S原:さあ、今回はワンちゃんの映画ですよ~。しかも、リバーシブルジャケット!
Y木:惑星犬って。なんちゅうタイトルや。
(あらすじ)
犬が大好きな少年オーウェン。彼はある日、かねてからの念願が叶い、犬を飼えることに。やがて、保健所から引き取られて来た一匹のテリアはハブルと名付けられ、オーウェンの唯一の友達となる。ところがある夜、ふとオーウェンが目を覚ました時、ハブルがどこかへ出かけて行った。不思議に思い後を追うオーウェン。すると、行き着いた先には宇宙船が着陸していた。そして、現在地球上にいる犬たちは今からおよそ数千年前、地球を乗っ取り植民地化するためにやって来たエイリアンだと知るのだが…。
Y木:これ、あらすじ読むと完全に子供向けやな。
S原:イエース・アイ・ドゥ。ディズニーではないねんけど。ファミリーが楽しく観る映画やな。
Y木:このブログで取りあげても、喜ばれへんのちゃうの?
S原:そうかもなあ。これ、犬が地球に攻めてくる映画やと間違って買ったのよ。
Y木:そんな間違いするか、普通。
S原:まあ酔ってたからな(微笑)やっぱり飲みに行った帰りに、DVDショップに行くと選択眼が曇るよな。
Y木:いつも曇ってるやろ。で、この映画はどうやった?
S原:まあまあ。無難な作りです。
Y木:ワンちゃんが話すの?
S原:話します。往年のジャンプの高橋よしひろ方式です。
Y木:あー犬同士が会話するヤツな。って古いなあ。
S原:主人公も犬の言葉が分るようになります。犬の話ぶり(?)は、わりと良かったで。
Y木:これ、話が「E.T.」(1982)っぽくない?
S原:ちょっと似てます。要するに犬と少年の心の交流がメインです。感心するのは、犬の「演技」やな。まえにこのブログでも取り上げた「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲」(2014)の犬の撮影もすごいと思ったけど、今回は別の意味ですごい。よく演技させたと思うわ。
Y木:へえ。
S原:ところで、狼(コヨーテ)がなんで月に吠えるか知ってる?
Y木:知らん。本能ちゃうの?
S原:ブー!はずれ。
Y木:なんか腹立つな。
S原:あれはですねえ、月のすぐそばに見える、故郷のシリウス星に向かって、鳴いているのですよ、あなた!
Y木:あ、そう。
S原:いやー知らなかったなあ。惑星シリウスが犬たちの故郷やとは……驚くやろ?
Y木:いや別に。
S原:でも、犬が地球に来てみると、人間のペット扱いやん。だから「犬として、威厳を失ってはいけない」と怒るねん。頭を撫でられるのも嫌がります。「おまえのペットじゃねえ!」「おれは犬だぞ!」
Y木:いや、犬やがな。人間が、動物をペット扱いする皮肉があるんかな。動物愛護とか。
S原:そういうニュアンスも少しあります。でも犬は、主人公(少年)と交流していくうちに、だんだんと情が移っていく。少年は孤独で友人がいないねん。仲良くなった女子も黒人で人種差別を受けています。
Y木:へえ。犬への差別と人種差別と重ねてるんか。
S原:まあ、露骨な批判ではないけどな。このへんは面白い。で、地球上の犬たち全員が、故郷(シリウス)に帰らなければならないことになって……という話です。
Y木:まあ、子供向きやし。面白そうやん。
S原:わりと面白い。でもなあ……
Y木:なんやねん。
S原:ちょっと子供っぽいな。
Y木:だから、そういう映画なの!はじめから分かってるやろ!
S原:さあ、みなさん。子供と一緒にのんびり観るのはピッタリの1本です。ワンちゃん好きの人も楽しめます。他にも犬の映画を紹介していますので、下のリンクからどうぞ~
Y木:あー、「ゾンビ・ドック」はひどかったなあ……
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