S原:今回は、こんな感じ!
Y木:露出が多いなあ。
(あらすじ)
若い女性をナンパし、金を渡しSEXまで持っていく男たち。彼らはこれを動画に収め、ポルノ業界で成功を収めていた。しかし彼らに復讐を誓った女2人が行動を開始する・・・!
S原:復讐ものって、たまに観たくなるやろ。
Y木:いやー、最近おれは、映画自体観てないから、よくわからん。
S原:あなた、なんで映画のブログしてるのん?
Y木:だから、おまえが無理やり誘ったんやろって!(怒)
S原:そうそう、それよ。
Y木:は?
S原:そういう怒りとか憤りが、復讐の源なのよ。
Y木:いや、さすがにおまえに復讐しようとまでは思ってないけどな。
S原:復讐をテーマにした映画って、1本筋が通ってるやん。だからストーリーもわかりやすいし、キャラクターに感情移入しやすいし、起承転結も合うと思うねん。
Y木:それはそうやな。ラストなんかも、たいていは分かってるもんな。
S原:でも「わかっていても面白い」みたいな感じやろ?定型でも楽しめるのが復讐映画の良さと思うねん。
Y木:で、この映画もその一種?
S原:うん……といいたいけれど、これはなあ。
Y木:また、そういう流れかい。飽きたぞ。
S原:これはちょっとな……
Y木:どうせB級で下手なんやろ。
S原:そうじゃなくて、主人公たちに感情移入できないのよ。
Y木:あんまり、酷いことされていないとか?
S原:酷いことされています。
Y木:復讐する動機が弱いとか。
S原:バリバリ復讐する動機があります。
Y木:あー悪者たちがしょぼいとか。
S原:強いです。
Y木:ダダダダーーーーーーーー!
S原:なんやねん、いきなり。
Y木:よくわからんわ。こっちが質問する前に、理由をしゃべれよ!
S原:この映画のストーリーは単純やねん。女性に対してレイプまがいな行為をしてそれを映像にとって、金儲けをしている鬼畜みたいな奴らがいます。その被害にあった女性2人が、(戦闘スキルを身につけて)復讐する。それだけなのよ。
Y木:それでええやん。
S原:ところが、この映画は一味違う。
Y木:いやな予感がするなあ。
S原:普通、こういう復讐ってターゲットがおるわけやん。そいつらをやっつけるために、行動するわけやん。
Y木:まあな。
S原:この主人公は、ターゲット以外もどんどん殺すねん。要するに無関係な人たちも殺すのよ。
Y木:なにそれ。
S原:こっちのセリフやで。たとえば、最初にポルノ業界人(というかほぼレイプした映像を売っている奴ら)に、取材する男がおるのよ。この男は無関係やから見逃したらええのに、殺してしまう。あと、ハイキング中に出会ったカップルがおるねんけどな。自分のやったこと(復讐)がバレそうになったら、やっぱり殺す。さらに異変を感じたおじさん(銃を持っている)がやってきて、いろいろとあるけど結局撃ち殺す。
Y木:えー……
S原:しかも、みんなまともで、普通に生きていた人たちやったんやと思うんやけど……
Y木:「目的のためには手段を選ばない」っていうこと?
S原:いやそういう感じじゃなくて、なりゆきで他人様を殺めます。なんとなく普通の人まで巻き添えで死んでいく。そういう映画です。
Y木:それは……あかんやろ。
S原:あかんよ。観ていて気が滅入るで。
Y木:「人間らしい心もなくしてしまった女性の復讐」ということちゃうの?
S原:そこまでいけば、異様な迫力がでたかもなー。一応、主人公たちも少し悩んだりするけど、やっぱり無関係な人が死んでどんどん死体が増えていくという(苦笑)
Y木:変な映画やな。
S原:わざとなのか、下手なだけなのか判断に苦しむところが気味が悪いで。
Y木:そうなんや(苦笑)おまえとしては、失敗作と言いたいんか?
S原:映画としてはわりとしっかりと作っているし、面白い部分はある。復讐ものとしては変化球かな。ぼくはダメやったけど、人によっては面白く感じるかも。
Y木:うーん、どうなんやろ。観てないからわからんけど、観ようという気になれんなあ。
S原:さあみなさん。復讐系映画が好きな人は多いと思いますが、とにかく『スカッとしない気分』を味わいたい人のみおススメします。いやー変な映画でした~!