あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ゲームとかキューブとか、それっぽい映画たち 「#フォロー・ミー」(2020)の巻

#フォロー・ミー    

 

S原:今回は、Youtuberが怖い目にあうこちら!

Y木:Youtuberか。いまのヤングのあこがれの的なんかな。よう分からんけど。

 

(あらすじ)

コールは、過激な動画で人気のブロガー。世界的に有名なコールと4人の仲間たちは、招待を受けてロシアにやって来た。目的は、《究極のリアル脱出ゲーム》に挑むこと。舞台は、モスクワの郊外に建つ、元監獄だという不気味な廃墟。仕掛けられたトラップをクリアして、様々な拷問装置に囚われた仲間たちを、制限時間内に救い出せるか?前代未聞のスケールで、全世界に向けたライブ配信はスタートする。だがやがて、コールと仲間たちは、知る事になる。これが単なる《ゲーム》ではないことを……。

 

Y木:「スリル満載のジェットコースター・ショッキング・スリラー」か。自信満々のキャッチコピーやな。実際はどうなん?

S原:ふふ……(微笑)

Y木:ダメやったんやな。

S原:いやいやダメなことはないで。ちゃんと作ってるし、製作費もそれなりとちゃうかな。ただ、これからこの映画を観る人は絶対にネットでレビューをチェックしてはいけません。オチを知ってしまうと全然面白くないから(苦笑)

Y木:どんでん返し系か。

S原:映画の出だしは、かなり丁寧やねん。ただし丁寧すぎて、なかなかゲームが始まりません。

Y木:あかんがな。

S原:主人公は、人気のYoutuberやねん。あ、Youtubeと書いたけど、ちゃうかもしれん。ニコニコとか要するにああいうヤツね。フォロワー数も50万人を超えて一応プロです。10周年を記念して、恋人と友人達と共にロシアのモスクワを訪れます。ロシアで特別なゲームに参加するためです。

 

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Y木:ゲームか。それが生き残り脱出ゲームやな。

S原:そうそう。秘密裏のゲームらしくて、招待されないと参加できない。主人公は有名やから誘われたわけです。

Y木:なるほど。

S原:ロシアに着いた後、ゲーム主催側の運転手が迎えに来る。丁寧と言うか不気味な雰囲気な運転手でな。何か言いたそうな表情やけど、何も言わない。このへんの雰囲気で「あーやばいゲームなんやな」と気づきます。で、いろいろあっていよいよゲームに参加します。

Y木:結局はどういうゲームなん?

S原:監獄から逃げ出すという設定らしくて、まずは監獄に連れていかれます。

 

フォロワー獲得のため過激動画に挑む主人公に仕掛けられた罠/映画『#フォロー・ミー』予告編 - YouTube

 

 

S原:ここはソ連時代に敵を収監した監獄(ボリシェヴィキ)で、あらゆる拷問が行われたと説明されます。主人公たち5人はそれぞれ独房棟に収監される。独房棟の鍵は盗まれ、秘密の場所に隠されている。5人は看守によって黒い布を被せられ、独房に閉じ込められます。「さあ、逃げなさい!」ちゅうわけやな。

Y木:鍵はどこにあるの?

S原:主人公に目の前には裸の遺体があるねん。「鍵は遺体の胃袋にある」と分かる。

Y木:うげー。

S原:主人公は、遺体のお腹を切って鍵を見つけて部屋から出ます。他の友人たちを見つけると、それぞれ拷問されそうになっている。「さあ、友人たちを助けなさい」「ただし、ゲームをクリアしないとダメよ」「失敗したら死ぬからね♡」って感じになって、主人公たちもこれがゲームや冗談ではなく、本気のデスゲームと気付く。

Y木:典型的なゲーム系映画やな。

 

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S原:ちょっとユニークなのは、ゲーム主催側が、これを生配信しているねん。なので、観客は「主人公たちがどうやって死ぬのか」を楽しみにして視聴しているのよ。

Y木:悪趣味やな。

S原:このへんは、ネット動画配信への皮肉もあると思うけどな。肝心のゲームが微妙やった。ダメダメってことはないけど、上手く出来ているかと言われると返事に困ります。

Y木:例えばどんなゲーム?

S原:壁にいろいろな歯車をはめて、ゼンマイを動かさないと友人が死んでしまうとか、電気のびりびり棒をゆっくり動かすとか。

Y木:それ、子供のおもちゃやがな。

S原:一応、命がけなんやけどな(笑) こういう感じで話はすすむねん。

 

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Y木:ずっと謎解き?

S原:後半は少し変わって、ここからなんとか逃げ出そうとします。でもなあ。

Y木:なんか言いたそうやな。

S原:このへんで、もうオチが読めてしまう。もちろん、ここでは言わないけど普通に観てれば分かるんちゃうかな。

Y木:大体想像はつくけどな(苦笑)

 

 


S原:というわけで、みなさま。出来はまあまあです。後味は最悪です。面白さは微妙です。なんともムズムズする感じの映画ですが、ゲーム系の映画が好きな人は観てもいいかも……いやー中途半端でやっぱりおススメできません。ワゴンコーナーでみかけても、スルーしてください!