S原:さあ、ぼくの大好きな暴走する列車の映画を紹介していきますよ、はじめはこれ!
Y木:火の玉って…
(あらすじ)
コロラド周辺でLAに向かう貨物列車が強盗委襲われ、900万ドルのダイアが盗まれた。警備していたライアンとその仲間はふいを突かれ、10人の犠牲者をだす。復習に燃えるライアンは協力者を得て、犯行の首謀者たちをメキシコで捕らえることに成功した。しかし、アメリカに護送する列車の中、強盗たちは脱走、列車を占拠してしまった。暴走する列車の中、ライアンは行動を起こす…!
Y木:面倒やから結論を言って。どうやった?
S原:まあまあかな。可もなく不可もなくやな。
Y木:そうなんや。
S原:ほんまに普通の出来やねん。ちゃんとストーリー展開もわかるし、人物の性格も分かる。アクションもあるし、列車も実物を使ってる。
Y木:でも可もなく不可もなくなんや?
S原:うん。漫画で言えば「ミスター味っ子」みたいな感じ。
Y木:知らんがな。
S原:これはテレビ映画みたいやから、そんなに派手には出来なかったと思う。でも残念なのは、普通過ぎて『全部どこかで観たことがある』場面の連続やねん。登場人物もいつものパターンやし、主人公側の1人が裏切ったりするのもお約束。銃撃戦も普通。列車の屋根でのアクションとか、体張って頑張っているのに工夫がないから、本当に既視感ありまくりやな。
Y木:そうなんや。
S原:例えば、エッチな本でも、毎回同じタイプの娘が、同じような格好でエロさをアピールしても、飽きるやろ?おいおい、ちょっと違う感じのポーズをみせてくれよ、って。
Y木:なんで例えがエロ本やねん。
S原:要するに、ちょっとは新しい要素が欲しいってことやな。
Y木:で、どんな話?
S原:だいたい上のあらすじの通りなんやけどな。ある列車でダイヤモンドを運んでいます。主人公はダイヤを守るために、警備員として列車に乗っています。ところが強盗グループに襲われて、主人公の眼のまえで爆弾が破裂!列車は崖に転覆してしまう。犯人たちはそのまえにまんまと逃げてしまう。
Y木:主人公は?
S原:列車ごと落ちます。
Y木:死んでるやろ?
S原:それが、「あー痛かった」って感じで生きてます。
Y木:どないやねん。
S原:その後、犯人たちはメキシコへ逃げますが、すぐに捕まります。そして、メキシコからアメリカへ列車で護送される、というわけです。もちろん、その列車の中に犯人たちと通じている奴がいて、犯人たちはトレインジャックをする。それを主人公が戦うと。
Y木:たしかにありきたりやな。「カサンドラクロス」(1977)とか「暴走機関車」(1986)とかあんな感じではないのね?
S原:ああいうのと比べるとかなり落ちます。あんまりドキドキしないし。主役がアクション出来るヤツみたいやから、一所懸命にアクションシーンにチャレンジしてるねん。ところが犯人グループもどことなく小粒でなー。なんかアクションも盛り上がらんかったな。これやったら、これは普通の人が、頭を捻りながら犯人たちと対峙するほうが面白かったかも。
Y木:アクションはともかく、列車が暴走したり脱線したりぶつかったりするシーンはあるんやろ?そこがあればOKなんとちゃうの?
S原:Okなんやけど、後で調べたら他の映画の場面を流用してるらしい(笑)
Y木:さすがワゴン映画(笑)
S原:さあみなさん。列車の映画が好きな人以外にはおススメ出来ないです。でも、やっぱりのんびりとアメリカの大地を、汽笛を鳴らしながら列車が暴走する場面は心惹かれますよ!そこの鉄道マニアのあなた!国内線だけでなくアメリカの大味な鉄道風景もなかなかイケますよ!ワゴンコーナーで見つけたらゲット、プリーズ!