あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

女の子が大暴れ!「アーチャー 地獄のデス・ロード」(2017)の巻

アーチャー 地獄のデス・ロード に対する画像結果

S原:今回はこれ!地獄のデス・ロード!

Y木:おおげさなタイトルやなあ。

(あらすじ)

女子高生のローレンは、無実の罪で懲罰施設“パラダイス・リッジ"に送還される。しかしそこは、若い女の子を廃人にしてしまう恐ろしい刑務所だった。ローレンは不正の証拠をつかみ脱獄、逃亡者となる。迫り来る残虐な刑務官たち。アーチェリー大会チャンピオンのスキルだけが彼女の武器だ。果たしてローレンは追っ手を返り討ちしながら、逃げ切ることができるのか!?

 

S原:これは、結論から言うと地獄でもデス・ロードでもなかった。

Y木:ああーそれな。いつものタイトル詐欺やな。

S原:というか、主人公は短パンをはいていません。

Y木:短パンか。まあ、そういうのを履かなくてもアクションはできるからな。

S原:というか、ほとんど弓矢も使いません。

Y木:あー弓矢な。それはな。まあな。

S原:というか、ジャケットの女子は出てきません。

Y木:あーでないんか。まあB級映画あるあるやな。

S原:というか、上のあらすじも間違っています。

Y木:あーあらすじも違うんか……って、おいおいおいおい!メチャクチャやないか!

S原:ま、個人的にはキライではないんやけどな。

Y木:どないやねん。

S原:でも、こっちが期待するポイントは微妙に外している。やっぱり面白さの的に当てるのが難しいんかなー?弓矢だけに、ネ♡

Y木:知るか。で、あらすじが違うって言うのは、どういうこと?

S原:「女子高生のローレンは、無実の罪で懲罰施設“パラダイス・リッジ"に送還される」と書いてるけど、主人公は悪いことをして捕まっています。有罪です。なので、刑務所(厳密には非行少女の更生施設)にはいるのは自業自得です。

Y木:それって販売する会社のヤツも観てないってことやろ。ひどいな。

S原:そのくせ「わたしは無実なのにぃぃぃ!」ってオーラがすごい。おいおい、空条徐倫かよ!

Y木:空条…?だれ?

S原:あと、主人公はすぐにキレます。友達の恋人が気に入らないから馬乗りになってボコボコにします。でも、それもちゃんと話し合いをすれば済むやん?暴力はダメ、絶対♡

Y木:いや、それはそういう映画やがな。

S原:しかも主人公は同性愛者という設定でな。とにかく「男性」を憎んでいる。ユニークで個性的ともいえるけど、ちょっと感情移入しにくいなあ。

Y木:そうなんか。相手をやっつけるカタルシスはどうなん?

S原:ちょっとだけあるよ。一応、弓矢も少しだけ使うしな。でも、これ相手(悪役)が2人だけやねん。どうも、こじんまりしてるのよなー。しかも主人公は刑務所に入ってから反省もしません。悪いことばっかりしています。おいおい、あばれはっちゃくかよ!

Y木:あばれはっちゃく。懐かしいなー。

S原:刑務所にはいってから、SM的なお仕置き場面もあるから。そういうのも見どころなんやろうな。

Y木:別にみたくないけどな。結局、B級アクションとしてはどうなん?

S原:あーこれ、B級アクションではないよ。

Y木:え? じゃあ、どういう映画?

S原:そうやな、「変な主人公が、刑務所の不正を暴く映画」かな。

Y木:えー全然ちゃうやん。

S原:うん。だから、弓矢なんか必要ないのよ。

Y木:なんやねん、それ。

S原:変に真面目な映画やねん。でもハッキリ言ってこういう映画に、誰が真面目さを求める? 女子高生が弓矢を片手に、刑務所の極悪な看守たちを殺しまくるのが観たいわけやん。その点、「片腕マシンガール」なんか、タイトル偽りなしやからな。片腕やしマシンガンやしガールやしな。あっちのほうが100倍偉いで。(後日、「片腕マシンガール」は記事をUPします)

Y木:こういう映画に興味がないオレにとっては、どっちもどっちやけどな。

S原:さあみなさん。この映画は悪くないです。けど、そんなに女子が大暴れしませんので、派手なアクションを期待してはいけませんよ。短パン女子好きにはワクワクガッカリなジャケットですが、大丈夫!最後まで観ることが出来ますよ~!

Y木:いや普通は、最後まで観ることが出来るねんって……