あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「ネイキッド・フィアー」(2017)の巻

ネイキッド・フィアー

S原:さあ、今回は中学生男子が思わず手に取ってしまうパッケージのこちら!

Y木:おお、エロいなあ。

(あらすじ)

《ゲーム》をクリアした者だけが、生きてここを出られる目覚めるとそこは見知らぬ雪山。全裸で放置された5人の男女。殺人犯を見つけ出し《罰》を下す、仕掛けられた残酷な《ゲーム》そして、むき出しの恐怖《ネイキッド・フィアー》が幕を開ける……!

 

S原:これは、パッケージほどはエロくなかった。映画が始まってすぐは確かに全裸なんやけどな。

Y木:あれ?全裸で放置プレイの映画じゃないの?

S原:ちゃいます。いきなり5人の男女が雪山で目覚めます。なぜ全裸なのか、なぜここにいるのか全く分かりません。ここは、映画のつかみとしてはなかなか良いです。

Y木:ほう。

S原:寒さに震えて、近くにある山小屋に逃げ込みます。そこで、それぞれの名前がかかれたパンツや下着があることを発見します。疑問を持ちますが、寒いのでそれぞれ下着を着けます。

Y木:それで?

S原:お互いに知り合いではないことや、まったく原因が思いつかないことを確認しあいます。とりあえず山小屋内を調べると女性の全裸死体を見つけます。と、そこへ謎のメッセージが届きます。『殺人犯は5人の中にいる。その正体を暴き“罰”を与えないと、全員が死ぬ』

Y木:なるほど。そういうことか。

S原:5人は昨日の記憶を思い起こす。前夜、5人は仮面をつけた秘密のパーティーに参加していたのよ。そこで、変なカクテルを飲んだ後に記憶がなくなっていることに気付きます。

Y木:秘密のパーティって?

S原:「アイズ・ワイド・シャット」(1999)にでてきたヤツやな。要するに乱交パーティよ。

Y木:なるほどな。

S原:そこのパーティで、乱交はもちろんSMとかレイプとか、5人とも散々なことをしていたことを告白する。

Y木:そういうパーティやろ。

S原:そうなんやけどな。まあ「ちょっとやりすぎたかな」「もしかして犯罪かも?」という自責の念はあるみたい。パーティーの主催者は、ジェロームという男。今回の雪山小屋の監禁ゲームも、ジェロームの仕業ではないかと5人は話し合う。

Y木:それで?

S原:これ以上言うとネタバレになるから一応伏せておく。これは、やっぱりラストを知らずに観た方が楽しめるはずやからな。でもなー、肝心の真相が弱いなあ。

Y木:どんでん返しはあるの?

S原:軽いのがあるけど、うーん……。こういうワンシチュエーションの映画って、観客が疑問に感じる点を上手く説明する必要があるやん。そのうえで、予想外のサプライズや伏線回収を出すと、観客は「おお、そういうことか!」と面白く感じるやろ?

Y木:そうやな。

S原:でも、この映画はその点が弱すぎるなあ。犯人の動機も方法も曖昧すぎる。というか、全裸で雪山で放置するのも意味がないから(苦笑)

Y木:ま、そこは映画的な面白さ優先でしょ。

S原:映画としては、絵的にもキャッチーで良いオープニングやと思うねん。実際、このパッケージで僕も即購入したわけやし……(微笑) さあ、みなさま。レンタル店や中古店で気になっている人もいると思いますが、エロ要素は意外に少なめです。変則なサスペンス映画とみれば、まあまあでしょうか。というわけで期待せずに、まずはレンタルからどうぞ~!