S原:今回はカナダ製SFパニック!
Y木:タイトルが、ややこしいなあ。
(あらすじ)
“太陽系と銀河系の赤道が直列した時、この世の終わりが来る─”。現代のノストラダムスと呼ばれた男が遺した恐るべき終末預言。地殻変動により黒海が消滅し、地球は内部から崩壊を始める。さらに、巨大なブラックホールが地球に迫ってくる。人類はその預言の謎を解き、地球を救えるのか・・・
S原:これ、結構面白かったで。
Y木:ほんまかいな。
S原:観る前に、おもいっきり期待値のハードルを低くして観たからかもしれんけど。意外に丁寧な作りやし、ストーリーが理解できるねん。そこがよかった。
Y木:普通は、ストーリーは理解できるねんって。
S原:これ、いまから観ようかなと考えている人に先に言っておくと……①特撮がチープ(お金がかかっていない) ②話のつじつまが合っていない ③地球が終わる理由と救われる理由がよく理解できない、この3点を気にしない人なら楽しめると思うで。
Y木:それ、ダメ映画やん。
S原:まあな。でもサスペンスとしては及第点ちゃうかな。よく考えればメチャクチャやけど、観ている間は普通に観れる映画ってあるやん。そういう感じ。
Y木:これ、劇場公開したの?
S原:たぶんテレビ映画やと思う。なので、予算の関係上VFXがチープなのは仕方ないかもな。でも主人公(男女)の行動だけで、話が展開するから一応アクション(逃亡)&謎解きがメインになっていて、そこは面白かった。
Y木:上のストーリーを読んでも全然わからんぞ。
S原:まず、はじめは大きな地震が起きます。地殻変動によって黒海が消滅します。そのあとも、大小さまざまな地震がおきて、ついにニューヨークなどが壊滅します。ついでに、イタリアもなくなります。
Y木:ついでに……って、イタリアの扱いが軽いな。
S原:で、そういう事態を予言(予測)していたルバート・クレインという男がいます。そのクレインに会いに行った男女は、すでに彼が死んでいることを発見します。そのときにクレインから、未来を救うように(勝手に)託されてしまう。同時に、政府の組織から命を狙われる。さまざまな追手から逃げながら、地球壊滅の危機を脱すべくクレインの言葉に従い、地球壊滅の危機を脱すべく奮闘する……こういう感じです。
Y木:普通やん。でも、なんで大地震が起きたりするの?異常気象?
S原:いや、太陽系と銀河系の赤道面が直列したことが原因らしい。
Y木:え?
S原:それで巨大な暗黒星に吸い寄せられていくのだそうです。
Y木:……え?
S原:いや、このへんはものすごく適当やねんって(笑)あとは、魔法の杖とか、赤道直列とか、ブラックホールとか、古代文明とか、そういう昔の小学生が好きな要素をちりばめています。
Y木:雑誌「ムー」みたいやな。最後は、どうなるの?
S原:もちろん地球は救われます。
Y木:どうやって?
S原:モアイ。
Y木:は?
S原:モアイが地球を救ってくれます。
Y木:……あー、そう。
S原:ほんやねんって!なんと!モアイがカナダの地中に埋まっていたのですよ、あなた!
Y木:……
S原:主人公(男の方)がモアイに魔法の杖を刺します。すると、地中に埋まっていた7体のモアイがでてきます。そして、空に向かってピカー!とビーーーーーム!!
Y木:……頭が痛い。
S原:そして地球はセーフ。いやー、モアイって地球の守護神やったんやな。知らんかったわ。
Y木:ただの石やっちゅーねん。
S原:まあ、そういう感じで楽しかったで。面白そうな設定をちりばめて、全然回収しないという斬新な演出やった。たまには、こういう頭を空っぽにして観る映画もええよな。
Y木:そのうち、おまえの頭も空っぽになるぞ。
S原:さあ、みなさん。一見、普通の作品のようにみえますが、よく考えればすべての面で破綻しています。でも、いいじゃないですか。つじつまが合っていればいいってもんじゃないですよ。もしかしたら1週間後に、地球が滅亡するかもしれないのですよ。その日まで楽しんだもん勝ちですよ!というわけで、おバカ映画として楽しみたい人は、ゲット、プリーズ!
※ 同じような映画を、こちらでも紹介しています。どれも愛すべきダメ映画です(笑)
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