あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「人形霊」(2004)の巻

人形霊 [DVD]

S原:さあ、みんな大好きな人形ホラーを久しぶりに取り上げますよ。

Y木:おまえ、人形ホラーが好きやなー。

(あらすじ)

人形ギャラリーに招待されたゲストの男女5人。アンティークな人形の館は不思議な空気に包まれていた。そして、それぞれの故郷にまつわる人形の伝説が5人とも同じであるとこに気づいたとき、彼らは言葉を失う。やがて、ひとりひとり殺されていくが…。

 

S原:これは韓国映画。結論から言うと、怖くなかったです。

Y木:そうなんや。

S原:出だしはええ感じやねん。過去のシーンから映画は始まります。昔、ある男が女性と恋に落ちる。男は人形師で、恋人を模した等身大の人形を作る。ある日、その恋人は殺されます。男は殺人犯(無実)として暴行されて殺されて、森に埋められます。それを人形(恋人の格好をした等身大の人形)がジッとみている。ここから、現代の場面です。主人公(女性の彫刻家)が、ある人形博物館に車で向かいます。途中で、ヒッチハイクで男(自称モデル)を拾います。博物館に着くと、ほかにもちょっとクセのある招待客(女子高生、写真家、人形好きな女性)がいます。

Y木:なんで、人形博物館に行くの?

S原:よくわからんけど、「人形師に自分の人形を作ってもらう」のが目的みたい。

Y木:えー変じゃない?

S原:うん、変です(笑)で、そこに集まった人たちが一人ずつ殺されていく…と典型的なホラーになっていきます。

Y木:それって人形ホラーじゃなくて、お化け屋敷ホラーやな。

S原:その通り。これは「お化け屋敷映画」やった。主人公(キム・ユミ)は快活で明るい感じでええねんけどな。ほかの登場人物の印象が薄い。メリハリが弱いと思うなあ。

Y木:こういう種類の映画って、雰囲気とか場面場面で怖がらせるやろ。登場人物は後回しでええんちゃうの?

S原:前半の雰囲気重視の演出は好きやな。とくに博物館のセットは良い感じで、かなり期待したんやけど、途中から中途半端なホラー映画になってしまった。どうも演出が古風というか泥臭いねんけど、それが上手くいっているときと、そうでないときの落差が激しい。例えば人形の眼が一瞬だけ動くとか、写真にだけ(人形が)写っているとか、ベタやけどそのへんの演出がなかなかのものやねん。でも、実際に人間を襲いだすと、どうにも冴えない。下手なわけではないと思うねんけど、なんというか別に人形と関係がなくてもええんちゃうの?と突っ込んでしまうという。

Y木:へえ。じゃあ「チャイルドプレイ」(1988)とかとは違う演出なんやな。

S原:そうです。もちろんマネをしても仕方がないから、同じような演出は出来ないと思うけど、今回はイマイチやったかな。

Y木:お化け屋敷系はええねんけど、なんで殺されるの?屋敷の呪い?

S原:映画の最初にでてきた無罪の男の復讐やな。男の無念を晴らすために、人形が男の恋人を殺した犯人(4人)を探し出す。それで集められたのが、この4人なのです。

Y木:それって昔の話やろ?

S原:はい。なので正確に言うと、「犯人の子孫(たぶん孫)」です。

Y木:えー、子孫に罪はないやん。逆恨みに近いな。

S原:まあそういう映画やったわ。結局、主人公が子供の頃に捨てた人形との過去と、この屋敷を調べに来た刑事(主人公が冒頭でヒッチハイクで拾った男)とかが絡むんやけど、どうも後半にそれらが収束して盛り上がる、というわけではなかった。個人的な好みもあると思うけど、人形要素がうまく嚙み合わなかったかなー。

Y木:おまえみたいな人形映画好きがダメなら、やっぱりこの映画はイマイチなんやろ。

S原:勝手にこちらが期待しすぎたんかも……。さあみなさん、人形ホラーとしては普通でしょうか。雰囲気は悪くないし肝心のショックシーンも頑張っているのに、どうも薄味に感じます。というわけで、今回はあんまりおススメできません。気になっている人のみご鑑賞ください。でも、DVDをゲットするほどでもないような気がしまーす!

 

 

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