S原:今回はこちらです。
Y木:このジャケット、死ぬほどダサいなあ。
(あらすじ)
『ビリーズ・ブートキャンプ』のビリー・ブランクスが、悪に立ち向かう麻薬捜査官を演じたアクション。大量の麻薬密輸情報を掴んだタイラーは、組織の親玉・リーのボディガードとして潜入する。カンフーやカーチェイスなど、彼の活躍シーンが見どころ。
S原:これって、別に観なくても自分の人生に全く影響ないやろ。
Y木:まあな。
S原:単純に時間の浪費やろ。絶対に面白くないってわかってるし。
Y木:そやな。
S原:でも買ってしまう…そして観てしまう……それはなぜ?WHY?
Y木:知らんわ。
S原:いや、観てしまったわ。あのビリー・ザ・ブートキャンプのビリー隊長のアクション映画。
Y木:いまさら、ビリー隊長か…このジャケットはたしかにダサい(笑)
S原:よく見ると、歯がキラーンって光ってます。あの「めぞん一刻」の三鷹さんを思い出すよな。
Y木:だから昔の漫画を例えにだすなって。大半の人は分からんへんねんから。それにしても「ハイ、観ないヤツ、腹筋2万回!」というキャッチコピーが寒すぎる。
S原:え?裏なんて、もっとすごいよ。「上半身も、下半身もヴィクトリィィーッ‼‼」(笑)販売会社(トランスフォーマー)の宣伝部には天才がおるな。
Y木:ヤケクソなだけやろ。どうせ映画自体が適当な作りなんやろ?
S原:うん、これ以上ないっていうくらいの適当な映画やったわ(笑)ひどさで言うともっと下はあると思うけど、要するにありがちなポリスアクションやねん。
Y木:この髪型……時代を感じるぞ。
S原:MCハマーやろ(笑)マイケル・ジャクソンにケンカを売って(おれのほうがダンスは上手い!次のアルバムの売り上げで勝負だ!とコメントした)、そして返り討ちにあった、あの伝説のブラザーMCハマーを意識したヘアスタイルやな。ゴキゲンなビリー隊長が、訓練シーン、格闘シーンに大活躍。もちろんマッスル美を生かしたベッドシーンも、ネ♡
Y木:こんなやつの濡れ場なんて、誰が興味を持つんねん。
S原:ビリー隊長は楽しそうに演じているねんけどな。なんというか、ウェズリー・スナイプスを薄味にしたような感じの演技でな。敵はIQの低そうな金髪の白人筋肉野郎。映画全体もどこかでみたことのある場面や演出の連続で、新鮮味はない。裏を返せば、それだけ安定感があるともいえるよな。はっはっはっ。
Y木:笑ってごまかすな。内容は?
S原:え?
Y木:だから内容を話せって。
S原:答えはこうだ。ヴィクトリィィーッ‼‼
Y木:うるさいわ!
S原:ヘイボーイ、こんな映画、何を語るっていうのさ?
Y木:だから、そういう映画は取り上げるなって!
S原:でも考えてみてみ?誰か、このDVDを観たい?
Y木:べつに観たくないやろな。
S原:誰か、このDVDの感想を聞きたい?
Y木:聞きたくないやろな。
S原:このDVDをみて、ブートキャンプみたいに痩せると思う?
Y木:痩せへんやろな。
S原:イエース、ザッツオールライトだぜ、ブラザー!
Y木:だれがブラザーや。
S原:ただただ角刈りの黒いおじさんが、嬉しそうにカンフーの練習(ブルース・リーやジャッキーのパクリ)をしているだけ。意味なく、兄弟子(?)が登場するけど、こいつがまた華のないしょぼい男。
Y木:アクションは?
S原:ビリー隊長は変なクセがあって、相手にキックやパンチをあてるたびに「ハ!」とか「アタ!」とか「トウ!」とか声が出る(笑)相手もつられて、「ハッ!」「ダッ!」とか言って、アクションシーンにオノマトペが被さるシュールな演出やったわ(笑)ただ唯一印象に残る点があるねん。
Y木:なに?
S原:エンディング曲が、80年代の日本ダサロックみたいで、妙に印象に残るねん。
Y木:どうでもええわ!
S原:さあ、みなさん。さらに特典映像に、あのボビー・オロゴンのブートキャンプも収録されている、お得なDVDです。猫ひろしもなぜか登場して、よりカオスの宇宙を形成しています。どうせ人生、一度きり。さあみなさん、いっしょに!ヴィクトリィィーッ!
Y木:うるさいわ!