S原:今回は、海洋関係の映画をまとめて紹介します。どれも本物の船舶関係者が観れば怒るかも…
Y木:そもそも相手にしてないやろうな。
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「ゴースト 血のシャワー」(1980)
Y木:あー、これ!みんなで観た映画やろ!くだらん映画やったなー!
S原:そうそう、大学時代にみんなで「オールナイトでバカ映画を観る大会」をしたときの1本やな。当時は「デスシップ」というタイトルやったと思う。
Y木:確か、おまえが持ってきたビデオ(VHS)やろ。女子も参加しているのに、アホちゃうかと心の中で突っ込んだわ。
S原:いや、あれは、そういう映画を持ってくるイベントやから!しかし、この映画はなあ…最後まで観るのが辛かったわ…
Y木:たしかナチスの呪いで廃船が動いてるってネタやな。
S原:そうです。最初のあたりはちょっと雰囲気がええねんけどな。一番のみどころはシャワーシーンで水の代わりに血が出て、女子が嫌がる場面だけという(笑)いやーあの場面はええよなー。
Y木:………(無言)
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「デスウインズ 官能の深紅」(1990)
Y木:なんやねん、このしょうーもなさそうな映画は?
S原:いやー変な映画やった。これ、場末の映画館で3本立の中の1本やったんやけどな。映画が終わった後、場内がシーーーンとなったわ。
Y木:どういうこと?
S原:そのまえにちょっとストーリーを話すと、中年男の船乗りが航海するときに、若い美人2人を同船させることになるねん。中年男は、以前からドラッグをしていて言動がちょっと怪しい。彼の妻はすでに死んでおり、その死因もはっきりしない。ちょっとミステリアスな雰囲気もありつつ、話はすすむ。
Y木:普通やん。
S原:美人の片方と中年の男がチョメチョメしたりする定番シーンもあります。最後の「直前」まで普通やねん。問題は………ラストですよ、あなた!
Y木:どんなラスト?
S原:中年男と美女が日光浴をしています。いきなり、もう1人の女性が水中銃を持ってきます。この行為に伏線も脈絡もまったくありません。いきなり、中年男ともう一人の美女をズドンと撃ちます。2人は死にます。おしまい。
S原:なんやねん、それ。
Y木:ほんまやねんって!もう何十年前に1回観ただけやけど、いまだに忘れられない!出来の悪い映画は数あれど、普通の映画でほんとうにいきなり終わってしまう映画も珍しいって。突然キャラクターの気が狂ったってことやろうか……?
Y木:知らんがな。これは珍作ってこと?
S原:そうとも言えんなあ……ラスト以外は、結構普通に観れるしな。でも、ほんまに変なラストやねんって!
Y木:わかったわかった。
S原:ほんまやねん!信じておくれ~!
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「殺人魚フライングキラー」(1982)
Y木:これ、有名なんやろ。B級映画ファンの間では(笑)
S原:そうそう。あのジェームス・キャメロンが監督した映画やから。たしかイタリアで撮ったんやけど、もう現場はメチャクチャやったらしい。インタビューで愚痴ってたわ。
Y木:まあ、当時は無名やろ。で、どうなん?才能の片りんが見えたりするの?
S原:いやーとくには。面白くないし。
Y木:えー面白くないんか。
S原:うん。全然演出に切れ味もないしな。魚が空を飛ぶっていうけど、そんなんトビウオだって空飛ぶやん。
Y木:そんなん言ったらおしまいやがな。
S原:まあ、おススメしません。あーでも「タイタニック」(1997)よりは好きかも。
Y木:………(無言)