
(まえがき)
ぼく(S原)が、無理やり誘って、久しぶりに2人で映画館(2本立て)に行きました。
映画館は、シネマ神戸。(ちなみに同時上映は「アン・フロム・ザ・ハート」)
その上映後の感想です。

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◆3月29日(土)~ 4月4日(金) |
【Cinema①】
<2本立上映>
『殺人女優』
『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ』


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(あらすじ)
かつて女優として一世を風靡したスヨンだったが、飲酒運転で事故を起こし活動休止に追い込まれた。その後、再起を図るために地道に活動を始めるが、世間の反応は冷ややかだった。事務所が用意した住居では、後輩女優のガヨンと同居させられ、断ったはずの酒をあおる日々が続いていた。その夜も酒に酔い目を覚ますと、包丁が突き刺さったガヨンの死体が横たわっていた。言い争いの末に殺してしまったのか、それとも事故なのか、記憶が全くない。どちらにしろ、事件が明るみになれば再起の道は完全に断たれてしまう。スヨンは、事件を隠ぺいしようと決心するが、その時、何者かが玄関のチャイムを鳴らした―。
S原:どうやった?
Y木:めちゃ退屈やった。
S原:厳しいなあ。
Y木:え、おまえは?
S原:面白くなかった。
Y木:一緒やないか!
S原:なんかなあ……変じゃない?
Y木:変というか、あれは作り方が下手なんでしょ。
S原:そうかもなあ。主演の女性は良かったんやけど。
Y木:えーそう? 全然良くないわ。
S原:韓国のアイドルグループ“T-ARA”のジヨンという女性らしいけどな。雰囲気はあったやん。
Y木:でも、落ち目な女優にはみえへんやろ。
S原:まあな。
Y木:人気がある人かどうかは知らんけど、そんなに褒めるような演技でもないやろ。
Y木:というか、映画自体がおかしなところだらけやん。
S原:たしかに(笑)
Y木:まず、主人公が何をしたいんか分からん。女優として飲酒運転で事故を起こして、落ち目になっている。それはええねん。でも、この主人公はそもそも他人に冷たいやろ。同居している若い娘にもネチネチ言うし、事務所の代表にも泣き言を言うし。こんな主人公に感情移入できへんやん。
S原:あー例えば、主人公は心は優しいとか、そういう設定のほうが良かったと?
Y木:うん、「弱い心をもっている、なので他人にいら立ちをぶつけてしまう」という設定でもええやん。こいつは、簡単に言うと性格が悪い(笑) 全く感情移入できないキャラやから、観客はハラハラドキドキせえへんって。

S原:ぼくは主人公の立ち位置がよくわからんかったなー。怖がっているかと思えば、反対に攻撃的になるやん?
Y木:あー精神病院から狂暴な患者が脱走して、主人公を襲う場面?
S原:そうそう。防御だけするんかと思ったら、車のトランクに閉じ込めて排気ガスで殺そうとする。どういう展開やねん!(笑)
Y木:しかも、「心の病気の人を殺そうとする」って無茶苦茶やもんな。
S原:まあ、なにもかも変やけどな。
Y木:ちょっと考えたんやけど……これはミステリーなんかな?
S原:あ、それは僕も思った。サスペンスやと思って観てたら、途中からホラーみたいになったしなあ(苦笑) これ、「ジャンルムービー」にしたら、面白くなったかもよ?
Y木:いや、ならんって。ジャンルムービーって、例えば?
S原:自分がお酒を飲んでいるうちに、同居人が殺されているのを発見する。それを隠蔽する展開とか、誰か家の中に殺人犯がいてそいつと対峙する展開とか、コンセプトをはっきりさせれば良かったと思うんやけどな。
Y木:普通のサスペンスとかミステリーにしたらマシやったかも、ってことやろ。たぶん、そうしたくなかったんでしょ。普通の映画にはせずにいろんな要素を入れたかったんちゃうの?
S原:そうなんかなあ。あとは、回想の場面が結構長いやろ。
Y木:あー女子高生の話か。あれも、上手くないよなあ。
S原:一応、あれが伏線にはなってるけど、エピソード自体もちょっと陰湿やしな。好きはなれん。

Y木:あとはあのラスト……なんやねん?
S原:知りません。
Y木:パート2を作りたいんか?
S原:分からん、監督に聞いて(笑) というわけで、これはちょっと困ったちゃんの映画でした。ところどころは丁寧に撮られていますが、うーん僕たち2人は低評価です~!