あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ちょっと疲れてきた頃の続編映画を観る! 「ポーキーズ2」(1983)の巻

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S原:今回は「ポーキーズ2」!

Y木:うわー、あのバカ映画に続編があったんや……

(あらすじ)

前回、酒場の悪党をコテンパンにやっつけたあの6人組が校内演劇の企画に取り組む。ところがこの企画に横槍が入ってブチ壊されそうになり、やがて町をあげての騒動に! さて、6人組ヒーローはどう反撃にでるか……?「前作と比べて若者を取り巻く社会への批判も盛り込み、コメディ的要素も磨きをかけた」とボブ・クラーク自ら大絶賛の傑作コメディ。

 

S原:前作の「ポーキーズ」(1982)は観た?おぼえてる?

Y木:観たはずやけど、全然覚えていない。下ネタばっかりで頭の悪い映画やった印象しかない。

S原:いや、それだけ覚えてたら十分です。ほんまに、下ネタだらけではしゃいでるだけの映画やから。

Y木:たしかコンドームをふくらませて暴れてなかった?

S原:そうそう。あれは名シーンですなあ。

Y木:名シーンちゃうわ!ま、おれらの大学時代もたいがいやったけどな。おまえはライブハウスでも下ネタしてたやん(笑)

S原:あーそうねえ。共産主義国のストリッパーとかマイケル・ジャクソンのオナニーとかな。いまいち受けなかったけど(苦笑)いま考えると、ぼくらは知性のカケラもない馬鹿丸出しの大学生やったなー。さすがに、コンドームで遊んだりはしなかったけど。

Y木:この映画も、いわゆる「悪ノリ」やろ?ストーリーもメチャクチャな感じ?

S原:一応ちゃんと作っています。前回で初体験をすませた主人公のピーウィが自分の××にむかって「おい、元気がないじゃないか?勃起してくれよ!」と話しかける場面からスタート。そのあとエロ本をみて勃起します。「ヘイ!やっと元気が出たな!」

Y木:いきなり、しょーもないな…(苦笑)

S原:その後、悪友たちにだまされて墓場から全裸で逃げ出したりします。さて、主人公の母は高校で演劇のコーチをしています。高校ではシェークスピア劇を上演することになっています。主人公たちが練習していると、変な神父たちがやってきて「シェークスピアは猥褻だから中止しろ」と抗議されます。はじめは気にしていなかったが、どんどん反対運動がエスカレートし、KKKも参加します。

Y木:おいおい、KKKは関係ないがな。

S原:主人公たちは、これに反撃していく…という展開です。

Y木:あー…なんかイマイチっぽいな。

S原:はい。イマイチです。「前作と比べて若者を取り巻く社会への批判も盛り込み、コメディ的要素も磨きをかけた」と解説にありますが、ハッキリいってそんなものは必要ありません!キース・リチャーズに速弾きを求めないでしょ?エディ・マーフィーに「ニコニコ笑うな!」って怒らないでしょ?それと一緒ですよ、あなた!

Y木:よくわからんぞ。

S原:とにかく下品さというか下ネタが足りません!今回は、part2になって、かなりパワーダウンしたなあ……

Y木:続編は、たいていあかんやん。それにしても、「ポーキーズ」を下ネタだけで映画を作ってヒットさせて、続編を作るパワーはすごいよな。

S原:たしかに。この映画の男子たちは、とにかく四六時中エッチなことしか考えていないからな。下ネタ映画では、西の「ポーキーズ」、東の「パンツの穴」(1984)やな。

Y木:どっちもどっちやなあ(苦笑)

S原:これちょっと調べて驚いたんやけど、劇場公開時はあの 「 E.T.」 (1982)が 1位で、これが第2位やったらしい。

Y木:えー!ほんまかいな。

S原:当時のヤングたちは『「 E.T.」は満席で観れなかったから、ポーキーズ2でも観ようぜ』ってなったんかな。

Y木:ある意味、いい時代やな(遠い目)

S原:さあ、みなさま。普通の人は途中でやめると思いますが、これが思春期男子ですよ!いいですか、いまは大きな企業の部長とかしている偉い人も、中高生時代はみんな頭が悪かったんですよ(島耕作を除く)。いまのヤング男子はどうも下ネタを敬遠するようですが、ヤングならみんな下ネタが好きなはずなんですよ。婚活中の女子も目を逸らしてはいけません。一皮むけば、男はみんな「ポーキーズ」ですよ!下ネタ魂、ネバー・ダイィィ!

Y木:おまえ、キモイぞ……