S原:今回は、タイトルもそのまま「ゲーム」!
Y木:ソリッドシチュエーション最終最強作か。強気なキャッチコピーやな。
(あらすじ)
砂漠の真ん中にあるという呪われた家。先祖がその家の持ち主であったゼインとレネは、楽しくセクシーな週末をその家で過ごそうと仲間たちを誘う。しかしゼインの本当の目的は、その家に隠されているという財産を探し出すことだった。ただ彼は知らなかった、その家ではある女性が夫の手によって生き埋めにされていたことを。そしてその女の霊は、それから16年後に見事夫への復讐を果たしたことを。その霊は未だ血を求めてさまよっている…。
S原:これはゲームじゃなかった。
Y木:また、そんなオチかい。
S原:しょぼいホラーやった。「SAW」シリーズを意識したパッケージやけど、全然そんな要素は無し。こういうのが一番困るねんなー。中途半端で突っ込みにくい上に、観た後に忘れてしまうやつ。
Y木:誰も突っ込まれるために作ってないんやけどな。それはええとして、「ゲーム」要素はゼロなん?
S原:少しあります。途中で、女子が夜に裸で外を歩くゲームをします。
Y木:なにそれ? 映画の展開に必要なんか?
S原:いや全く無駄な場面やった。
Y木:なんやねんもう。
S原:主人公は、親戚(?)が死んだ後の屋敷に財産(金塊?)があることを知って、そこへ行こうとします。その目的については黙って、友人たちをその屋敷で遊ぼうぜ、と誘います。エッチなことしか考えていない男女グループと、オタク気味の真面目な男と一緒に車でゴー。そして屋敷に着いた後、なんとなく怖い顔をした人が見え隠れします。一方で、金井たつおがパンティを描くときと同じくらい興奮している男たちは、女子たちにエッチないたずらをします。この映画では、やたらと男女が半裸や全裸になりますが、脱ぐ意味がないうえに、まったくやらしくありません。普通に美少女を描いていも、妙にエロく見える桂正和先生を見習ってほしいです。
Y木:例えが古いねんけど。それで?
S原:主人公は、地下室に行って財産をさがしたりしますが、みつかりません。
S原:一方で屋敷の周りには不穏な空気が流れます。この屋敷を管理しているおじさん(主人公の叔父?)が登場して、ヤングたちを脅します。
Y木:それで?
S原:おしまいです。
Y木:そこでおしまいちゃうやろ! 誰も読んでないけど、最後まで話せよ。
S原:なんやったかなあ。確かしょぼい男の顔がスパッと切れたり、頭の悪い男の体が真っ二つに切れたりします。
Y木:なんやようわからんぞ。結局、幽霊とか怨念のしわざか?
S原:忘れました。
Y木:おまえなー。
S原:仕方がないじゃないか、チミィ! 観た後にどんどん記憶がなくなるタイプの映画なんだから!
Y木:なんで逆ギレやねん。
S原:たしか、後期高齢者の女性幽霊が怖い顔をしてでてくるねん。手には斧を持ってます。その人が襲ってきたはず。
Y木:屋敷の財産を守る先祖やな。
S原:知らん。
Y木:おまえなー。
S原:まあまあ、冷静になってよく考えてみてよ、モナミ。
Y木:何が?
S原:だって、この映画のラストをここで話したとしてよ?
Y木:はあ。
S原:世界の平和に影響せえへんやん?
Y木:もうやめろよ、このブログ……