Y木:ウィレム・デフォーか。「ストリート・オブ・ファイアー」(1984)やな。
S原:さあ、「しわの多い顔のナイスミドル」ことウィレム・デフォー主演の映画ですよ。
(あらすじ)
ウィレム・デフォーが脚本・主演を務めたエロティックサスペンス。亡くなった恋人からN.Y.郊外の一軒家を相続した美しいイタリア人女性・エレノーラ。恋人の面影を確かめようとその家を訪ねたエレノーラは、もの静かな管理人・レスリーと出会う。
S原:これ、ウィレム・デフォーが主演だけでなく脚本も担当しています。
Y木:へえ、じゃあこれが作りたかった映画なんかな。
S原:うーん……これが作りたかった映画やとしたら、ちょっとなあ……
Y木:出来が悪いのはしゃーないやろ。
S原:いやそういうのじゃないねん。
Y木:ん?どういうこと?
S原:これはエッチな映画やねん。
Y木:そういう映画もあるやろ。
S原:いや、ウィレム・デフォーが個人的にエッチなことをしたいだけの映画やねん。
Y木:なんやねん、AV男優か!
S原:たぶんAV男優に憧れてたんやろうな。もう、チョメチョメの場面ばっかりが続きます。
Y木:昔、「ナインハーフ」(1985)ってあったやん?あんな感じ?
S原:いやー、全然違うなー。「ナインハーフ」はスタイリッシュやったし、ちょっと「現代の性描写」みたいな側面もあったやん。ミッキー・ロークもキム・ベイシンガーも猥雑な反面、すごく清潔感があったやろ。大体、ミッキー・ロークはチョメチョメする場面は、本番せずにちゃんと演技してるやん?
Y木:いや、ウィレム・デフォーも演技や演技!
S原:いや、こいつは正真正銘のスケベやって。顔をみればわかるやん。たぶん女優と初対面のときも、容姿を確認して「ムフ♡」みたいな。
Y木:あだち充か。
S原:撮影中も「あわよくば……」みたいな下心まるだしやで。みえないところで、こっそりドッキングを狙っちゃう♡みたいな。
Y木:三國連太郎か。
S原:あ、言い忘れてたけど、ウィレム・デフォーの髪型が変やねん。田舎の床屋で散髪したみたいな。
Y木:よくわからん例えやなあ。それはええとして、一応サスペンス映画なんやろ?
S原:うーん、そうなんやけどな。ほんまに大したことない話やねん。美しいイタリア人女性は、亡くなった恋人からニューヨーク郊外の一軒家を相続します。彼女は、恋人の面影を自分の目で確かめようと家を訪れます。その家は、田舎で静かな場所にあるねん。その家の管理人がウィレム・デフォーね。ウィレム・デフォーは女性に冷たいのよ。亡くなった恋人の私物を無断で処分し、エレノーラの求めるものは何も無いと冷たくあしらいます。
Y木:ふーん。
S原:始めはギクシャクしていて2人だが、少しずつその感情は変わっていきます。そしてついにチョメチョメの一線を越えます。
Y木:なるほど。それから?
S原:ずっとチョメチョメします。いろんな場所でいろんなスタイルで。変な髪形の顔面しわだらけのおじさんの裸祭りだよ♡
Y木:キモイぞ。それで話はどうなるの?
S原:ずっとチョメチョメして、おしまい。
Y木:なんやねん、それ。
S原:ほんまにこんな映画なんやって!
Y木:ラストはどんなん?
S原:あー言い忘れてた!ラスト(だけ)がむっちゃ面白いねん。なんだかんだあって、女性がウィレム・デフォーの元から去っていきます。車に乗り込みエンジンをかけます。車を発進させます。そのとき!突然、ウィレム・デフォーが車の正面に飛び出ます!
Y木:おいおい、危ないやろ。
S原:案の定、車と正面衝突します。
Y木:どうなるの?
S原:死にます。
Y木:なにそれ……
S原:そして、一言「もっと、チョメチョメがしたかった……」ガクッ!
Y木:うそつけ。訴えられるぞ。
S原:いやーウィレム・デフォーって、ほんまにスケベなんやろうなあ。レンタル店でも、まっすぐに18禁コーナーのカーテンをかき分けて堂々と入るんやろうな。
Y木:ほっといたれ。
S原:レンタル店で女性客に見られて「ねえ、あれウィレム・デフォーじゃない?」「ほんと、アダルトビデオなんか借りるのねえ」と言われるんやろうな。それで、ウィレム・デフォーが「いいか?おれがアダルトビデオを借りたからって、おまえに迷惑をかけたか!」「言っておくが、巨乳系は好きじゃない!」と逆切れするんやろうな。
Y木:確かに迷惑をかけてないけど。というか、巨乳系でもなんでもええわ。
S原:貸出カウンターに持っていったら、「いつもありがとうございます。いや、ウィレムさんもお好きですねえ、いよ絶倫男♡」とか言われて、顔をシワクチャにしながら笑って「まあな。それよりも今度新作が入ったら連絡くれよ。あ、巨乳系はやめてくれよ」「わかってますよ、ウィレムの旦那!」「HAHAHAHA!」と会話してるんやろな。
Y木:おまえのキモイ妄想は、どこまで続くねん…
S原:まあ、そういう映画だったのさ(ため息)
Y木:いや映画の内容を話してないやろ!
S原:というわけで、どうしてもウィレム・デフォーのチョメチョメ姿がみたい人だけにおススメします。あーそうそう、大事なことを言い忘れてた!
Y木:なにを?
S原:ウィレム・デフォーって、チョメチョメするときの顔もしわだらけやねんで!
Y木:どうでもええわ!