あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

女の子が大暴れ!「レイザーサンクション」(2004)の巻

レイザーサンクション [DVD]

S原:今回はシンガポールの近未来SFアクション!

Y木:ありがちやなあ、この感じ。

(あらすじ)

強さと美しさを兼ね備えた女性ヒロインが活躍するSFアクション。巨大ネットに管理される都市・シンタワンに暮らす賞金稼ぎ・ダッシュは、失踪した大企業社長の捜索を依頼される。事件を調査する彼女は、次第に恐るべき陰謀が進行している事に気付く。

 

S原:これは「ブレードランナー」「攻殻機動隊」系の映画が好きな人向けです。それ以外の人には、きついです。

Y木:やろうな。

S原:やっぱりマニアックすぎるんやろうな。押井守とかウォシャウスキー兄弟(姉妹)とか大友克洋とかの世界観そっくり。ということはあれよ。普通の人は、わざわざコレを選ばないってことよ。普段、映画を観ていない田舎の45歳の中学教師(社会科)がこれをレンタルしないってことよ。やろ?

Y木:例えが具体的すぎてわからんわ。どういう話?

S原:物語の舞台は2023年。シンタワンという巨大な都市。この世界では、サイバーネットが全ての人間のIDを管理社会です。そんな中、犯罪者たちはSIMと呼ばれる偽のIDを取得し、その管理から逃れて生きています。主人公(ダッシュ)は、そんな犯罪者たちを追いつめる賞金稼ぎです。ある日、主人公は、大企業のエントロポリス社から依頼を受ける。「内部の人間エドワードが極秘情報を持って逃走してしまったので、始末せよ」と。

Y木:おお、ブレードランナーっぽいな。極秘情報というのは?

S原:その極秘情報は、SIMに代わる偽IDを習得する神経モーフィングに関する情報やねん。主人公はエドワードを追いつめるが、何者かの手によってチャンを殺されてしまう。主人公は、この事件の裏に何か怪しさを感じて……という感じです。

Y木:ハードボイルド風やな。

S原:うん。話はわりと典型的な感じです。それが、仮想空間やら近未来のビジュアルで展開されます。ベタといえばベタなんやけどな。

で、おまえの感想は?

S原:結構、面白かったで。ただし「B級にしては」やけど。

Y木:それは、毎回そうやん。

S原:たしかにな。残念なのは、話がわかりにくいことやなあ。凝りすぎてるというか。よく考えれば「ブレードランナー」って、あらすじは単純やん。でも、あのビジュアルと世界観で入り込めるやん。

Y木:ハードボイルドやからな、基本的には。

S原:これも基本は単純なはずなんやけど、凝った場面とひねったストーリー展開をしっかりと観ていないと、途中から消化できないかも……

Y木:なるほど。頭でっかちってことか。

S原:そうやな。あとは主役の女性ハンター(ジュヌヴィエーヴ・オライリー)はアクションとか頑張っているけど、もう少し魅力的に撮れてればなあ。ちょっと、容姿がぼく好みではないねん。

Y木:おまえの好みなんか知らんわ。

S原:あ!でも、ちゃんとシャワーシーンはあるねん。

Y木:おまえ、好きやなあ。シャワーシーンが。

S原:でも短すぎる!(怒)

Y木:どうでもええわ!

S原:さっきも言ったけど、ビジュアルや場面場面はすごく凝ってます。何気ない路地なんかも、シンガポールやから新鮮に感じるしちゃんと近未来に見える。そういうロケ場所の選び方も含めて、これは結構お金がかかってるんとちゃうかな。

Y木:そうなんか。じゃあ「意外な拾いもの」?

S原:うーん。そこまで言っていいものかどうか。

Y木:なんか、今回ははっきりしない感想やな。

S原:ほんまに、〇✕が言いにくい映画やねんって。というわけでみなさん。ダメな映画ではありませんが、なんとなくおススメしにくい映画です。近未来のビジュアルが好きな人のみどうぞ~!