あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ちょっと疲れてきた頃の続編映画を観る! 「Mr.Boo! ギャンブル大将」(1974)の巻

ミスターboo ギャンブル大将 画像 に対する画像結果

 

S原:今回は、Mr.Boo! ですよ!

Y木:うわー、まさかこの年になって、この映画の話をするとは思わんかった。

(あらすじ)

日本では「Mr.BOO!」シリーズの第3作目にあたるが、マイケル・ホイが自らの映画会社ホイ・プロダクションを設立し、ゴールデン・ハーヴェストと共同で製作した記念すべき第一回監督作品。詐欺師で賭博師のアーマンは、服役中にギャンブル狂の青年キットと意気投合し、出所後も二人で金儲けに精を出す。そしてトリックをつかってヤクザからドックレースの賞金をせしめたアーマンだったが、いかさまがばれて追われるハメに……

 

S原:「Mr.BOO!」シリーズは、いまでも一部マニアに支持されてるやろ。

Y木:あのテーマ曲とか吹き替えがなあ(苦笑)

S原:そうそう。広川太一郎が有名やな。

Y木:昔、一通り観たけど、どうやろ。みんなが言うほどそんなに面白いか?ってずっと思ってるんやけどな。

S原:同感。昔、このシリーズが大好きな同級生がいて、いかにおもろいか?を力説してたけど、実際に観たら「……そんなにおもろい?」って(笑)ただ、この時期の香港映画特有のバタ臭さは、すごい個性的やろ。それにハマるかどうかやろうな。

Y木:これは1974年製作か。古い映画やけど、それを割り引いてもギャグも古くさいやろ。

S原:うん。トランプを靴下に隠してイカサマしようとしたらトランプの色が違うとか、アップダウンクイズで椅子が降下したら水槽にワニがいるとか(笑)

Y木:あー…(苦笑)

S原:でも「そういう映画」と割り切れば楽しいと思うで。1作目の「Mr.Boo! 」もそんなに良い出来ではないけど、この映画はpart3やねん。さすがに惰性というか、飽きみたいな雰囲気はあります。

Y木:やろうな。しかし、小汚いオジサンたちが嬉しそうにはしゃぐだけの映画やもんなあ……これを劇場で観ていたんやから、当時の人たちはすごいよなー。

S原:いまなら、逆に話題になるかも。いまは「バズる」って言うんかな。

Y木:確か話はバクチものやろ?

S原:そうそう。主人公のブー(マイケル・ホイ)はギャンブラーです。いまは刑務所にいます。そこへロン(サミュエル・ホイ)が刑務所にやってくる。カジノで失敗して警察にパクられたんやけど、こいつもギャンブル狂。この2人が刑務所の同じ部屋になって意気投合する。刑務所を出た2人は、さっそくギャンブルで一儲けしようとする。知恵を絞って香港マフィアのノミ屋をだまして大儲けするが、マフィアにバレて追いかけられて……というストーリーやな。

Y木:まあコメディやわな。

S原:うん。話は悪くないんやけど、演出がとにかく脂っこい。でも、たまには油ギトギトの中華料理が食べたくなるやん。あれと一緒やろうな。

Y木:じゃ、「ポリスアカデミー」シリーズは、アメリカンサイズのハンバーガーかな。

S原:イエース!どちらも年に1回くらい、すごく食べたくなるという。あとはさっきもでたけど、広川太一郎はじめ声優たちのおふざけ吹替を楽しめばええんとちゃうやろか。役者の口が動いていないのに、適当にセリフを言ってるくらいから(笑)この映画でも『ちょっとストップ戦争勃発。君子危うきに近寄らず。三十六計逃げるにしかず。さのよいよい』とか『いたいた、いいカモ、カモーンなんてな』とか『ずっとオツム痛い痛いだったんだ、ボク。君の風邪薬効くねえ。一粒でハッキリシャッキリ切干大根だもん!』とか、そんなんばっかり。

Y木:駄洒落やん。

S原:文字にするとまったく面白くない(苦笑)。ほかの「Mr.Boo!」シリーズでもふざけてるやろ。『おトイレさん、お便器?』とか『俺の実力、知っての通り、青山通り、246だから安心しろ』『この銃は命中率が極めて下高井戸』とか。

Y木:全然意味わからんぞ。

S原:まあ映画の流れで、勢いのまま観てなんとなく笑ってしまう、まさに広川太一郎マジックなんやろな。

Y木:それにしても、こういう意味不明な吹替ギャグは、いまのヤングはどう思うんやろ?

S原:あー、ぜひ感想を聞きたいなあ。というわけで、「Mr.Boo!」のもう体が脂を求めている腹ペコ状態のときに観てくださいませ!ませ、ませのマセラティに乗っちゃうよ!とか言ったりなんかしちゃったりして~!

Y木:言うと思った……