あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ぼくはチープでレトロで、ちょっとカルト「死霊ゾンビ伝説 ヘルデモンズ」(1989)の巻

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イメージ 1地獄のゾンビ劇場-死霊伝説ヘルデモンズ(半分)

S原:めまいをおこす、カルト映画シリーズ、今回はこれ!

Y木:うわー、このジャケット……(絶句)

(あらすじ)

アメリカの考古学を研究する学生チームとオサリバン神父は、キリスト教の祭りを調査する為に、メキシコのトドスサントスの村に向かう。その途中、不穏な事件が起き、大きなトラブルに巻き込まれていく。それは、邪邪教信仰の司祭ウムツェック博士の仕組んだ罠だった・・・

 

S原:これは良かったで。

Y木:へえ、面白いんか?

S原:いや、面白くはないよ。(キッパリ)

Y木:おまえなー。

S原:でも、観てよかったと思う。出来とかレベルを云々という映画ではなくて、もう楽しんだもん勝ち!の映画やな。こっちの気持ちを、最大限までこの映画を楽しもう!という気持ちがあれば、OKやと思う。

Y木:なんで、こっちがそこまで譲歩せなあかんねん。

S原:あらすじは、単純やねん。こういうのはシンプルな話がええやろ。

Y木:まあそうかな。

S原:でも、全然わからへんねんけどな

Y木:どないやねん。

S原:あらすじを話すわ。主人公は、神父ね。かつて、同じ教会のシスターとチョメチョメしてしまって、妊娠し出産させてた過去があります。神父をそれを悔いています。シスターは主人公のもとを離れてどこかで生きています。で、いまは主人公はメキシコへ考古学のバスツアーを企画しています。たぶん、そういう設定です。

Y木:ツアー? なんで?

S原:主人公は、シスターチョメチョメ事件以来、「信仰を無くした」と自戒して、そういう会社(?)をしているみたい。この主人公が真面目で暗くてな。もうグジグジと悩んで、苦しそうに湿気の多い演技をするねん。「わかったわかった。おまえの苦悩はわかったから、はよ話をすすめてくれ」と思ってると、やっとバスに乗り込みます。で、なぜかそのバスツアーには、家庭で居場所がない少女(ローリー)も、勝手についてきます。ほかにも、精神世界とか占いが好きなバカップル、やたらとうるさいオジサンなどもいます。やれやれ、やっと出発かいな、と安どしていると、バスのドアが開きます。なんと、そこにはかつてチョメチョメをしたシスターと自分の子供(少年)が乗り込んできます。この2人もメキシコツアーに参加します。

Y木:それで?

S原:バスが走ります。映像がザラザラで暗くてよく分かりませんが、バスに乗った誰かがいろんなことを話しています。「あー、ここは伏線になるんやな」と思ってたら、とくにそういうことはなく、本当にただの雑談でした。

Y木:雑談……

S原:で、いきなりバスは何かにぶつかります。「鹿とか動物にぶつかったんだろう」と思って、見に行くとなんとそれは子供の死体でした。そこへ変な部族が登場します。そして、すぐに退場します。

Y木:……なにしに来たんや。

S原:子供の死体の縛られかたが、古代マヤ族の縛り方と同じだった、ということが分かります。やがて、メキシコに着きます。

Y木:やっとか。

S原:メキシコでは、牛がウンチをしていました。

Y木:その場面は省略しろ。

S原:いろいろあって、面倒やから省略すると、主人公は悪魔を体内に取り込んで(のりうつられて?)、オジサンをビンタします。ビンタの勢いで、首がちぎれます。首は窓の外に飛んでいきます。そして、そのままバスケットボールのゴールに入ります。

Y木:ああ、その場面は、ちょっと観たいかも。

S原:このあとも、意味なく適当に腕を引きちぎる場面とか、脈絡なく主人公が緑色の嘔吐物を吐く場面とか、ホテルの受付女性をパンチしたら頭が吹っ飛ぶ場面とか、変な部族がお姫様抱っこで女性をさらっていく場面とか、サスペンスが盛り上がる状況で、陽気なメキシカンディスコ音楽で「 死♪ 死♪  死♪ 死♪ 」と流れます。しかし、面倒なのでさらに省略します。

Y木:いや省略した場面が、結構面白そうなんやど(笑)

S原:で、一番悪い奴(ウムツェック博士)がいます。子供をたくさん殺している奴です。その男曰く「おれはな……投資ブローカーになるんだ!」

Y木:なったらええやん。

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S原:で、最後の戦いです。

Y木:やっとか。インディジョーンズみたいな、古代遺跡で戦うんやろ?

S原:いいえ、バスケです。

Y木:は?

S原:バスケです。バスケで勝負するのです。これがマヤ文明の決まりなのです。

Y木:うそつけ。

S原:はい、たぶんウソです。しかし、主人公たちはやる気満々です。使うのはボールではなく生首です。

Y木:ドリブルでけへんがな。

S原:生首バスケで盛り上がる主人公チームと、悪い奴らチーム。いつのまにか、生首ではなくバスケットボールに替わっている場面もありますが、そんなことを気にしていてはいけません。

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Y木:頭が痛くなってきた……

S原:バスケを楽しんでた後に、なぜか恐竜(怪獣?)が登場します。

Y木:え、恐竜? なんで?

S原:主人公チームの1人が恐竜に変身します。敵チームのボスも恐竜に変身します。ここで、誰かが説明丸出しのセリフを言っていましたが、忘れました。たぶん、これもマヤ文明が関係していたと思います。でも違うかもしれません。

Y木:適当やなあ。

S原:のんびりと恐竜同士が戦います。やがて、戦いはなんとなく終わります。なんとなく、すべてが上手くいったような感じで、おしまい。

Y木:はあー、なんかすごいな。

S原:まあ楽しかったよ。センスと才能がない奴が作った見本のような映画やけど、とにかくやりたいこと(撮りたい場面)はよく分かる。これは本気で言うけど、恐竜のケンカシーンは、「ジェラシックパーク2」よりも好きやな。

Y木:ほんまかいな。

S原:というわけで、みなさん。もうバカ映画としか言いようがないですが、これはこれで未来の子供たちにちゃんと残してあげたい遺産ですね。宮崎駿とかキムタクとか電通の映画は20年後でも観れますからね。こういう映画こそ、大切に保管しないといけません。もう、いろんな意味で楽しめる映画になっています。おススメできませんが、どこかで見かけたらゲットしてください。