あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

どっちが勝つんだ? VS映画特集! 「小人軍団VS着ぐるみ軍団 〜史上最低のクソ決戦〜」(2009)の巻

小人軍団VS着ぐるみ軍団 〜史上最低のクソ決戦〜

S原:さあ、今回は珍作中の珍作!

Y木:……(絶句)

 

(あらすじ)

伝説のポルノスターが死んだ。残ったのは莫大な遺産。そして遺言。「遺産がほしけりゃ、小人チームと着ぐるみチームに分かれてバトルしろ」勝ったほうには百万ドルの賞金が与えられる。それをめがけて集まったのは、なんか変な小人と、やっぱり変な着ぐるみを着た人たち。今ここに、記憶に残る(?)史上最低、くそみそバトルの火蓋が切って落とされる――

 

S原:「観る人を選ぶ映画」ってあるやん?

Y木:あるよな。

S原:まさに、この映画がそうです。真面目な人が観たら、10分で観るのをやめると思う。

Y木:真面目な人はこういう映画をチョイスしないんちゃうの?

S原:かもな。まず最初に言っておきたいのは、今回は映画としての話をするので、障がい者とかモラルとか放映禁止(上映禁止)とか、そういうテーマとは切り離して話します。

Y木:そういうことを突っ込む人もおるからな。

S原:個人的には、障害のある人と一緒に働いているし差別意識など全くないです。むしろ、所属している組織にもっと障がい者雇用に力を入れて欲しいと頼んでいます。その前提で聞いてほしい。

Y木:おまえのスタンスはわかった。で、この映画は?

S原:ハッキリ言って最低やと思う。

Y木:いきなりやな。最低か。

S原:うん。下品すぎる。

Y木:いやいや下品さを楽しむ映画やろ。

S原:そうやねん、その通りやねん。なので、最初に「人を選ぶ映画」って言ったんやけどな。

Y木:おまえの感性に合わんかっただけやろ。

S原:そういわれればそうなんやけどな。これって、コメディやん?

Y木:まあな。

S原:バカバカしさを笑うタイプのコメディやん。どうにもそのバカバカしさが、カラッとしてないねん。ちなみに解説をコピペすると……

 

(解説)

大ヒット作品「JACKASS(ジャッカス)」に続く、史上最低でクソ下品なお笑いドキュメンタリー(?)がついにアメリカから日本へ上陸!!

そのくだらなさはあの「JACKASS」を超える! ポルノスターの遺産をめぐり、バカな着ぐるみ軍団と小人軍団が、エロあり、下ネタあり、いたずらありの、史上最低、低俗低能くそみそバトルを繰り広げる。出演者とスタッフはみんなバカなので、良い子は絶対にマネしないでね!

なぜか、あの大人気米ドラマ『アーノルド坊やは人気者』のアーノルド坊や、ゲイリー・コールマンが本人役で参戦。

 

節子、それタイタニックやない!(5) アーノルド坊や最後の勇姿にいろんな涙が止まらねェ! 『小人軍団VS着ぐるみ軍団 ~史上最低のクソ決戦~』 |  マイナビニュース

 

Y木:もう、これだけで、なんとなく分かるわ。

S原:こういうのって、どこか突き抜けた明るさが要ると思うねん。

Y木:まあな。

S原:結局、「悪趣味を笑い飛ばすことが出来るかどうか」なんやろうけどな。小人症の人が馬のおもちゃ(ロデオマシーン)に乗れなくてひっくるかえるのを観客が笑うとか、着ぐるみの顔がでかすぎてバスに乗れない(なのでオープンカーに乗る)とかは、まあコメディとしてアリやと思うんやけどな。とにかく、下ネタと下品ネタ(おなら、うんちなど)が多い。なんというか、こういうのが好きな人もおるんかなあ……

Y木:そりゃ、おるやろ。

S原:差別している人たちを、逆に差別されている方が笑い飛ばす意図は尊重する。だけどなー、あまりにチョメチョメとスカトロが多くて気持ちが悪いって。

 

節子、それタイタニックやない!(5) アーノルド坊や最後の勇姿にいろんな涙が止まらねェ! 『小人軍団VS着ぐるみ軍団 ~史上最低のクソ決戦~』 |  マイナビニュース

 

Y木:これはドキュメント?

S原:ドキュメント風の演出やな。コンビニかスーパーで、小人と大人がケンカする場面とか、野球場に着ぐるみ軍団が入りこむ(審判が必死で止める)場面とかは、体当たりでそのまま撮影したんとちゃうかな。一方で下ネタとか差別ネタはわざと演出/演技が入っている風に撮ってます。このへんもあざとく感じるねん。

Y木:それって「好み」としかいいようがないんちゃうの? おまえの言わんとすることも分かるけど、否定するもの良くないような気がするけど。

S原:否定はしません。ぼくは嫌いなだけ(苦笑) 実際、すごくレビューが少ないけど、なかには「面白いです」という人もおるから。それで良いと思う。

Y木:普段、Z級映画とか観ているおまえでも、辛いってことか。

S原:Z級映画で感じる虚しさとは、また違う虚しさがここにあります。ということで、みなさん。よほど好きな人のみどうぞ~! それにしても、こういうカルチャーもあるんですなあ……(ため息)