あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

(おまけ)女の子(たち)が大暴れした後は…「女子刑務所 ~佐賀'麓女子刑務所~」(2006)の巻

女子刑務所 ~佐賀'麓女子刑務所~ [DVD]

S原:さあ、今回はこちらですよ。

Y木:うわー、女子刑務所のドキュメント。この世で一番興味がないわー。

(解説)

現代日本アウトロー社会に迫るドキュメンタリーシリーズ“女子刑務所”。麓刑務所に服役した5人の元受刑者たちが、知られざる女の園の真実を語る。屈辱の全裸検診、性同一性障害を抱えた受刑者の禁断の愛など、女子刑務所の実態が暴かれる。

 

S原:これは、あんまり面白くなかった……

Y木:それ、100人いたら100人が「そうでしょうね」って、コメントするで。

S原:女子が大暴れする映画を紹介したあとに、このDVDを取り上げたら面白いと思ったんやけどな。だって、アクション映画の主人公って法を犯してるやん?

Y木:あー悪い奴を殺したり?(笑)

S原:器物破損したり(笑)だから、そういう悪いことをしたら、刑務所に入れられちゃうぞってことやねん。

Y木:なんで、おまえに当たり前のことを言われなあかんねん。それはええとして、このDVDはあかんかったんやな?

S原:うん。結論から言うと「薄味」やねん。基本的にはNHKとかの特集番組と同じやねん。前半は、女子刑務所のエピソードを実写と再現フィルムで説明します。後半は、罪を犯した元・女性受刑者が過去を話します。それが再現映像になってます。

Y木:殺人とか?

S原:さすがに殺人犯とか死刑囚はでてこなかった。ドラッグとか売春(元締め)で服役した人たちやな。半分はモザイクなしの顔出しで出演してるから、それなりに覚悟があったんやと思う。受刑者の娘も顔出し出演しています。娘曰く「一応、親とは思っているけど、もう住所とか連絡先は知られたくない。こっちは、もう別の生活があるので」

Y木:そうか。本音なんやろうな……

S原:前半よりも後半のほうが、ぼくは面白かった。でも、もっとヘビーな人生を送ってる人がおるからなあ……なんというか、ちょっと表面的に扱っていると思う。

Y木:それはそうやろ。人間の業とか、そういう重さをみせるタイプの作品とちゃうやん。

S原:そうなんやけどな。観た人に、もうちょっと爪痕を残してほしかったわ。

Y木:そういう爪痕は、期待してないんやって。エロ目的でしょ。

S原:あーエロは全然足りません。DVDのパッケージで期待する人もおると思うんやけど、ほとんどそういう場面はありません。風呂に入る再現画像で女囚の背中が映るとか、身体検査で服を脱ぐとか、そういう場面だけです。なので、そっちを期待する人はスルーしてください。

Y木:エロは期待できないんか。

S原:かといって、ほかに期待できる部分があるのか?と言われると、困るねんけどな(苦笑)しいていうなら、こういう女子刑務所自体に興味がある人とか、犯罪者の過去エピソードに興味がある人向けかな。犯罪心理学を学びたいとか。

Y木:そういう人は、ほかの映像作品を観るやろ。それこそNHKもあるしyoutubeもあるし。

S原:そうなんよなあ。

Y木:思うねんけど、こういうDVDって今後なくなるんとちゃうかな。需要もなくなっているやろうし。

S原:そうかもなー。でも、それはそれで寂しいよな。そう思わん?

Y木:思いません。

S原:せっかく人類が長い時間をかけて無限に広げていったDVDの海が段々と狭くなっていく……もう一度、思い出してほしい。人間にとって、海は生物起源であり母であることを!

Y木:いや、DVDという媒体の問題やろ。いまVHSを観てないのと同じで。

S原:さあ、みなさん。今回はイマイチです。実際に顔出しで出演した人たちの勇気は称えます。出所した女性の皆さん、大変なことが多いですが、これから頑張ってください。たまには、このブログを読んでリフレッシュしてくださーい!

Y木:リフレッシュにならへんって……