん。

S原:そうやけど、自分の原作映画はもうちょっと、ちゃんと作る人に頼めばええのに。

Y木:ちゃんと作ったキューブリックのことは酷評するくせに。

S原:あーボロクソに言ってたなー。そういえば、「シャイニング」(1980)は、キング自身がプロデュースして再映像化したんやで。だれも話題にしないけど…(苦笑)

Y木:へえ、リメイクしたんや。観たの?

S原:観た。悪い出来ではなかったけど、大したことはなかった…ような気がする。全然印象に残っていないねんなー。

Y木:この「デスペレーション」の、オチというかネタバレは?というか、どうせ町に巣くう死霊の怨念とかが原因やろ?

S原:正解。むかし鉱山町デスペレーションは、鉱山の町やったのよ。その閉鎖された採掘場にいる邪悪な存在が原因やな。

Y木:なんというか、それもキングらしいといえば、キングらしいな。

S原:キングらしいと言えば、セリフとかも「いかにもキング!」みたいな変な言い回しが、ほとんどないねん。このへんもキング風味の面白みが薄くなってしまう要因とちゃうかな、

Y木:最後は?

S原:神様へ信心と悪魔の対決です。みんなで「我々を悪魔からお救いください」とみんなでお祈りをします。神への愛です。もちろん、最後に愛は勝つ~!

Y木:どっかで聞いたフレーズやな。

S原:さーみなさま。今回のキング3本勝負はいかがだったでしょうか?個人的には「ドランのキャディラック」(2009)が一番面白かったですが、人によって好みはあるでしょう。それにしても、同じようなB級テイスト満載の小説をいまだに書き続けて、ヒットさせているキングは、冗談抜きでスゴイですよ。キングさーん、これからの映画の原作になるような小説を書き続けてくださいーい!ワゴンコーナーで待ってまーす!

S・キング原作だけど(たぶん)有名でない映画たち「ドランのキャデラック 」(2009)の巻

ドランのキャデラック [DVD]

S原:キング原作のDVDシリーズ、今回はこれです。

Y木:この映画、知らんなー。

 (あらすじ)

トム・ロビンソンは、温和で善良な教師。彼の妻エリザベスは、ある日、偶然に殺人の現場を目撃する。犯人は、ラス・ヴェガスの冷酷なギャングのボス、ジェームズ・ドランだった。エリザベスはFBIからの身辺保護を条件に、ドランを告発する証言を行なうことに同意する。しかし、ドランの魔手は警護の隙をついて、エリザベスを死に至らしめてしまう。
ロビンソンは、ドランを裁判にかけるために手を尽くすが、確かな証拠がないため成功しない。打ちひしがれるロビンソンのもとへ、死んだ妻の“幻影”が訪れ始める。
「監視すること。機会を待つこと。そして、絶対に殺すこと―」。エリザベスが語りかける言葉に背を押されるように、ロビンソンは復讐の計画に身を投じていく―。

 

S原:これはなかなか面白かったで。キングの原作は短編らしい。ストーリーは単純明快。起承転結のお手本みたいな展開やから、安心して観れます。

Y木:ひさびさにまともな映画を観たんとちゃうの?

S原:うん、楽しかった。というか、いつもみたいに苦痛ではなかった(笑)

Y木:復讐ものやな。

S原:うん。妻を殺された主人公が、ギャングのボスに復讐を誓う。ところが、ボスは鉄壁の警護で守られていて、簡単に近づけない。いつもキャデラックに乗ってるけど、これが防弾仕様で敵に襲われても平気なくらい強力な車やねん。さあ、どう復讐するか?というストーリーやな。

Y木:なんかキングっぽくないような気がするけど。

S原:今回は、ホラーとか超常現象とかはでてこない。主人公に感情移入して、ドキドキしてスカッとするタイプの映画やな。

Y木:主人公はどんな人?

S原:ウェス・ベントリーが演じているんやけど、小学校の教師で銃なんか撃ったこともない男やねん。妻も教師で、やっと待ち望んだ妊娠がわかった直後にギャングに殺されてしまう。

Y木:可哀そうに。

S原:うん。でも、ここにちょっと不満もある。

Y木:不満?

S原:ボスは、クリスチャン・スレーターが演じているんやけど、メキシコの女性を人身売買する極悪人やねん。だけど、どうもいまいち小物感が漂っているねん。もっと、極悪人というか酷い奴のほうが、主人公の復讐が盛り上がったはず。主人公の妻もあっさり殺すから、ストーリーが一本調子になってしまったような気がする。

Y木:なるほど。

S原:でも、全体としては面白いんやで。とくに復讐方法がおもしろい。

Y木:どんな復讐するの?教師だけに知的に追いつめていく、とか?

S原:いや正反対やった(笑)主人公は、夏休みのあいだ道路工事のバイトをする。メキシコとラスベガスを通る砂漠の道路工事で、かなり過酷な労働やから主人公はくじけそうになる。けど、実はこれには「目的」がある。この道路はボスが毎回利用する道路やねん。ある日、ギャングのボスが(人身売買の取引のため)、その道路を通る。事前に、その情報を知っていた主人公は道路標識を入れ替え、無人の道路に誘導する。「偽装」された未完成の道路をすすむと、キャデラックはズドンと穴に落ちる。要するに落とし穴やな。主人公は道路工事の技術を学ぶ一方、粛々とキャデラックを穴に落とす準備をしていた、と。

Y木:他に働いている奴らが気付くやん。

S原:この日は休日で誰もいない。だから、主人公は無人の砂漠の中で、だれにも邪魔されずに復讐が出来るというわけやな。

Y木:それで?

S原:穴に落ちたキャデラックに、すこしずつ土をかける(笑)

Y木:うわー。

S原:ボスはもちろん命乞いをする。主人公は、(ボスに)少し希望を持たせたり、絶望させたりしながら、淡々と土をかける。ここが結構面白い。

Y木:ラストは?

S原:キャデラックごと生き埋めにする。その上にキレイに道路を作って、おしまい。

Y木:ボスは窒息死ってわけか。単純と言えば単純やな。

S原:キングの短編って映画にピッタリなものが多いよく言われてるけど、これを見ると確かにそうかも、と思うわ。

Y木:それにしてもキング原作って、ひと昔は「話題作」って感じやったけど、いまはこんなB級っぽい映画もあるんやな。

S原:よく言われてるけど、あれちゃう?「バーチャル・ウォーズ」(1992)あたりから、B級に転落したんとちゃう?(笑)

Y木:おまえ好きやなー、「バーチャル・ウォーズ」(笑)

S原:さあ、みなさん。意外にまともな出来ですが、テレビドラマでええがな、と言われれば、その通りです。キャデラックごと生き埋めになってしまうような悪いことをしちゃダメ、絶対!明日からもマジメに生きましょー!

S・キング原作だけど(たぶん)有名でない映画たち「ライディング・ザ・ブレット」の巻

ライディング・ザ・ブレット [DVD]

S原:スティーブン・キング原作の映画といえば、「スタンドバイミー」とか「ショーシャンクの空に」とか、いまだファンの多い作品が多いですが、たぶんあまり知られていないDVDを3本ゲットしたので紹介します。今回はこれ。

Y木:なんかB級っぽいな。

 (あらすじ)

危篤の母親を見舞うため、真夜中にヒッチハイクで病院へ向かう大学生・アラン。しかし、それが地獄の一夜の始まりだった・・・

 

Y木:これ、ホラーやろ

S原:ちゃうねん。これは、なんというか主人公の内面、心情を描いてるねん。病気になった母親に会うために、主人公は車で病院にむかうんやけど、途中でガス欠になってしまう。仕方ないのでヒッチハイクをするんやけど、そこでちょっと奇妙で怖い体験をする、というストーリー。ほんまに、これだけの話やねん。丁寧と言うかスローと言うかすっごく凡庸な雰囲気で、途中で眠くなります。

Y木:ヒッチハイクで乗った車で、怖い体験をするところが映画の見所なんやろ。キングらしいところはないの?

S原:あんまりないなー。主人公はいろいろと妄想(悪夢的な想像)をするんやけど、それが映像化されるという演出やねん。急に自分が殺されそうになるとか、相手が急に悪魔のような顔に変化するとか。そのあとに、ハッと正気に戻る(実際には何も起きていない)という場面が何回もでてくる。あんまり繰り返すから、トリップしそうになる(笑)

Y木:単調なんやな。

S原:ほんまにストーリーとしては大したことがないしなあ…あーそうそう。前半で恋人と別れるとか、友達たちと大麻を吸うとか、ヤングなキャンパスライフを描いてるんやけど、これが結構長い。後半の伏線になるんやろうなと思ってたけど、まったく関係なかった。なんやったんや、あの無駄に長い場面たちは…(笑)

Y木:良いところはないの?

S原:そうやなー、ヒッチハイクをするために夜の道をトボトボ歩くとか、墓地に迷いこむとか、無人の遊園地で悪魔に追いかけられるとか、ところどころ良いシーンもあるんやけどな。

Y木:無人の遊園地?悪魔?

S原:何度かヒッチハイクするんやけど、変な奴ばっかりやねん。で、最後にヒッチハイクするのが一番ヤバい奴で、主人公に「おまえの命か、母親の命かどちらかを選べ」って迫るねん。こいつは主人公のことは(内面まで)全て知り尽くしている死神らしい。遊園地では、ジェットコースター(ブレット)があって、主人公は幼い頃にそのジェットコースターから落ちる予感があり、トラウマの象徴になってる。主人公が死を選ぶ = そのジェットコースターに乗せられるという恐怖が迫ってくる。さあ主人公はどうする?

Y木:ふーん、それで?

S原:思わず、母親を選ぶねん。

Y木:死神は母親の命を奪うの?

S原:いーえ。いろいろあるけど、結局は病院に行けて母親に会える。退院してから母親は死ぬ。主人公は年をとり、いまだにノスタルジーとともに苦い記憶を思い出す……で、おしまい。

Y木:なんか、話を聞いてもあんまり面白くないな。

S原:面白くないよ、これ。一本調子すぎるねん。たまにでるVFXや主人公の内面が実在化して、主人公同士が会話をする場面とか、監督がやりたいことはわかるねんけどな。工夫がなくて淡々とすすむから、全然ワクワクしない。

Y木:なるほどな。 

S原:さ-みなさま。小説はどんな感じかわかりませんが、映画としては大したこととありません。わざわざ観ることもないです。よほど、キング好き以外にはおススメしません。観終わって3時間後には印象が薄くなっているような映画ですが、こういう映画が一番困るんですよねえ…(ため息)というわけで、今回はワゴンコーナーで見つけても(結構みかけます)、スルー、プリーズ!