あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「太陽の舌、波打つ熱芯」(2017)の巻

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S原:今回はメキシコ映画ですよ。

Y木:へえ。

 

(あらすじ)

世界終焉前夜、快楽に溺れる男女の“性”と“生”を描く官能ドラマ。

地球が太陽に焼かれ滅びるまであと1日。エミリアとラミロは最後の午後を過ごしていた。惨い死を迎えた人々の姿を見たエミリアは、この場で殺して欲しいとラミロに告げるが…。

 

S原:メキシコの映画って言われても、ほとんど思い浮かばんやろ。

Y木:そうやな、全然知らん。

S原:このブログでは2本紹介したんやどな。

Y木:あーこれ……(失笑)

 

talksessionyands.hatenablog.com

 

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S原:今回の映画は、なかなかチャレンジングやったわ。

Y木:ストーリーがすごいな。

S原:うん。登場人物は3人。ほぼ室内でほとんど会話で話がすすむ。

Y木:舞台みたいな感じ?

S原:観る前はそうかな、と思ってたけど実際に観ると、舞台とも雰囲気が違う。とにかく個性的で変わった作品です。

Y木:性的な場面が売りなんやろ?

S原:うーん、そこを中心に宣伝してるけど、どうかな。ちなみに解説ではこういう感じね。

 

「情熱の国メキシコで綴られる"性"と"生" 世界が終焉を迎える前夜、快楽に溺れる《男と女》を艶やかに映し出す珠玉の官能作」

 

「太陽の炎に焼かれて全てが滅びる最後の日を分かち合うエミリアとラミロ。《男と女》の逢瀬を、美しい映像と大胆な性描写で切り出す」

 

S原:たしかに裸になってチョメチョメして、それは長いし激しい。けど、いわゆるスケベな感じではないです。どっちかというと綺麗に撮ってると思う。

Y木:ちょっと人を選ぶタイプの作品かもな。

S原:そうやな。作り手のやりたいことは分かるねん。あとは好みちゃうかな。

Y木:おまえは?

S原:率直に言うと、ぼくはイマイチやった。設定は確かにユニークで面白いけど、登場人物に感情移入しにくい。でも、この雰囲気にハマる人はおると思う。

 

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Y木:しかし『明日に地球が終わるとなったら、どうする?』というのは昔からあるテーマやな。

S原:うん、たまに飲み屋でもするもんな。ぼくの友達は「地球が終わるんなら、せめて牧瀬里穂に会いにいく!」と言ってたけどな。

Y木:牧瀬里穂に迷惑かかるから、やめておけって。それはそうと、この映画では、太陽の熱波でどんどん暑くなるとか、そういう場面はあるの?

S原:少しだけ。でも、そのへんはわざとあっさり描いていると思う。

Y木:へえ。

S原:窓から見える町に人影はないけど、樹木は茂ってるし森には緑がたくさんある。水道も電気も普通通り(ただし電源は車のバッテリー?)。はじめに言ったけど、登場人物は3人のみ。主人公のカップル2人と隣のおじいさん。おじいさんは、一緒にディナーを食べてワインを飲んで、死んだ妻との思い出を静かに語る。そのあと、お礼を言って帰っていきます。帰るというか、そのまま家をでて外に行く(死を覚悟する)ということなんやけどな。

Y木:なるほど。

 

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S原:そういう感じで映画は淡々と進む。その合間に、裸の二人が会話したりする。ちょっと感心したのは、この2人(ラウル・メンデス、ホセ・マリア・ネグリ)の雰囲気ね。ヤングな美男美女じゃないくて、ちょっと疲れ気味、容姿もおじさん・おばさんになりかけてる感じやねん。ここは、なかなかリアルやった。

Y木:じゃあ、映画としては成功ちゃうの。

S原:いやまあ……どうかな。ちょっと他人の評価が気になって、レビューを読んだけどやっぱり評価は分かれてる。

Y木:今回は異色作やな。

S原:そうです。なので、みなさま。よほど、この設定やストーリーに惹かれる人以外は、あえて観なくてもいいか、と。しかしなんですなあ、明日地球が終わるとしたら何をしますかなあ。

Y木:さあな。おまえは、映画とか観るんちゃうの?

S原:あ、もしかして僕と一緒に観たいってこと?

Y木:………遠慮しとくわ。

 

 

 

(メキシコ版のポスターでしょうか。ぼくはこちらの方が好きです)