あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ちょっと疲れてきた頃の続編映画を観る! 「ジョーズ 4/復讐編」(1987)の巻

ジョーズ 4/復讐編 [DVD]

S原:今回は、バッタもんと思いきや、じつは正当な続編であるこの映画!

Y木:あーあったなー。というか、この映画を観たことがある人っておるんか?

(あらすじ)

かつてサメの襲撃にあった田舎町アミティの住民は過去のことをすでに忘れているようだった。そんな中、以前警察署長でサメを勇敢に対決したブロディ・マーティンは心臓発作でこの世を去り、マーティンの妻エレン・ブロディ(ロレイン・ゲイリー)と次男のショーン(ミッチェル・アンダーソン)の2人で暮らしていた。そしてショーンは父親と同じ町の保安官として働いていた。ある年のクリスマスの夜…幸せな時間を過ごすはずだったショーンを悲劇が襲いかかる!

 

S原:世の中には2種類の映画があると思うねん。

Y木:なんやねん、いきなり。

S原:一つは普通の映画。もう一つは「とくに観なくていいクズみたいな映画」。

Y木:言われんでも分かってるわ!

S原:この 「ジョーズ 4/復讐編」は後者やな。ほんまにクズみたいな映画やった。なんというか、知能指数5くらいの人が観る映画というか…

Y木:いやいや、おまえはこれを買ったんやろ。

S原:はあー……(長いため息)

Y木:……

S原:……なぜ…?

Y木:は?

S原:なぜ、ぼくはこんなDVDを買ったのでしょう?

Y木:知るか!自分に聞け!

S原:いやー、前置きが長かったけど、これはほんまに面白くないねんって!突っ込みポイントがたくさんあるわけでもなく、ダメ映画界の頂点でもなく、ただ中途半端に面白くないねんって!もっと本気でダメ映画のトップになっちゃる!っていう心意気が欲しいわ。

Y木:そんな心意気、要らんわ。しかし、これがジョーズシリーズの正統な続編って言うてたけど、ちょっと信じられんな。

S原:本当にちゃんと続いています。今回の主人公はロイ・シャイダーの未亡人。ちゃっかりとロイ・シャイダーの回想シーンができます。あなた、最初の「ジョーズ」(1975)は観たやろ。あれは面白かったやろ?

Y木:まあな。スピルバーグ出世作やもんな。

S原:あースピルバーグといえば、この映画のチラシに、スピルバーグが脚本を読んだ時のコメントが載ってるらしい。『わたしは18ページまで読んで、自分が連発銃を握り、海に向かって撃ちまくっている気分にさせられた』

Y木:なんか微妙な表現やな……

S原:まあ絶対にこんなコメントは言ってないけどな(笑)あー確か、マイケル・ケインも出演してるんやけど、昔インタビューで「ジョーズ 4/復讐編?観てないからわからないけどな。どうせヒドイ出来なんだろ?まーギャラが良くてラッキーだったよ。HAHAHA!」と答えてたのを覚えてるわ(笑)

Y木:プライドも何もないんか。

S原:この映画はなー、確か劇場公開時は「ジョーズ87 復讐篇」ってタイトルやったのよ。タイトル通り、ほんまに復讐するねん。人間が、じゃなくてサメが(笑)

Y木:コメディ映画やがな。ストーリーは?

S原:ストーリー…?ノーノー、いや話すべきストーリーはないのさ。

Y木:話せよ。

S原:ヘイ、誰がこんな映画のあらすじを聞きたいのさ?

Y木:だったら取り上げるんじゃねえ!

S原:いやー、要するにサメと人間が戦うんやけどな。因縁のあるブロディ家とサメの復讐物語です。ともかくサメが偏執的な性格でな。主人公たちはサメから逃れるために、(サメが生息するはずがない)温暖な気候のバハマに引っ越します。ところが、このサメがしつこく追いかけてきます。しかも主人公たちだけを狙い撃ちするという知的さも兼ね備えています!

Y木:温暖なところにサメが出現するという理由の説明はあるの?

S原:ありません。しいていうなら、「暖かいところが好きなサメ」という設定なんやろうな。

Y木:……ひどいな。

S原:そんなにサメがいやなら、山の中で暮らせばええやん?長野県とか。懲りずに海の近くに住む神経がわからんわ(笑)まあ、映画としては全然ダメやった。とにかくテンポがだるいし、演出もモタモタしているし、当時話題になった機械仕掛けで動くサメも不自然やし、役者はしょぼいし、映像はザラザラやし、音楽はうるさいし…

Y木:わかったわかった。もうええ。結局は、「面白くない」と、そういうことやな。ラストはもちろんサメをやっつけておしまいやろ?

S原:イエース、突然、サメが木っ端みじんに吹っ飛びます。

Y木:なにそれ…?

S原:本当に脈絡なく吹っ飛ぶねんて!いやなかなかシュールなラストやった(笑)ま、珍作といえばそうなんやけど、結局は「愛すべき珍作」ではないのよ。

Y木:どっちにせよ普通の人は興味ないやろうな。

S原:そうやなー。ま、今回はおススメしません。たくさんある亜流サメ映画のほうがマシかも……といいつつ、ぼくもあまり観てないのでよくわかりません。所詮サメはサメ…ああ詩が浮かんだわ。サメはサメ…シャチやクジラや ましてやイルカにはなれない…

Y木:そりゃ、研ナオコの「かもめはかもめ」やろ!