あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ぼくはチープでレトロで、ちょっとカルト「ギャラクシー・インベーダー オレだって侵略者だぜ! 」(1985)の巻

ギャラクシー・インベーダー(オレだって侵略者だぜ!) [DVD]

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S原:今回はこちら。マニア(だけ)のあいだで、タイトル(だけ)が有名なこのカルト映画!

Y木:「オレだって侵略者だぜ!」か。映画秘宝で紹介されてたな。

 

(あらすじ)

森の中の一軒家の近くに光の塊が空から落下。横暴な父親が支配する一家で、娘が逃げ出し父親がライフルを持って追う。彼はエイリアンと出くわし発砲。エイリアンの落とした光る玉を持ち帰って仲間に自慢する。エイリアンを生け捕りにする計画が持ち上がり、彼らは山狩りを始める。捕まったエイリアンは一家のガレージに監禁されたが、UFO研究家と名乗る男がエイリアンを解放。怒った父親は、森を捜索してエイリアンを撃ち殺すが...

 

S原:この映画を正確に話すことが出来るのはかなり困難であると、まずは認めるところから始めないといけないだろう……

Y木:なんやねん、その言い方。

S原:いやー、これは凄まじい映画やったなー。いままで、それなりにZ級映画を観てきたつもりやけど、これは違う方向にぶっとんでいてな。

Y木:なんやようわからんぞ。

S原:要するに。

Y木:要するに?

S原:最高ってことよ!!

Y木:ややこしい言い回しをするな!

S原:ストーリーを話すのはもうナンセンスやねん。まずは山の中に宇宙人がやってきます。

Y木:宇宙人が「オレだって侵略者だぜ!」って言いながら登場するとか?(笑)

S原:いいえ、黙ったまま登場します。だって、侵略者じゃないですから。

Y木:……え?

 

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S原:まずは隕石をみたヤングな男が、おじさんに電話します。(教師と教え子という設定らしい)「先生はUFOに興味があると思ったんすよ」「なので、わざわざ電話したっす」「場所は、僕の地元っす」教師は言います。「よーし、わかった。すぐに行く!」

Y木:ほう。

S原:「6時間後に会おう!」

Y木:なんで6時間もかかるねん! はよ、行けよ!

S原:まあ、いろいろと用意があるんやろうな。着替えとかお弁当とか。そのあとに、宇宙人と遭遇(?)するおじさんのTシャツが何故かボロボロです。

Y木:ボロボロ?

 

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S原:ダメージファッションというには、あまりに斬新です。

Y木:それ、わざとやろ?

S原:わざとかどうかは、この際、問題ではありません。問題は、このTシャツが気になって映画に集中できないことです。以後、本稿ではこのおじさんを「小汚いおじさん」と呼ぶことにします。

Y木:あ、そう。

S原:さっきも言ったように宇宙人は侵略者ではありません。では、Y木さん、問題です。何をしに来たんでしょーか?

Y木:地球人を調査するためとか?

S原:ブブブブーー! は・ず・れ!

Y木:……なんか腹立つな。

S原:正解は「映画を観てもわからない」です。

Y木:おまえなー。

 

ギャラクシーインベーダー5

S原:で、宇宙人と出会った小汚いおじさんが銃で撃ちます。宇宙人は、球体をおとします。なんとも不思議な玉です。もしかして、これは8つ存在して、やがて犬の名前がついた8人が集まったりして!?

Y木:それは里見八犬伝やろ。しょーもないボケをするな。

S原:で、それを拾った小汚いおじさんが、「これを売ったらお金になるぜ~!」と思いつきます。「よし、あいつを捕まえて、大儲けするっちゃ!」

Y木:なんで、博多弁やねん。意味のないボケをするな。

 



S原:まあ、そういう映画やったよ。

Y木:おいちょっと! 出だししか説明してないがな。全然わからんぞ。

S原:ちょっと聞きたいんやけどな。

Y木:は?

S原:ぼくが、この映画について細かく説明・解説・紹介するとするやん?

Y木:ああ。

S原:それを実行したとしてよ?

Y木:うん。

S原:この世が少しでも良くなると思うのかい?

Y木:知るか! もうこのブログをやめろよ! なんか話すことあるやろ? ラストは?

S原:あーラスト? あそこは(少しだけ)面白いで。宇宙人の話はどっかにいっています。おじさん同士が争っています。おばあちゃんがやってきて、片方のおじさん(息子?)の頭をライフル銃で、おもいっきり殴ります。スローモーションでカットを変えて何回も殴られます。おじさんの体がビョーンと崖から飛んでいきます(本当)。崖の下でガクッ!と死にます。おしまいです。すごく後味が悪いです。

Y木:意味わからんけど。

S原:そんなん、観ている方も意味わからんよ。 ただ、おばあちゃんのフルスイング姿が観れるだけってことなのさ。

Y木:はー……(ため息)

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S原:他には何があったかな。あーあとは、80年代のシンセバリバリの音楽が流れます。

Y木:うわー。

S原:ジョン・カーペンターに似てなくもないです。

Y木:うわー(笑)

S原:とにかく、全体にぬるま湯のような映画やったわ。変なドラッグをするよりも、お酒を飲みながら、この映画を観た方がよっぽどトリップできるで、マジで。

Y木:悪酔いしそうやなー(苦笑)

S原:というわけで、みなさん。これはもう観てください、としかいいようがありません。ある意味、エド・ウッドよりもエド・ウッドです。こういう映画に対して、あたたかい眼差しをむけるかどうかはアナタ次第! というわけで、わけがわからないカルト映画でした~! でも、好き~!

 

 

(VHSビデオパッケージ。味がありすぎて脳内崩壊しそうなセンスがたまりません)

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