S原:今回は、もう覚えている人も少ないこの映画です。
Y木:あータイトルだけ知ってるわー。
(あらすじ)
80年代のアイドル女優、リー・トンプソン主演の青春ラブコメディ。奔放なステイシーとオクテなメリッサは親友同士。エイズが心配なふたりは、安全なSEXを求めてリゾートへ繰り出す。
S原:これは当時は全然食指が動かなくてスルーしたんやけど、このまえ中古店でこのDVDを見つけたら猛烈に欲しくなったのよ(笑)
Y木:なんで、こんなんが欲しいねん。レアなだけやろ。
S原:自分でも理由は分からないのさ…
Y木:なんやねん。映画としては、おもろいの?
S原:うーん、まあまあかな。軽いエッセイみたいな映画やねん。観終わっても、全然印象に残らないという。
Y木:まあそうでしょ。
S原:リー・トンプソンは可愛いで。バリバリ80年代のファッションも今観ると新鮮やしな。
Y木:これ、エッチなラブコメ?
S原:あー、それを期待して当時のヤングな男子は観たんやろうけどな。まったくエロくないです。あくまでも『アイドル映画』やな。タイトルに偽りあり、です。
Y木:でも、きわどいシーンはあるんやろ?
S原:ないです。しいて言ううなら「きわどいセリフ」があるかな。「セックスが云々」とか「感じちゃって云々」とかガールズトークをします。でも、「珍遊記」(2016)で榮倉奈々も「チンコ?」とか言ってたやろ?それと一緒やな。(S原注:youtubeの予告編で「チンコ?」が聞けます)
Y木:「珍遊記」なんか実写映画化したんか。もう企画が無くてヤケクソなんやな。
S原:いやー、本気で大ヒットを狙って製作したと思うで。「珍遊記」の映画化なら、ちょっと出資してもええかな?と思うもんな。
Y木:うそつけ。で、この映画のストーリーは?
S原:いつもなら、このへんでストーリーを話すんやけど、さっきも言ったけど軽すぎてほんまに内容がないのよ(苦笑)えーとですねえ、エイズが流行し始めた頃の話です。主人公のステイシー(リー・トンプソン)は、親友のメリッサ(ヴィクトリア・ジャクソン)と2人で、エイズを恐れて(というか安全なセックスを求めて)、ヘルシー・リゾート“オアシス・へルス・スパ”を訪ねます。そこで、主人公はちょっとかっこいい男性(ニック)と良い雰囲気になります、というかチョメチョメします。このニックは元作曲家でインストラクターやねん。一方のメリッサはあまり上手くいきません。そんなメリッサを優しく慰める男性ジェイミーがいます。やがて、ジェイミーの優しさに触れて恋心を抱きます、というかチョメチョメします。
Y木:まあ、チョメチョメするのがテーマやろうからな。
S原:ロスに戻ったステイシーはニックと暮らし始めますが、すぐに失敗と気づきます。ニックは根拠なく「おれは、すごいミュージシャンになる!」と得意げに話す子供っぽい男やねん。で、結局は別れます。そのあと、マッチョな男性ヴィニーも気になって…という感じです。
Y木:あー、ほんまに内容がないなあ(笑)
S原:まあ、気軽に観ればええと思うよ。毎日、「嗚呼、なぜ人類同士で戦争しなければいけないんだろうか…」「この世に善悪の彼岸はあるのか…」と悩み続けてたら頭がおかしくなるやろ?
Y木:いや、この映画みたいなばっかり観てても頭がおかしくなるけどな。
S原:さあみなさま。80年代ラブコメを堪能したい人、リー・トンプソンのファンの人におススメします。しかし、なんですなあ。この頃の映画って今の映画とはどこか違いますなあ。でも、どこだどう違うかと言われればなんとも返答が出来ないところがなんともまた、って感じですよ。というわけで、大したことのない映画でしたでござる。おしまい!