あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

暴走する列車映画を紹介!3両目!「フルメタルポイント」(2001)の巻

フルメタルポイント [DVD]

S原:さあ、列車は続くよどこまでも。今回はこちら!

Y木:どうせこんなパッケージのシーンはないんやろうなあ…

(あらすじ)

テロリストの手に渡った逃げ場のない列車の中、1人の男が過酷な戦いに挑むサバイバルアクション。元CIAのラーキンに無実の罪をきせられ、投獄されたポールは、彼への復讐を企む。ついにオーストラリアで彼が列車に乗り込む姿を発見し、追跡するが…。

 

S原:これはねえ、なかなか面白かった。

Y木:へえ、そうなんや。なんか他の列車の映画とあんまり変わらんように思うけど。

S原:あんまり変わらんよ。

Y木:おいおい。

S原:まあ、いつも通りの展開で似たような場面が続くんやけど、テンポが良くて楽しめるねん。やっぱりこういう映画はスピード感が大事やで。列車だけに、ネ♡

Y木:キモイからやめろ。どういうところが、ほかの映画とどうちゃうの?

S原:まず主役が元麻薬取締官でかなり頭が切れる。銃の扱いも上手いから、犯人グループと対決するのにも説得力があるねん。対する犯人たちは、狂信的な環境保護グループで、放射能物質(中性子爆弾?)をもって列車をハイジャックする。

Y木:なんか前回に紹介した映画と似てない?

S原:あっちは政府が核を運ぶ、こっちは犯人たちが核を脅しに使う、やな。この映画では「言うことを聞かないと、このままシドニーに突っ込むぞ」と脅すわけ。

Y木:環境保護グループって…列車ごと都会につっこんだら、放射能漏れで逆に環境破壊するんとちゃう?

S原:乗客(人質)にも、そう突っ込まれてた(笑)まあ、結局は「金をよこせ」なんやけどな。犯人グループにも、環境保護を真剣に考えている奴らと、金儲けを考えている奴らとモメたりしてる。あとでそれが伏線になってくるし、なかなか演出も手堅いねん。

Y木:お金も結構かかってるの?

S原:結構かけてると思うで。駅で軍が待ち伏せる場面とか、ヘリコプターで列車を追跡する場面とか定番やけど、ちゃんと描いていて良かった。あとはヒロインもでてくるねんけど、あんまりキレイでないねん。

Y木:ほっといたれ。

S原:いや茶化しているわけじゃなくて、なんかリアルな感じで良いねん。ちょっと気が強そうな顔立ちでな。人質になっても意思を通すタイプにみえるし、これは良いキャスティングやと感心したで。定番の美人ヒロインをあえて外すみたいな。

Y木:へえ、じゃあ最後に主役とキスしてハッピーエンド…とか定番じゃないんや?

S原:いやキスしてた。

Y木:定番やん。じゃあ、他の同じタイプの暴走列車映画と違うところは?

S原:最後に、本当に『政府が列車を攻撃する』というところかな。普通はギリギリで回避するやろ?

Y木:ほんまに攻撃?乗客もおるのに?

S原:躊躇なく爆弾ごと列車を爆破!理由は「大都市の人々(数百万人)が死ぬよりも、列車に乗客(数十人)が死ぬほうがマシやから」。

Y木:えー…それって…

S原:これ、ほんまですよ。

Y木:じゃあ、主人公たちも死んでまうやん。

S原:もちろん、ギリギリで列車を切り離して、自分たちはセーフ!周りはたくさん死んじゃったけど、無問題!ハッピーエンド!

Y木:よかったんかな、なんか疑問が残るな…

S原:さあ、みなさん、幾多ある暴走列車の映画の枠組み通りの映画ですが、なかなか悪くない出来です。のんびりと楽しむにはピッタリですよ。さあオーストラリアの大地を走る列車に萌えてくださいませ!あ!

Y木:なんやねん?

S原:言い忘れてた。

Y木:なにを?

S原:このパッケージの列車の先頭車両は、劇中ではちょっと違いますよ。気をつけて、ネ♡

Y木:どうでもええわ!