あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ちょっと疲れてきた頃の続編映画を観る!「ベートーベン 5」(2003)の巻

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S原:さあ今回はワンちゃんの映画、ベートーベン!

Y木:part5まで作られてたんや。これ、観た人は何人おるんやろ…

(あらすじ)

夏休みの間、片田舎の街クイックシルバーに住む叔父フレディの元に預けられることになったサラと愛犬ベートーベン。彼が発見した1920年代製造のお札をきっかけに、街は住民を巻き込んで大騒動へと発展する…。

 

S原:ぼく、じつは「ベートーベン」シリーズは観てないねん。

Y木:おまえなー。続編映画特集やのに、そんなんばっかりやん。普通は「part1と比べて~」とか言うやろ。

S原:ネットで調べると、今回は独立した話らしい。なので全然大丈夫やった。

Y木:そういう問題じゃなくて……まあええわ。

S原:ストーリーはシンプルやねん。主人公はサラという女の子。愛犬のセントバーナード(ベートーベン)といっしょに田舎に住む叔父さん(フレディ)のところへ行きます。この叔父さんは田舎の街で変人扱いされてるねん。ある日、主人公が森で釣りをしていると、ベートーベンがどこからともなく一枚のお札を拾ってきます。それが実は、1914年製造の非常に希少なドル札で、そこからその紙幣を狙う人々を巻き込んだ騒動になっていって……こういう感じです。

Y木:なるほど。

S原:この田舎町(クイックシルバーはええ感じで枯れた雰囲気やねんけどな。水銀がでる影響なのか、ちょっと町の人が閉鎖的やねん。主人公を街の人々がジッとみつめる雰囲気は「SF/ボディ・スナッチャー」(1978)みたいな感じで、ちょっと怖い(笑)あと、ベートーベンが、ガラス越しにチワワといちゃつく場面があるねんけどな。あの「ミッドナイト・エクスプレス」(1978)の刑務所みたいやねん。

Y木:いやな例えやなあ……で、ベートーベンは、ストーリーにどう絡むの?

S原:犬は嗅覚が良いから、ドル札を見つけ出すために誘拐されます。ベートーベンは頭が良いから、大量のドル札をみつけます。悪い奴らはやっつけられます。主人公とベートーベンは家に帰ります。おしまい。

Y木:まあ、確かに話はシンプルやけど、そういうもんやろ。

S原:もうちょっと、人間の内奥とか哲学的な思考とか表現してほしかったかな。

Y木:そういう映画ちゃうわ。

S原:というか、ぶっちゃけ『犬が出てるの映画』だけやん?例えば、犬なんか散歩したら会えるやん?「ジェラシック・パーク」(1993)は普段見れない恐竜が見れるからスゴイわけやん?

Y木:そんなん言ったらおしまいやがな。

S原:なんで、わざわざ犬の映画を観ないといけないっちゃ!

Y木:知るか!なんで博多弁やねん。で、おまえの最終的な感想は?

S原:結構、面白かったで。いやあ、ベートーベンはカワイイね。ヨダレがダラダラたれていて、だらしがないけど、許しちゃう♡

Y木:なんだかんだで、楽しんでるやないか。

S原:でもなんというか。ちょっと言いたいこともあるのよなあ…

Y木:なに?

S原:映画としては、ちょっと子供っぽいな。

Y木:だから子供向きの映画なの!ええ大人がわざわざ観るもんちゃうの!

S原:さあ、みなさん。犬好きなら楽しめます。猫好きなら、「なんで犬ばっかり、こんなに映画に出るねん!」って忸怩たる思いでしょうね。というわけで、犬派も猫派もみんな仲良くね~!