あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ゲームとかキューブとか、それっぽい映画たち「THE GAME 12」(2009)の巻

THE GAME 12

 

S原:今回は、人間狩り!

Y木:いかにもB級っぽいなあ。

 

(あらすじ)

人生の逆転を賭けた残酷非情なゲームが繰り広げられるサスペンスアクション。銀行家として成功したアリスターは、大金を餌にして若者を集め“人間狩り”という名の狂気のゲームに興じていた。そんな中、ひとりの青年がこのゲームへの参加を決意する。

 

S原:これはイギリス映画なんやけどな。それなりに丁寧に作られていると思うねんけど、やっぱり失敗作ちゃうかな。

Y木:下手?

S原:下手じゃなくて違和感があるねん。こういう人間狩りって、現実ではあり得ないやろ。でも、観客としてはそこにリアルさを感じさせてほしいわけよ。

Y木:なるほど。

S原:この映画の欠点は『人間狩り』のルールがしょぼい。それに尽きます。

Y木:はあ。

S原:だって、舞台は夜中の街で12時間逃げたらOKというルールよ? そんなん簡単に逃げれそうやろ?

Y木:まあな。

S原:そのへんを納得させるだけの設定とか演出がないねん。

 

New Town Killers | Rotten Tomatoes

 

Y木:テレビの「逃走中」みたいなもんやろ。

S原:そうそう。でも追いかける奴は2人やで?

Y木:え、2人!

S原:うん。しかも、2人のうち1人はあんまり頭が良くない。

Y木:それは主人公に有利な材料やな(笑)

S原:でも主人公は逃げ回っているうちに、しょっちゅうこの2人と出会う(苦笑)

 

New Town Killers 2009, directed by Richard Jobson | Film review

 

S原:やっぱり変やで。例えば、いくら主人公が必死で逃げても追いかける側が見つける。そういう展開なら、主人公が「こんなに隠れて逃げているのに、なぜみつかるんだ?」「どういう方法でオレを追ってるんだ?」という疑問を持って、相手の裏を読むとかそういう展開もアリやろ。

Y木:それもベタやけどな。

S原:この主人公は逃げてるだけやったなあ。

Y木:主人公が人間狩りに参加する理由は?

S原:妹の尻ぬぐいやな。この妹がなあ……(ため息)

Y木:はあ。

S原:この妹がなあ……(ため息)

Y木:なんやねん。

S原:老けてるねん。

Y木:そういう顔立ちの女優やろ。

S原:いやーちゃうと思うわ。ほんまに中年の女性ちゃうかな。しかもやたらと化粧が濃いねん。

Y木:ほっといたれ。

S原:もしかしてプロデューサーの愛人やろか?

Y木:知らんがな。

S原:絵的に不自然な兄妹関係をみせられても、いまいち感情移入できんよなー。

 

New Town Killers (2008) - IMDb

 

Y木:ラストは? どんでん返しがあるんちゃうの?

S原:いやなかった。普通に終わった。なんか緊張感のない映画やったわ。

Y木:あーそう。

S原:というわけで、とりたてて話す内容のない薄味の映画でした。映像は悪くないですが、わざわざこれをチョイスしなくても良いと思います。ワゴンコーナーで見つけても、スルーしてください~!