あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

女の子(たち)が大暴れ!「ザ・ガールズ」(2014)の巻

ザ・ガールズ [DVD]

S原:今回は、こんな感じ!

Y木:露出が多いなあ。

(あらすじ)

若い女性をナンパし、金を渡しSEXまで持っていく男たち。彼らはこれを動画に収め、ポルノ業界で成功を収めていた。しかし彼らに復讐を誓った女2人が行動を開始する・・・!

 

S原:復讐ものって、たまに観たくなるやろ。

Y木:いやー、最近おれは、映画自体観てないから、よくわからん。

S原:あなた、なんで映画のブログしてるのん?

Y木:だから、おまえが無理やり誘ったんやろって!(怒)

S原:そうそう、それよ。

Y木:は?

S原:そういう怒りとか憤りが、復讐の源なのよ。

Y木:いや、さすがにおまえに復讐しようとまでは思ってないけどな。

S原:復讐をテーマにした映画って、1本筋が通ってるやん。だからストーリーもわかりやすいし、キャラクターに感情移入しやすいし、起承転結も合うと思うねん。

Y木:それはそうやな。ラストなんかも、たいていは分かってるもんな。

S原:でも「わかっていても面白い」みたいな感じやろ?定型でも楽しめるのが復讐映画の良さと思うねん。

Y木:で、この映画もその一種?

S原:うん……といいたいけれど、これはなあ。

Y木:また、そういう流れかい。飽きたぞ。

S原:これはちょっとな……

Y木:どうせB級で下手なんやろ。

S原:そうじゃなくて、主人公たちに感情移入できないのよ。

Y木:あんまり、酷いことされていないとか?

S原:酷いことされています。

Y木:復讐する動機が弱いとか。

S原:バリバリ復讐する動機があります。

Y木:あー悪者たちがしょぼいとか。

S原:強いです。

Y木:ダダダダーーーーーーーー!

S原:なんやねん、いきなり。

Y木:よくわからんわ。こっちが質問する前に、理由をしゃべれよ!

S原:この映画のストーリーは単純やねん。女性に対してレイプまがいな行為をしてそれを映像にとって、金儲けをしている鬼畜みたいな奴らがいます。その被害にあった女性2人が、(戦闘スキルを身につけて)復讐する。それだけなのよ。

Y木:それでええやん。

S原:ところが、この映画は一味違う。

Y木:いやな予感がするなあ。

S原:普通、こういう復讐ってターゲットがおるわけやん。そいつらをやっつけるために、行動するわけやん。

Y木:まあな。

S原:この主人公は、ターゲット以外もどんどん殺すねん。要するに無関係な人たちも殺すのよ。

Y木:なにそれ。

S原:こっちのセリフやで。たとえば、最初にポルノ業界人(というかほぼレイプした映像を売っている奴ら)に、取材する男がおるのよ。この男は無関係やから見逃したらええのに、殺してしまう。あと、ハイキング中に出会ったカップルがおるねんけどな。自分のやったこと(復讐)がバレそうになったら、やっぱり殺す。さらに異変を感じたおじさん(銃を持っている)がやってきて、いろいろとあるけど結局撃ち殺す。

Y木:えー……

S原:しかも、みんなまともで、普通に生きていた人たちやったんやと思うんやけど……

Y木:「目的のためには手段を選ばない」っていうこと?

S原:いやそういう感じじゃなくて、なりゆきで他人様を殺めます。なんとなく普通の人まで巻き添えで死んでいく。そういう映画です。

Y木:それは……あかんやろ。

S原:あかんよ。観ていて気が滅入るで。

Y木:「人間らしい心もなくしてしまった女性の復讐」ということちゃうの?

S原:そこまでいけば、異様な迫力がでたかもなー。一応、主人公たちも少し悩んだりするけど、やっぱり無関係な人が死んでどんどん死体が増えていくという(苦笑)

Y木:変な映画やな。

S原:わざとなのか、下手なだけなのか判断に苦しむところが気味が悪いで。

Y木:そうなんや(苦笑)おまえとしては、失敗作と言いたいんか?

S原:映画としてはわりとしっかりと作っているし、面白い部分はある。復讐ものとしては変化球かな。ぼくはダメやったけど、人によっては面白く感じるかも。

Y木:うーん、どうなんやろ。観てないからわからんけど、観ようという気になれんなあ。

S原:さあみなさん。復讐系映画が好きな人は多いと思いますが、とにかく『スカッとしない気分』を味わいたい人のみおススメします。いやー変な映画でした~!