S原:今回はチアダンス!
Y木:ええ年して、チアダンスの映画を観たんか。きもちわる……
(あらすじ)
高校のチアリーディング部でリーダーを務めるブリトニー。美人で成績優秀な彼女は、恋人のアメフト選手ブラッドと一緒に学園のキング&クイーンにも選ばれ、まさに絶好調! ところがある日突然父が左遷され、ハイソな街からクレンショー・ハイツという貧しい地区に引っ越すことに・・・。
S原:これは超単純な映画やった。ここまで単純やといっそ気持ちいい。
Y木:そこまで単純な話かいな。
S原:なんというか、少年ジャンプで10話で打ち切りになったみたいな感じやねん。
Y木:あかんがな。車田正美かい。
S原:あーん、「男坂」のことは言っちゃダメ!面白いんやから。
Y木:おもろないから打ち切りになったの!まあえええわ。この映画はどんな感じ?
S原:ブリトニーという若い娘が主人公です。恋もチアダンスも上手くいってルンルン気分でしたが、ある日引っ越しをすることになります。チアダンスの友人に報告をすると、「ほかのチームに行くの?そんなのありえないわ。新しい学校でチアをしないことを誓ってよ」と言われます。仕方がないので約束をします。
Y木:なんか友人も意地悪やな。
S原:引っ越し先はガラの悪い場所でした。白人以外の人種も多いです。入口にはなんとセキュリティチェックまであります。気分は「クラス・オブ・1999」(1990)です!
Y木:あーあのくだらねえ映画、おまえにムリヤリ連れていかれて一緒に観たなあ……しかも、おれの持ってたタダ券やったのに……(遠い空を見る目)
S原:残念ながら「クラス・オブ・1999」みたいなカッチョイイ女教師(通称:ジョイナー先生)は出てきません。ガヒーン!ガヒーンって動いてほしかったな。
Y木:あれはロボットなの!
S原:いろいろあって、しょんぼりしていると、あーら不思議、イケメンが優しく声をかけてきたゾ♡
Y木:なんやねん、その展開。
S原:イケメンは下心満載ですが、顔には出しません。むっつりスケベです。気分は「おじゃまユーレイくん」(よしかわ進)!
Y木:うん。たしかにあれはむっつりスケベな漫画やった。
S原:いろいろあって、新しい学校のチアチームに入ります。
Y木:え?友人との約束は?
S原:主人公はちょっと気にしますが、なんとなく話はすすみます。
Y木:適当やなあ。
S原:そして、努力!友情!勝利!以前にいたチームをコテンパンにやっつけます。昔の友情や恩義なんか一切関係なし!勝利こそすべて!
Y木:えー……そんなことでええの?ちょっと主人公の性格、良くないやん。
S原:まあ、そんな欠点もチアダンスで解決!レッツ・ダンス!
Y木:めちゃくちゃやん。
S原:ほんまにそういう映画やねんって。とにかく、ダンスしたらすべてOK!みんなダンスすれば、この世から悩み事がなくなるのさ~♪
Y木:なくならへんわ。
S原:というわけで、みなさん。本当に毒にも薬にもならない映画ですが、それはそれでまた良し、ですよ。だいたい、あなたは今まで食べた食パンの枚数を覚えていますか?そういうわけで、みんなで一緒にレッツ・ダンス!そして、中古DVDコーナーへレッツ・ゴー!あ、言い忘れてた!
Y木:なんやねん。
S原:この主人公はなかなかキレイですが、シャワーシーンはありません。残念!
Y木:……それが最後に言いたかったこと?