S原:さあセガール主演のB級映画みたいなタイトルのこちらを紹介しますよ。
Y木:SF大作か。こういうのって、ほんまに大作やったことってないからなあ……
(あらすじ)
西暦3037年。 エイリアンの侵略により滅亡の危機に瀕した人類は、敵の惑星へと飛んだ。しかし、その惑星で明らかになったのは驚愕の真実だった・・・!
謎が謎を呼ぶSFミステリー大作、その謎、アナタは解けるか!?
S原:これは、最初から最後までB級と言うかZ級映画やった。
Y木:良かったやん、つっこめる映画なんやろ。
S原:いやー、それがちょっとな。舞台は3037年です。メンダックス星からエイリアンがやってきます。滅亡の危機に瀕した人類が、最後の手段として、エイリアンの故郷(メンダックス星)に行きます。そこでエイリアンを絶滅させるウイルス(デボルガ・ウィルス)を散布することを試みる・・・このストーリーは結構面白そうやろ?
Y木:いーや、全然興味がわかんけど。
S原:惑星に着きます。ところが!なんと、メンダックス星の文明は、はるか昔に絶滅していたのですよ!
Y木:へー……
S原:しかも廃墟の中で、数百年前に墜落した地球の宇宙船を発見します。彼らより以前に、地球人がそこを訪れていたのでしょうか?そもそもこの惑星は、本当にメンダックス星なのでしょうか?メンダックス人が人間に幻覚をみせているのでしょうか?あーもう、気になりますねえ!
Y木:気になりません。
S原:まあ、そういう感じで話は進みます。これは、パッケージをみたら、SF風の風景とかナイスな宇宙船とか期待するやん?
Y木:まあな。どうせショボいんやろ?
S原:うん。製作費が少ないのは仕方がないと思う。なので、どこかで工夫しないといけないんやけどな。製作者たちは一番安直に逃げてます。
Y木:逃げてるって?
S原:これは、ほとんど山で撮影してるねん。それも、たぶんその辺の裏山で。
Y木:それは安上がりやな。
S原:ピクニック気分で撮影してたんやろうな(笑)で、問題なのは後半の展開やねん。なんというか、変に凝ってるというか、こだわりがあるというか。そして、その凝っている部分は観客には不要なものだという。
Y木:どないやねん。
S原:まず、
Y木:ひどい奴やな。
Y木:なんか……全然面白そうじゃないねんけど(苦笑)
S原:まあ凝ってるつもりかもしれんけど、ダラダラしてるだけやった。で、なんだかんだあって、主人公たちは「自分たちがクローンである」ということを聞かされるねん。自分たちがクローンだと信じられなくて悩む主人公たち。もう面倒やから省略するけど、地球はとっくに
Y木:なんで、何回もクローンが惑星に来るの?
S原:じつは、
Y木:ん?わかりにくいな。
S原:たぶん、そういう設定やと思う。間違ってたらごめん。
Y木:最後は?
S原:その良識派の
Y木:なげやりな終わり方やなあ。
S原:作ってる方も面倒くさくなったんやろうな。というわけで、この映画はおススメできません。とにかくセンスのない頭で設定を考えた中学生みたいな映画でした。よほどのマニアのみ観てくださいませ~!