あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「ビリー・ブランクス in ヴィクトリィィーッ! 」(1992)の巻

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S原:今回はこちらです。

Y木:このジャケット、死ぬほどダサいなあ。

 (あらすじ)

ビリーズ・ブートキャンプ』のビリー・ブランクスが、悪に立ち向かう麻薬捜査官を演じたアクション。大量の麻薬密輸情報を掴んだタイラーは、組織の親玉・リーのボディガードとして潜入する。カンフーやカーチェイスなど、彼の活躍シーンが見どころ。

 

S原:これって、別に観なくても自分の人生に全く影響ないやろ。

Y木:まあな。

S原:単純に時間の浪費やろ。絶対に面白くないってわかってるし。

Y木:そやな。

S原:でも買ってしまう…そして観てしまう……それはなぜ?WHY?

Y木:知らんわ。

S原:いや、観てしまったわ。あのビリー・ザ・ブートキャンプのビリー隊長のアクション映画。

Y木:いまさら、ビリー隊長か…このジャケットはたしかにダサい(笑)

S原:よく見ると、歯がキラーンって光ってます。あの「めぞん一刻」の三鷹さんを思い出すよな。

Y木:だから昔の漫画を例えにだすなって。大半の人は分からんへんねんから。それにしても「ハイ、観ないヤツ、腹筋2万回!」というキャッチコピーが寒すぎる。

S原:え?裏なんて、もっとすごいよ。「上半身も、下半身もヴィクトリィィーッ‼‼」(笑)販売会社(トランスフォーマー)の宣伝部には天才がおるな。

Y木:ヤケクソなだけやろ。どうせ映画自体が適当な作りなんやろ?

S原:うん、これ以上ないっていうくらいの適当な映画やったわ(笑)ひどさで言うともっと下はあると思うけど、要するにありがちなポリスアクションやねん。

Y木:この髪型……時代を感じるぞ。

S原:MCハマーやろ(笑)マイケル・ジャクソンにケンカを売って(おれのほうがダンスは上手い!次のアルバムの売り上げで勝負だ!とコメントした)、そして返り討ちにあった、あの伝説のブラザーMCハマーを意識したヘアスタイルやな。ゴキゲンなビリー隊長が、訓練シーン、格闘シーンに大活躍。もちろんマッスル美を生かしたベッドシーンも、ネ♡

Y木:こんなやつの濡れ場なんて、誰が興味を持つんねん。

S原:ビリー隊長は楽しそうに演じているねんけどな。なんというか、ウェズリー・スナイプスを薄味にしたような感じの演技でな。敵はIQの低そうな金髪の白人筋肉野郎。映画全体もどこかでみたことのある場面や演出の連続で、新鮮味はない。裏を返せば、それだけ安定感があるともいえるよな。はっはっはっ。

Y木:笑ってごまかすな。内容は?

S原:え?

Y木:だから内容を話せって。

S原:答えはこうだ。ヴィクトリィィーッ‼‼

Y木:うるさいわ!

S原:ヘイボーイ、こんな映画、何を語るっていうのさ?

Y木:だから、そういう映画は取り上げるなって!

S原:でも考えてみてみ?誰か、このDVDを観たい?

Y木:べつに観たくないやろな。

S原:誰か、このDVDの感想を聞きたい?

Y木:聞きたくないやろな。

S原:このDVDをみて、ブートキャンプみたいに痩せると思う?

Y木:痩せへんやろな。

S原:イエース、ザッツオールライトだぜ、ブラザー!

Y木:だれがブラザーや。

S原:ただただ角刈りの黒いおじさんが、嬉しそうにカンフーの練習(ブルース・リーやジャッキーのパクリ)をしているだけ。意味なく、兄弟子(?)が登場するけど、こいつがまた華のないしょぼい男。

Y木:アクションは?

S原:ビリー隊長は変なクセがあって、相手にキックやパンチをあてるたびに「ハ!」とか「アタ!」とか「トウ!」とか声が出る(笑)相手もつられて、「ハッ!」「ダッ!」とか言って、アクションシーンにオノマトペが被さるシュールな演出やったわ(笑)ただ唯一印象に残る点があるねん。

Y木:なに?

S原:エンディング曲が、80年代の日本ダサロックみたいで、妙に印象に残るねん。

Y木:どうでもええわ!

S原:さあ、みなさん。さらに特典映像に、あのボビー・オロゴンのブートキャンプも収録されている、お得なDVDです。猫ひろしもなぜか登場して、よりカオスの宇宙を形成しています。どうせ人生、一度きり。さあみなさん、いっしょに!ヴィクトリィィーッ! 

Y木:うるさいわ!