S原:今回は久しぶりにサメ!しかも幽霊!
Y木:何もかもがヒドイなあ……(呆然)
(あらすじ)
旅行先のビーチでジルは古びた木片を拾うが、それは霊界と現世を繋いでしまう魔のアイテム、ウィジャ盤だった。ウィジャ盤の魔力により、ジルとその友人達は霊界から凶暴な人喰いザメを召喚してしまう。ウィジャ・シャークは次々と人間を襲い、町は一転して大パニックになって・・・。
S原:世の中にはサメ映画マニアがいるのよ。
Y木:前に、おまえから聞かされたわ。
S原:サメ映画ばっかり観てるらしい。B級とかZ級とか。
Y木:まあマニアやからな。
S原:そんな映画ばっかり観て、なにが楽しいんやろ?
Y木:ど・の・口・が・言・う・ね・ん!
S原:ぼくはサメ映画に詳しくないから、この映画がどのくらいのポジションなのかわからん。たとえば、漫画で例えると「金井たつお」なのか「えびはら武司」なのか「あだち充」なのか「ちば拓」なのか、どういうポジションなんやろうか?
Y木:知らんがな。
S原:でも、これだけは断言できる!
Y木:なにが?
S原:しょぼいです。
Y木:観んでもわかるがな。
S原:ところで、ウィジャ盤って知ってる?
Y木:知らん。
S原:アメリカのこっくりさんボードらしい。ぽっちゃりとした女子たちが、こっくりさんをします。こっくりさんは「ハラペコダ」とか「コロス」とか指さします。で、調子に乗って遊んでたら、ついにサメを呼んでしまうねん。
Y木:あーそう……
S原:あ、厳密に言うと「幽霊になったサメ」ね。
Y木:別に厳密に言わんでもええで。
S原:まあ、そういう映画やったよ。
Y木:中身を話せよ。
S原:いやーこの映画の中身はないのよ。とにかく、ぽっちゃりとした女子たちが、(誰にも頼まれていないのに)水着になったり、(観客が特に観たいわけでもないのに)サメに追いかけられたりします。あ、補足説明すると幽霊サメやから、半透明ね。
Y木:別に補足説明せんでもええで。
S原:ちょっとだけ面白いのは、主人公のぽっちゃり娘の父親ね。こいつが、なぜかオカルトに詳しいねん。事情を説明したら「そいつは、やばいぞ!!」って警告します。「我が家の家系は、オカルトに関わる血筋を持っている」「だからお前も、サメが封印されたウィジャ盤を引き寄せてしまったんだ!」そして、「おまえが戦うんだあああああ!」
Y木:不毛な会話やなあ……
S原:「おまえが戦うんだあ!」と言ったくせに、あっさりと父親と幽霊サメが戦います。
Y木:はー(ため息)戦うって、海岸で?
S原:霊界です。
Y木:………(無表情)
S原:そして、攻撃してきた幽霊サメに父親がカッコよく言い放ちます。「ミスティィィィック、シーーーーールドォォ!!!」
Y木:なにそれ?
S原:わかりません。
Y木:おいおい。
S原:ほんまに、いきなり出てくるねんって!全く説明のないまま、よくわからないミスティックシールド(手が光る)をみせられて、おしまいです。
Y木:わけがわからんねんけど。
S原:こっちのセリフです。いやはや、この映画はひどかった……(月の裏側をみる目)
Y木:たいてい、このブログで紹介するのはひどい映画やん。
S原:うーんそうなんやけど、基本が全然できていないというか。たぶん、自主映画のノリで作たんやと思う。でもまあ、バカ映画に慣れていない人にはこのへんから経験するのもありかもな。
Y木:いや、べつに経験しなくてもええやろ。
S原:そうかな。真面目な人もたまには、こういう映画を観たらリフレッシュになると思うで。
Y木:真面目な人って?
S原:小室圭さん夫婦とか、どうかな?
Y木:………(無言)