S原:さあ、今回から、VSとタイトルにつく映画をまとめて紹介しますよ! まずはこれ! マニア(だけ)には有名なこの映画!
Y木:うわー……しょーもなさそう。
(あらすじ)
ロシアの漁船が巨大なサメを引き上げたことから、メカ・シャークとの戦いで滅んだと思われていたメガ・シャークが、卵から新たに生まれていたことが判明する。同じころウクライナでは、冷戦時に旧ソ連が発明した巨人型兵器「コロッサス」が、テロリストによって目覚めようとしていた。
S原:男の子が好きなものって3つあると思うねん。
Y木:いきなりなんやねん。
S原:ロボット、戦艦、気の強い軍服姿の女子。
Y木:偏りまくってるやろ。
S原:この映画はその男性の欲望三大要素が入った娯楽作品です。なので、面白くないわけがないのですよ、あなた。
Y木:あーそう。で、この映画はどうやったの?
S原:……微妙です。
Y木:ほれみろ。
S原:まあ、このパッケージデザインが素晴らしすぎるという説もあるねんけどな。これに比べると、内容がしょぼく感じるのは仕方がないというか。
Y木:というか、これあの「進撃の巨人」と一緒やん。
S原:そうかな? そんなに似てないと思うけどな。
Y木:いや、クリソツやろ。
S原:偶然の一致やろうな。シンクロニシティやで。
Y木:ちゃうわ。絶対パクってるやろ。
S原:そんなん言ったら、あだち充なんか毎回同じ顔を登場人物がでてくるやん?
Y木:あれは絵柄の問題やろ。
S原:「キャプテン翼」なんか、ほとんど同じ顔やん?
Y木:あれは作画技術の問題やろ。
S原:「寅さん」なんか、毎回同じ話やん?
Y木:あれはわざとや、わざと!
S原:そういうことやねん。
Y木:どういうことやねん! はよ、映画の中身を話せよ。
S原:いやー、これは本当に内容が薄い。なのであまり話すことがないねんけどな。おっきなサメがおるねん。
Y木:ああ、それがメガシャークやな。
S原:ごっつい大きいサメやねん。
Y木:そりゃ、メガやからな。
S原:あと、おっきなロボがおるねん。
Y木:それがグレートタイタンやな。
S原:ごっつい大きいロボやねん。
Y木:そりゃ、グレートやからな。
S原:それが、戦うねん。
Y木:そりゃ戦うやろうな。
S原:おしまい(微笑)
Y木:もうちょっと話すことあるやろ! そもそもロボはなんでサメと戦うんや?
S原:あー理由? 理由は風の中なのさ……
Y木:おい。
S原:ほんまに理由はなかった。作り手の勝手都合やろうな。
Y木:あいかわらずひどいなあ。一応、そこが一番盛り上がるところやろ。
S原:うん。でも、ロボとサメの戦いも最後の15分くらいやったしなあ……(夕焼け雲をみる) 一応、サメは古代生物の生き残りとか、ロボは冷戦下のソ連が秘密裏に開発していたとか設定はあるんやけどな。どうもな。
Y木:下手やからやろ。
S原:下手と言うか、そもそもウソやん?
Y木:映画や、映画! ウソをいかに楽しませるように作るのが映画の醍醐味やろ。
S原:これ、予告編が観れるのでぜひ観てください。そっちのほうが面白いから。
Y木:適当やなあ。
S原:あ、ちょっと面白い場面もあるねん。巨大サメにでっかいアメリカ国旗をかぶせて目隠しするねん。
Y木:それ、意味あるの?
S原:ないです。でも、アメリカの劇場では「yeah!」とか「cool!」とか「America First!」と言って盛り上がるんやろうな。
Y木:いや盛り上がらへんやろ。
Y木:ラストはどうなるの?
S原:えーと、たしかロボがサメを抱いて海中深く沈んでおしまい、やったと思う。
Y木:まあそういうラストしかないよな。
S原:荒木飛呂彦先生の「バオー来訪者」へのオマージュやろうな。
Y木:絶対ちゃうわ。
S原:しかし、今回、これを観てつくづく思ったんやけどな。
Y木:なにを?
S原:ぼく、こういう映画、嫌いじゃないです。
Y木:わかってるわ!