あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

暴走する列車映画を紹介!2両目!「トルネード・エクスプレス」(1999)の巻

トルネード・エクスプレス [レンタル落ち]

S原:さあ列車はどんどん暴走しちゃいますよ。今回はこれ!

Y木:ごめんやけど、前回と区別がつかん(苦笑) 

(あらすじ)

ハイジャックされた輸送列車に核廃棄物が積まれていたため、スキャンダルを恐れた国家が乗客ごと列車を破壊しようとする、ドイツ版「カサンドラ・クロス」。テロリストからの攻撃を防ぐため、核廃棄物の輸送に国家はカモフラージュ用の列車を用意。だが、テロリストたちは本物の列車を見つけて襲撃する。しかし、積まれていた核廃棄物は放射能漏れを起していた。それを知った国家は、乗客もろとも列車を葬ることを決定する…!

 

S原:これはドイツの、たぶんテレビムービー。国民性かもしれんけど、全体的に生真面目でな。

Y木:生真面目?

S原:こういう映画って、主人公がたまたま列車に乗り合わせたりして、車内でのサスペンスが主やろ。

Y木:そうやな。アクションとか銃撃戦があったりやろ。

S原:この映画では、列車の外で犯人たちと交渉しながら、主人公たちがひたすら苦悩する。リアルといえばリアルなんやけど、映画としての爽快感はあんまりない。あんまり悩んだ顔をみせられてもな。こっちはB級映画を観てる立場やのに(苦笑)

Y木:この映画は、核を列車で運ぶ話?

S原:使用済みの核(廃棄物)を乗せた列車がベルリン郊外を出発するところから、映画は始まる。でも、それに反対するグループ(反核の市民団体)がデモをするわけやな。主人公の娘は、デモに参加しようとして、列車を襲うテログループを偶然目撃してしまう。そのまま、人質となって列車は走り続ける。さあ、主人公(父)はどうする?という感じやな。

Y木:核廃棄物かー。たしかドイツは原発とかに関心が高いねんな。

S原:そうそう。だから、普通の娘(主人公の娘)がデモに参加しようとするわけ。政府は「列車で使われている輸送のコンテナは最高強度で、核廃棄物は絶対の漏れないから大丈夫なのです!」と宣伝する。だけど、じつは欠陥がある。それを指摘した論文を公表しろ、とテログループは要求する。政府はそんな欠陥がバレたら一大事なので、テロリストごと列車を爆破しようとする。

Y木:えー、核廃棄物があるのに爆破したら、とんでもないことになるがな。

S原:『橋を爆破して、列車ごと川に沈めたらセーフ!』らしい。

Y木:すごい適当やな。

S原:単純なストーリーなはずなんやけど、意外とわかりにくいし、ちょっと単調やったかな。さっきも言ったけど、政府機関とテログループとの交渉がメインやから、仕方ないかもしれんけど。

Y木:じゃあ、主人公は列車には乗らへんの?

S原:最後に少しだけ乗り込む。それから、連結器を外して犯人グループは橋が爆破されて、列車ごと川に落ちて死亡。自分たちはセーフ。

Y木:放射能は漏れへんの?

S原:あー、とくに説明はなかったな。

Y木:おいおい。肝心な部分を省いたらあかんがな。

S原:まあ主人公にとっては娘が無事やったら、他のことはどうでもええんやろうな。

Y木:生真面目な映画のくせに、なんか大ざっぱに終わるねんなあ…それで、この映画はおススメ?

S原:いやあ、まあまあの出来やけど、わざわざこの映画を観なくてもええかな、という感じやな。

Y木:やっぱりな。

S原:さあ、みなさん。とくに印象に残らない映画ですが、僕みたいに列車が暴走する映画が好きな人は楽しめると思います。それ以外の人は『通過』してください!

Y木:上手く言ってるつもりか。

S原:いやはや、こういうワゴン映画を求める気持ちこそ、ネバーストップやで!

Y木:もうこのブログの終着駅は近いんとちゃう…?