S原:今回は「ポーキーズ2」!
Y木:うわー、あのバカ映画に続編があったんや……
(あらすじ)
前回、酒場の悪党をコテンパンにやっつけたあの6人組が校内演劇の企画に取り組む。ところがこの企画に横槍が入ってブチ壊されそうになり、やがて町をあげての騒動に! さて、6人組ヒーローはどう反撃にでるか……?「前作と比べて若者を取り巻く社会への批判も盛り込み、コメディ的要素も磨きをかけた」とボブ・クラーク自ら大絶賛の傑作コメディ。
S原:前作の「ポーキーズ」(1982)は観た?おぼえてる?
Y木:観たはずやけど、全然覚えていない。下ネタばっかりで頭の悪い映画やった印象しかない。
S原:いや、それだけ覚えてたら十分です。ほんまに、下ネタだらけではしゃいでるだけの映画やから。
Y木:たしかコンドームをふくらませて暴れてなかった?
S原:そうそう。あれは名シーンですなあ。
Y木:名シーンちゃうわ!ま、おれらの大学時代もたいがいやったけどな。おまえはライブハウスでも下ネタしてたやん(笑)
S原:あーそうねえ。共産主義国のストリッパーとかマイケル・ジャクソンのオナニーとかな。いまいち受けなかったけど(苦笑)いま考えると、ぼくらは知性のカケラもない馬鹿丸出しの大学生やったなー。さすがに、コンドームで遊んだりはしなかったけど。
Y木:この映画も、いわゆる「悪ノリ」やろ?ストーリーもメチャクチャな感じ?
S原:一応ちゃんと作っています。前回で初体験をすませた主人公のピーウィが自分の××にむかって「おい、元気がないじゃないか?勃起してくれよ!」と話しかける場面からスタート。そのあとエロ本をみて勃起します。「ヘイ!やっと元気が出たな!」
Y木:いきなり、しょーもないな…(苦笑)
S原:その後、悪友たちにだまされて墓場から全裸で逃げ出したりします。さて、主人公の母は高校で演劇のコーチをしています。高校ではシェークスピア劇を上演することになっています。主人公たちが練習していると、変な神父たちがやってきて「シェークスピアは猥褻だから中止しろ」と抗議されます。はじめは気にしていなかったが、どんどん反対運動がエスカレートし、KKKも参加します。
Y木:おいおい、KKKは関係ないがな。
S原:主人公たちは、これに反撃していく…という展開です。
Y木:あー…なんかイマイチっぽいな。
S原:はい。イマイチです。「前作と比べて若者を取り巻く社会への批判も盛り込み、コメディ的要素も磨きをかけた」と解説にありますが、ハッキリいってそんなものは必要ありません!キース・リチャーズに速弾きを求めないでしょ?エディ・マーフィーに「ニコニコ笑うな!」って怒らないでしょ?それと一緒ですよ、あなた!
Y木:よくわからんぞ。
S原:とにかく下品さというか下ネタが足りません!今回は、part2になって、かなりパワーダウンしたなあ……
Y木:続編は、たいていあかんやん。それにしても、「ポーキーズ」を下ネタだけで映画を作ってヒットさせて、続編を作るパワーはすごいよな。
S原:たしかに。この映画の男子たちは、とにかく四六時中エッチなことしか考えていないからな。下ネタ映画では、西の「ポーキーズ」、東の「パンツの穴」(1984)やな。
Y木:どっちもどっちやなあ(苦笑)
S原:これちょっと調べて驚いたんやけど、劇場公開時はあの 「 E.T.」 (1982)が 1位で、これが第2位やったらしい。
Y木:えー!ほんまかいな。
S原:当時のヤングたちは『「 E.T.」は満席で観れなかったから、ポーキーズ2でも観ようぜ』ってなったんかな。
Y木:ある意味、いい時代やな(遠い目)
S原:さあ、みなさま。普通の人は途中でやめると思いますが、これが思春期男子ですよ!いいですか、いまは大きな企業の部長とかしている偉い人も、中高生時代はみんな頭が悪かったんですよ(島耕作を除く)。いまのヤング男子はどうも下ネタを敬遠するようですが、ヤングならみんな下ネタが好きなはずなんですよ。婚活中の女子も目を逸らしてはいけません。一皮むけば、男はみんな「ポーキーズ」ですよ!下ネタ魂、ネバー・ダイィィ!
Y木:おまえ、キモイぞ……