S原:今回はメキシコからきたバットウーマン!
Y木:ジャケットは、ハリウッド映画みたいやん。
(あらすじ)
マッドサイエンティストのエリック博士と助手のイゴールにより生み出された両生類人間が完成した。しかし、モンスターをより完全なものにする為には、材料として更に強力な肉体が必要だった。
その頃大富豪ムルシェラゴは、犯罪者と戦う女レスラー「バットウーマン」となり、活躍し始めていた。
悪の改造人間VS正義のバットウーマン。両者の激突が今始まる! !
S原:これ、バットウーマンの衣装を着ていますが、公式にバットウーマンの権利を持つDCコミックから許可を得ていないみたい。
Y木:勝手に作ったんか。
S原:一応、バットマン(ウーマン)そっくりやねんけどな。こうもりのマークがないねん。だから、ギリギリセーフちゃう?
Y木:いやアウトやろ。
S原:クレームがきても「え? 似てないと思いますけどねー」「まあ、少しは似てますけど、そういう衣装なんっすよー」と言い訳すれば、大丈夫なんやろうな。メキシコやし。
Y木:適当やなあ。
Y木:あらすじは?
S原:少し前に観たんやけど、もう大半忘れてたなあ……(笑) えーと、魚と他の動物を融合させようとしている科学者たちがいます。主人公は、バットウーマンのコスプレをした女子プロレスラーです。主人公は、科学者が生んだ半魚人と戦います。おしまい。
Y木:紹介がシンプルすぎるやろ。
S原:それ以上、あまり言うことがない……(土星をみる)。とにかく、ゆったりとしたムードで、のんびりとした映画なのよ。こういう映画を観ていると、あれよ。なんか世の中の些細なことで悩んでいる自分なんか、ちっぽけやと思うで。
Y木:あーそう。
S原:ちょっと気になるのが、場面によって主人公の体が変わっている(ような気がする)。ちょっと引き締まっていたり、ふっくらしてたり。キャッツ・アイで言うと、ある時は泪姉さんっぽいし、ある時は愛ちゃんっぽい、みたいな。わかる?
Y木:キャッツ・アイ……
S原:いろんな雰囲気があって、そこが魅力ともいえます。実際、結構美人やねんで。
Y木:へえ、美人なんや。ちょっとエッチな感じはあるの?
S原:それが意外とないのよな。せめて露天風呂での入浴シーンは欲しかったわ。
Y木:露天風呂……メキシコにあるんか?
S原:一応、バットウーマンは、半魚人と戦う場面が見どころなんやけどな。水中で鬼ごっこをするねんけど、たっぷりと見れるで。
Y木:あ、そう。
S原:あとは、敵が改造した半魚人(魚人間)ね。これがええ味だしてるのよ。仮面ライダーアマゾンみたいな半魚人やねん。
Y木:仮面ライダーアマゾン……
S原:良かったで、アマゾン(笑)。 まあ、ビキニ姿でマスクを着た女性がオープンカーに乗ってる場面は、メキシコのルチャ映画のお決まりでええ感じやねんけどな。
Y木:ルチャ映画?
S原:メキシコのプロレスラーが主演の映画のことやん。エル・サントとかマスカラスとかがゾンビと戦う映画って、たくさんあるやん?
Y木:いや、たくさんあるかもしれんけど、1本も観たことない。
S原:あなた。
Y木:は?
S原:それでも、プロレスファン!?
Y木:プロレスファンちゃうわ!
S原:ちゃんと試合(ルチャ)の場面もあるし、わりと普通に面白かったよ。ぼくは、最近のアメコミ映画はまったくついていってないから、これくらいでちょうど良いです。あなたは、どう? ビキニ姿のマスクウーマンがチョップする姿をみたいでしょう?
Y木:みたくない。
S原:あなた。
Y木:なんやねん。
S原:そんなこと言ったら、そもそも、こんな映画観なくてもいいという話になるやないの!
Y木:だから、こんな映画観なくてもいいの!
S原:あとは、ジャケットみたいなピタッとしたボンテージスーツじゃなくて、ダボっとしたジャージやったわ。早朝に、40代主婦がゴミ出しをするときに着ているようなジャージね。
Y木:具体的すぎてよくわからん。
S原:この監督はルネ・カルドナというんやけどな。知ってる?
Y木:知らん。
S原:マニアの間では(少しだけ)有名みたい。
Y木:どんな映画撮ってるの?
S原:代表作は「暴行魔ゴリラー」という映画らしいわ。
S原:むっちゃ面白そうやろ? これもゲットした方がええやろか?
Y木:………(無表情)