S原:さあ今回は、カナダのSFアクション!
Y木:なんか、こういうジャケットって、この世に100本くらいあるんちゃうの?
(あらすじ)
カナダ北部にある厳冬の地で、科学者が冷凍保存状態で3体のロシア人を発見。解凍を試みるが、やがて科学者の1人マルローは恐ろしい脅威を解放してしまったことに気づく。3体の男たちはかつてソ連がアメリカ合衆国テロ攻撃を目的とし極秘開発した、究極の戦闘能力を持った遺伝子改造の最強兵士だったのだ。やがて目覚めた男たちは逃走し、科学者を次々と殺していく。唯一生き残ったマルローはひとり、男たちを追うのだが…。
S原:これは、ターミネーターのばったもんやった。
Y木:いかにもやなあ。どうせ、サイボーグ要素がほとんどないんやろ。
S原:その通りです。まあ、よくあるB級映画なんやけど、ちょっと良いところもあるねん。まずは、マイケルがでていること。
Y木:ええ、マイケル・ジャクソンが?
S原:マイケル! マイケルといえばアイアンサイドやないの!
Y木:……え?
S原:あのマイケル・アイアンサイド!
Y木:だから、誰やねんって!
S原:「スキャナーズ」(1981)の人やないの! ニックネームは「カナダのジャック・ニコルソン」!
Y木:知らんわ、そんな奴。
S原:えー「面会時間」(1982)とか、怖かったやん。この人の顔だけが。
Y木:顔だけかい。
S原:まあ、そういうマニア受けする人ですよ。つぎに良い点は、ちゃんと雪山で撮影しているところ。寒そうにみえるし、撮影も大変やったんちゃうかな。
Y木:それはええけど、出来はどうやった?……と聞くまでもないか(苦笑)
S原:いや、意外に普通やったよ。この手の映画ではよく出来た方ちゃうかな。3人のターミネーターもどきがでてくるねんけどな。ソ連で秘密裏に遺伝子操作された開発された兵隊やねん。それがカプセルに入った状態で発見されます。場所はもちろんカナダね。で、回収しようとしたら、案の定暴れて逃げていしまいます。これが、オープニングです。
Y木:ターミネーターみたいな機械の体?
S原:いや、ただの裸のおじさんです。
Y木:そうなんや。じゃあ裸のおじさんを探しに行くと。
S原:いや、そこから50年後になります。
Y木:え? なんで?
S原:よくわかりません。(S原注:一応、ラストの伏線のための強引な設定だと思います) で、その3人を利用して金儲けしようとした奴らがいます。裸の3人は逃亡していろんな場所でヤンチャをします。このまま放置すると、世界の危機(?)です。主人公は、それを阻止すべく戦っていく……こういう感じです。
Y木:なんかもう……飽きたなあ、そういう話。思うねんけど、いまだにこういう映画って作られ続けてるやん? 作り手側もこういうのが好きなんやろうか?
S原:それもあるけど、やっぱり需要があってDVDとか(少しは)売れるんとちゃうかな? こういうのが好きなマニアはおるやん。
Y木:おまえみたいな奴やな。
S原:いやいや、ぼくなんか全然。ホラーとかSFとかアニメとか特撮とか何十年も観続けてて、ブログとか詳細にUPしている人もおるやん。あそこまでの熱量はない。というか、最近はさすがに疲れてきたし(苦笑)
Y木:それはともかく、この映画で印象に残った場面とかないの?
S原:さっきも言ったけど、ちゃんと雪山とか凍った湖でロケしてるところが良い。建物とかも上手く作ってます。あとは、映画としても意外にしっかりしてる。つじつまも合ってるしな。
Y木:つじつまが合ってるのが良い点って、どういうレベルで観てるねん。
S原:あとは、ターミネーターもどきのおじさんもソ連っぽくて良い雰囲気やったで。ソ連っぽいというか、まあ「ロッキー4」の頃のドルフ・ラングレンっぽいねんけど。
Y木:いつまで引っ張るねん、ドラゴを(苦笑)
S原:全体としては楽しめるねんけど、ある一点が気になってな。途中からそればっかり気になって集中できんかった。
Y木:気になる点?
S原:そら豆。
Y木:は?
S原:そら豆みたいやねん。
Y木:なにが?
S原:登場人物の顔が。
Y木:知らんがな。
S原:ほんまやねんって! 顔の下半分が少しふっくらしている俳優ばっかりでてくるのよ。まずは、主演のドミニク・パーセル ね。
S原:次は、アダム・ビーチね。主人公を助けます。
S原:さらに、敵役のガブリエル・ホーガンね。
S原:あとはラウール・バネジャね。
S原:ヒロインのカミール・サリバンね。
S原:どう? みんなそら豆っぽい顔やろ?
Y木:そうかー? 別に普通やん。
S原:こればっかりは映画を観てもらわんとわからんけどな。とにかくそら豆を思い出して、ビールが飲みたくて仕方なかったわ(笑)
Y木:よくわからんぞ。
S原:というわけで、みなさん。この映画はわりと楽しめます。おつまみにそら豆を用意して、ビールを飲みながら鑑賞してくださいませ~!
(カナダ版(?)のブルーレイ。やっぱりそら豆です・笑)