あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ぶっ飛んでる映画特集!「コアラ課長」(2006)の巻

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S原:さあ、観てみると「どひゃー!」とびっくりするような、ぶっとんでいる映画を紹介しますよ。今回はコアラ!

Y木:ぶっとんでるというか、なんというか…

(あらすじ)

コアラの風貌で女性社員にも人気の敏腕課長、田村。漬け物会社に勤める彼は、韓国のキムチメーカー、ペ農産との業務提携に尽力していた。その矢先、恋人の洋子が何者かによって惨殺されてしまう。事件を担当した小野刑事は、かつて田村の妻、由香梨が謎の失踪を遂げている事実を知り、田村を事件の容疑者として取り調べを行なうのだが…。

 

Y木:「えびボクサー」(2002)「いかレスラー」(2004)とかもうええわ、こんなんばっかり。

S原:ほかに「かにゴールキーパー」(2006)もあるで。

Y木:ヤケクソやん。しかも、このDVDに書いてある「衝撃のサイコアラ・ホラー」って、ただのダジャレやん。

S原:うん。しかもホラーとちゃうしな。あと、観た人みんながつっこむねんけどな。まず、DVDのパッケージのコアラがでてこないねん。

Y木:おいおい、いきなりウソかいな。

S原:こんなかわいくなくて、もっと気持ち悪いぬいぐるみやった。しかも、「どこ見とんねん、コラ~」とかいうタイプじゃなくて、職場でも周りに気を遣う優男やった。名前は田村(笑)

Y木:会社員?

S原:うん。普通にオフィスで働いてます。スーツ姿のサラリーマンが、顔にコアラのぬいぐるみをかぶっています。

Y木:あー…くだらん。

S原:上司は、ウサギやった。あとローソンで働いている店員はカエルやで。

Y木:はあ…(ため息)これ、ストーリーあるの?

S原:一応あるで。はじめは、コアラ主演のサラリーマンドラマ風にすすんでいくねんけどな。ある日、恋人が殺される。警察はコアラを殺人の容疑者として警察につきまとわれる。精神科医に相談したら、「きみが無意識に殺したのかもしれない」と言われてショックを受ける。

Y木:それで?

S原:ここからさきはネタバレになるけど…言ってもいいんか?

Y木:別にええわ。

S原:あなた、これから観る楽しみがなくなるで。

Y木:一生観ないわ。はよしゃべれ。

S原:死んだと思った恋人は、実は生きていたのよ。それでコアラ課長を殺そうとする。そこへ刑事(野村宏伸)がやってきて、真相を話す。かつて、オーストラリアでコアラ大虐殺があった。その末裔が恋人なのでした!

Y木:へー(棒読み)

S原:そのあとに、カンフー対決があったりして、最後は観覧車のまえで、みんなで朝陽をみる。また今日もがんばろう!って感じで、おしまい。

Y木:映画製作をもっとがんばれよ。それにしても、ほんまに観る気がしないストーリーやなあ。映画全体もどうせヒドイ出来なんやろ?

S原:まあ河崎実監督やから(笑)全体的に、投げやりというか、伏線や回想シーンがかみあっていないというか…

Y木:下手で有名な人やからな。

S原:ストーリーに関係のない夢オチがあったり、ミュージカルシーンがあったりして、まったく意味がつながらない。相変わらずの演出ぶりやな。せめて、つじつまくらい合わせて欲しかった。

Y木:いやー、つじつまとか求める映画とちゃうんやろな。

S原:まあ普通の人は絶対に観ない映画ですが、何事も経験やろ?

Y木:「コアラ課長」の経験はいらん。絶対にいらん。

S原:意外と合コンにいったときのネタになるかもよ。「おれ、映画好きなんだよね」「へえ素敵。どんな映画が好きなの?」「あーそうね。最近観た中では、『コアラ課長』かな」「コアラ?かわいいいー。どんな映画?」「よくわかんねえけど、コアラがサラリーマンをしてるんだよ」「えーすごーい。おもしろそー」「じゃ、今度チョメチョメしようよ」「いいよ♡」ほら、これでモテモテ間違いなし!

Y木:モテるか。

S原:さあみなさん、来週の合コンのためにも、「コアラ課長」、ゲットだぜ!