あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

まとめて短くコメントしてみます!「悪魔のいけにえ2」(1986)「キャリー」(1976)「クリスティーン」(1983)の巻

S原:今回は、オジサン映画ファンにとっての「あの頃映画」をまとめてコメントしますよ~!

Y木:懐かし映画特集やな。

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悪魔のいけにえ2」(1986)

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S原:これは賛否両論、どちらかというと「否」が多めかな。

Y木:1作目の「悪魔のいけにえ」は、もはや伝説やもんな。

S原:あれを観たときは、本当に驚いた。すでに「変な勢いだけの映画」とか「出来は悪いがものすごい映画」とか予備知識があったんやけどな。それでも実際に観たら「なにじゃ、この映画は~‼」って。

Y木:確かに、あれを劇場で予備知識なしに観た人はぶっ飛んだんだやろうな。

S原:その体験をした人がうらやましいわ。で、このpart2ですが、ぼくは面白かった。確かに前作の勢いはないんやけど、やっぱり十分に変な映画やし(笑)。

Y木:おれ、観たはずやけど、パート2は忘れてるわ。

S原:これはこれでアリやで。ヒロインの美脚といい、モジモジするレザーフェイスといい、無駄にお金をかけた(でもチープな雰囲気の)地下セットといい、デニス・ホッパーの意味不明さといい(本当にわけがわからないキャラクターなんです)、あーこの知能指数0分署の映画こそ、トビー・フーパー監督ですよ、あなた!

Y木:そうなんか。よかったな。

S原:あ!さっきヒロインが美脚といいましたが、ずっと半ズボン(ホットパンツ)姿なんですよ。しかも、チェーンソーでお股のあたりをツンツンって。もう、わかってるじゃないの、トビー師匠!

Y木:いつの間に弟子入りしてんねん。

S原:トビー師匠のフィルモグラフィーを観れば、「あー頭のよくない人なんだなー」とすぐにわかるやろ?クラスに1人くらいおるやん。男子からは人気があるのに、女子からは総スカンみたいな。トビー・フーパーも合コンで女子から冷たくあしらわれていたんでやろうな。その時の怨念が爆発しているような変な映画やったわ(笑)

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「キャリー」(1976)

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S原:これは久しぶりに観たけど、面白かった。

Y木:懐かしいな。これは、最後がなあ。

S原:うん、ラストが強烈な映画やけど、今観ると前半(映画の2/3)はかなり陰湿なイジメの場面でな。個人的にここは観ていて辛かった。

Y木:だからこそクライマックスで主人公が感情を爆発させるシーンにカタルシスを感じるわけやろ?

S原:そうなんやけど、ちょっとなー。あと、クライマックスの分割画面は当時流行っていたと思うんやけど、今となってはこの演出をする人も少ないやろうな。それがかえって新鮮なんやけど。

Y木:あー分割か。一時期流行ったなあ。

S原:主人公の超能力で、周りが火の海になるやん。VFXがまだ進歩していない時代なので、すべて本物の炎を使って撮影してるのよ。ここは凄い。ボウボウと燃えさかっている場所での撮影・演技は、いまはまず出来ないと思う。

Y木:いまやったら、CGやろな。

S原:個人的には完成度としては高くないと思ってるんやけどな。ただ、独特の雰囲気や奇妙な感じがあって、定期的に観たくなる不思議な映画やわ。

Y木:リメイク(2013)もあったやろ?

S原:観たけど、まったく印象に残ってない……もしかしたら観てないんかな?

Y木:知らんがな。

 

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「クリスティーン」(1983)

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Y木:また、カーペンターか。

S原:こちらも久ぶりに再見したけど、楽しかった~。もうB級路線の王道というか、マジメな人は見向きもしないというか…

Y木:でも、確かに『赤い車が襲ってくる』というアイデアだけで、ラストまで引っ張る力技はなかなかのもんかもな。

S原:うん。当然、車がどう襲ってくるのか?どうやって車を退治するのか?が見どころになるんやけど、そのあたりはまずまずかな。クリスティーンが勝手に自己修復する場面は何度も観ても素晴らしい。

Y木:いま思い出したけど、当時、同級生が劇場に観に行って「大したことなかったわ。もっと車が暴れるんかと思ったわ~」とガッカリしてたわ。

S原:当時でもアクション/ホラーとしてはちょっと物足りない描写やったんやろうな。ジョン・カーペンターが監督ね。他の記事でも何度か触れましたが、そんなに上手い監督ではないというか、「下手」というのが僕の見解なんやけど、この人の個性はワン&オンリーかもです。何年かに一度は観たくなる不思議な個性ですねえ…オリジナルタイトルに「ジョン・カーペンターの」と付けるのも、自己顕示欲の塊みたいで好きです(笑)

Y木:あとは変なシンセのサントラがな…(苦笑)

S原:なんとも評価のしにくい自作のシンセも聞けますので、興味のある人はぜひ一度チャレンジしてくださいませ~!