S原:今回は、赤ずきんと狼男が戦います!
Y木:それって、童話そのままちゃうの?
(あらすじ)
おとぎ話が語り伝える、光と闇の戦いは現在<いま>も続いていた。呪われた魔族“オオカミ人間”vs希望の守護神“赤ずきん”の末裔。勝つのはどっちだ?世界の運命を賭けた最終決戦がはじまる!
S原:これは普通やった。B級映画としてみれば、まあまあです。
Y木:赤ずきんが、狼に復讐する話?
S原:うーん、ストーリーは意外と単純じゃないねん。普通に作りたくなかったんかなあ。映画が始まると、老婆が自殺します。この老婆は、ウルフ・レディと呼ばれ変人と町では噂されていたのよ。で、その老婆の孫サミーが主人公です。老婆が死んだ後、サミーは行方不明になります。恋人(ダニー)が心配して探すけどみつかりません。実は、主人公は墓場に埋められてました。
Y木:なんで?
S原:老婆(祖母)が赤いケープと剣と共に墓場に埋めるという儀式をしてたのよ。一方、町ではパーティが開かれてます。その会場に、急にオオカミがやってきて、参加者の1人を襲って殺します。
Y木:なんか強引な設定やなあ。
S原:結局、オオカミは人を殺します。次の日にも、オオカミに襲われて死んでいるカップルが見つかる。少し省略するけど、まわりは「オオカミが知能を持っているかもしれない」と疑います。「みんなで狼をやっつけるっちゃ!」と集まって、オオカミ狩りを行いますが、返り討ちにあいそうになります。そこへかっこよく助けに来たのが主人公! 赤ずきんちゃんですよ!
Y木:へえ、赤ずきんを被ってるの?
S原:ちゃんと被ってます。なかなかかっちょいいです。衣装も露出多めで、結構ポイント高めです。S原ポイントを、プラス100ポイントしておきます。
Y木:おまえのポイントなんか、世の中の誰も欲してないで。まあ、ヒロインの格好がいいんなら、この映画は成功ちゃう?
S原:いや格好は良いですが、肌が汚いです。ゾンビですから。
Y木:えー赤ずきんちゃんがゾンビなん?
S原:まあ、肌が荒れてるのは一回墓地に埋められてたか、しゃーないやろな。ドモホルンリンクルも、アメリカでは通販してないしな。
Y木:そこから、ゾンビの赤ずきんちゃんとオオカミが戦うんやな。
S原:そうです。このバトルが意外に面白くない。そこが残念やったわ。
Y木:アクションがしょぼい?
S原:それもあるけど、オオカミが牙とか爪で、赤ずきんちゃんを襲うわけやん?
Y木:そうやろな。
S原:そこで、赤ずきんちゃんの服がビリって破れて、ちょっと肌が露出するとか、そういう場面がないねん。背中がビリっとかさ。それがないのよなー。やっぱ、そういうのは必要でしょ?
Y木:必要ちゃうわ。おまえの好みなだけやろ。
S原:ラストは、オオカミのボス(母オオカミ)と対決します。タイトルは「赤ずきんvs狼男」やけど、実際は「赤ずきんvs狼女」やったわ。
Y木:どうでもええなー、と読者全員が思ってるはずやで。
S原:さあ、みなさん。狼男映画が好きな人にはおススメしますが、それ以外に人はスルーした方がいいでしょうねえ。ともあれそういう映画でした~! あ! 大事なことを言い忘れてた!
Y木:なんやねん。
S原:この映画に出てくるオオカミは、たぶん犬やと思う。
Y木:……え?