S原:今回は、殺し屋と悪魔の対決!
Y木:いかにもB級やけど、好きな人はおるやろな。
(あらすじ)
2人の殺し屋は、犯罪組織のボスから、ある男の殺しを依頼される。ある男とは、そのボスの犯罪組織を裏切った男だった。その男の家に潜入した2人は、ターゲットの帰りを待ち、そこで仕留める計画を立てる。その時、誰もいないはずの家の奥から物音がする。そちらの方向へ行ってみると、2人はなにやら動物の死体を使って、悪魔崇拝の儀式をしたかのような形跡を発見する。その男は、黒魔術を操る“悪魔”の男だったのだ!
S原:これはあかん。
Y木:あかんかったんや。
S原:あきません。
Y木:ほう。
S原:ダメです。
Y木:うん。
S原:退屈です。
Y木:ああ。
S原:うううう……(泣く)
Y木:なんやねん、もう。
S原:ぼくは……なんで、こんなDVDを買っちゃったんだあああ!
Y木:知るか!
S原:いやー、これはひどかった。1週間くらい前に観たけど、もう大半は忘れてる。単純に時間を浪費しただけという(苦笑)
Y木:いつものことやん。
S原:そうやけど、今回はちょっとな。チープとか製作費がないのはええねん。でも、ちゃんと見どころを作らないとあきません。
Y木:見どころ?
S原:この映画で言うと、ヒットマンと悪魔が戦うところやん?
Y木:まあ、そういう映画やからな。
S原:でも、この映画は違います。戦いません。
Y木:またジャケット詐欺なんやな。戦わないんやったら、何をするの?
S原:雑談です。
Y木:は?
S原:雑談をします。ほんまに主人公と後輩がずっとダラダラトークするねんで!
Y木:意味が分からんぞ。
S原:こっちのセリフよ、まじで。
S原:出だしはベタけど、まあ良いねん。ヒットマン(殺し屋)2人コンビがおるねん。主人公は先輩で、もう人はまだ初心者というコンビです。で、その2人に殺しの依頼がきます。犯罪組織のボスから「ある男を殺してくれ」と。ターゲットは、犯罪組織を裏切ったキストという男です。
Y木:そこまでは普通やん。
S原:殺し屋コンビは、うまくキストの家にはいります。キストはいません。帰宅を待ちます。なかなか、ターゲットの男は帰ってきません。暇です。退屈です。なので、主人公は初心者の後輩に説教を始めます。
Y木:殺し屋の心得とかを伝えたいんやろ?
S原:いや、ただの説教やった。それがまた長い……おいおい場末のスナックのサラリーマンの愚痴かよ!
Y木:場末のスナックはええわ。まあ、ずっと説教してるわけちゃうやろ?
S原:いいえ、そのあと続けて雑談をします。おいおい、大学生のスキー合宿の恋愛トークかよ!
Y木:スキー合宿は関係ないやろ。はよ、話を進めろよ。
S原:とにかく、ここの雑談が長くてダルい。伏線があるのかと思ったら、何の意味もなかった。たぶん20分くらいあったと思う。そんな映画ある?(苦笑) ずっと雑談してたら、突然車庫から物音がします。車庫に行くと、黒魔術をした痕跡があります。かなり怪しげです。2人は言います「めんどくせえなあ」「やめようぜ」
Y木:なんちゅう殺し屋や。一応、プロやろ。
S原:ボスに電話すると「とにかく仕事をしろ」と怒られます。
Y木:当たり前やがな。
S原:そこで、ターゲットが帰宅。やっと、仕事をして(銃で殺した)、帰ろうとしたら、忘れものがあることに気付きます。家に戻ると、死んだはずのターゲットが消えています。驚く2人。そして……
Y木:そして?
S原:また雑談が始まります。
Y木:なんやねん、それ。
S原:はやく忘れものをとって、帰ればええのに、なぜか雑談しながら家にいます。
Y木:で、どうなるの?
S原:やっと悪魔が出てきます。
Y木:ほう。ついに対決か。
S原:いいえ、今度は、悪魔と主人公が雑談します。
Y木:おいおい。
S原:ほんまやねんって。
Y木:で、どうなるの?
S原:おしまいです。
Y木:え、おしまい?
S原:はい。一応、こどもが怖い顔して主人公を襲ってきたりしたけど、なんかよくわからないままに、おしまい。
Y木:全くどんな映画か分からんぞ。
S原:大丈夫よ、観てもわからないから。
Y木:あーそう。
S原:さあーみなさま。これはなかなか酷い映画でした。よく居酒屋で、サラリーマン上司が酔って、部下や後輩に「おまえは、そういうところがダメやねん」とか「おれだって、〇〇部長じゃなかったら、もう少し出世していたんやど!」と絡んでいますよね。場末のスナックのママに「ママ、このあと時間ある? お好み焼き、食べに行こうや」とか絡んでますよね。要するに、あれですよ、あれ。というわけで、酔ったおじさんの意味のない話が好きな人のみ、観てください~!