S原:今回はこれ!
Y木:前回の映画と区別がつかん……(ため息)
(あらすじ)
地球侵略のためにやってきたエイリアンたちは、次々と人間に乗り移り、地球で生活を始める。そのなかでも過激派のサイロン率いるグループは、時には同じ星からやってきたエイリアンを殺害し、さらに地球に大洪水を起こそうと目論む。人類との共存を目指すエイリアンとサイロンに家族を殺された少女が、サイロンを倒すために手を結んだ。かくしてエイリアン同士の戦いが、地球を舞台に幕をあける・・・!
Y木:まずはじめに聞きたいんやけどな。
S原:なんだい、坊や。
Y木:誰が坊やや。こういう映画って、ほんまに腐るほどあるやん? おまえ区別つくの?
S原:ほとんど区別つきません。
Y木:やろうな。
S原:なので、同じDVDを買ったりするミステイクをしちゃうのサ……
Y木:こんな映画を2本持っておく必要はないわな。まあ、日本経済に貢献しててOKちゃう。で、この映画はどうやった?
S原:これは、SF映画やと思ったら、違うかったわ。
Y木:タイトルが思いっきり「エイリアン VS. エイリアン」やのに。
S原:一応、エイリアンやねんけどな。悪いエイリアンを追って、良いエイリアンがやってきます。エイリアンは、地球人に擬態するねん。しかも擬態が完璧でな。イケメンに擬態したらええのに、普通のしょぼいオジサンに擬態するねん。
Y木:完璧やな……というかオジサン俳優がでてるだけやろ。
S原:このオジサン(マーク・ダガスコス)の雰囲気がほんまに地味でな。場末のジャズ喫茶の親父みたいな感じやねん。休みの日に小説を書いてる感じね。
Y木:それは村上春樹やがな。
S原:結構、アクションのキレもええねん。観ていると「へえ、マラソン以外でも結構やるやん、春樹!」みたいな。
Y木:おまえ、村上春樹ファンからクレームがくるわ。
S原:しかも、勝手にまわりが「あなた、FBIの捜査官でしょ?」と勘違いして、苦労せずに捜査がすすむという(苦笑)
Y木:映画としてはどうなん?
S原:まあまあです。こういう系統の中では、ちゃんと作られてると思う。男は、おじさんで冴えないけど、ヒロイン役の女優がすごく美形でスタイルも良いねん。ちゃんと演技してるし、さすがアメリカには売れてない俳優は山ほどおるんやなあ、と感心したでござるよ。
Y木:誰?
S原:エマ・ラハナという人らしい。
Y木:へえ。いつか売れるんかな。
S原:良い映画に出演出来たら、一気にスターなんかもな。気になって検索したら、「アルマゲドン2009」とかに出演してるみたい。
Y木:あーこういう映画? まあ、スターになるには、いばらの道ってことやな(笑)
S原:もう一人女優(アメリア・クック)がいて、こっちも綺麗やった。ムチとか使ったり気の強い半面、村上春樹の元恋人でまだ気持ちを引きずっていたりして、ツンデレなのよ。
Y木:ふーん。
S原:正直に告白するけどな。
Y木:なに?
S原:ぼく、最近ツンデレ娘、好きやねん。
Y木:誰も聞きたくないんやから。正直に言わなくてもええんやで。
S原:この映画に話を戻すと、一応オジサンたちもそれなりにアクションしてて頑張ってたで。
Y木:一応SFなんやろ。SFっぽい設定はないんか?
S原:えーと、なんかあったかな。そうそう、死んだら体からキラキラキラ~って、金粉がでてたで。
Y木:金粉か。いかにもやなあ。
S原:そのキラキラが本体らしい(笑) これ、B級映画やけどマシンガンでパトカーをぶっ放すとか、高速道路を走っているトラックの屋根に飛び乗るとか、結構アクションも良いです。
Y木:じゃあ、意外な拾いもの?
S原:うーん、そこまでは……というのは、やっぱりベタすぎるからなあ(苦笑) あー、あと、この監督(ジェシー・ジェイソン)は結構分かってる奴でな。
Y木:分かってる?
S原:ちゃんと、ヒロインのシャワーシーンがあるねん。
Y木:おまえ、ほんまにシャワーシーンが好きやなあ。頼むとか覗きとかするなよ。
S原:あーしません。映画の流れで自然な感じででるシャワーシーンが好きなのです。とくに背中からスーッと動くカメラのショットが……
Y木:わかったわかった、聞いた俺が悪かった。
S原:あと、ヒロインが捕まって縛られるシーンがあるねんけどな。
Y木:ほう。
S原:ちゃんとヒロインのボディラインを強調するように縛ります。
Y木:やめろって、そういうネタは! 女性読者からこれ以上嫌われたくないねんって。
S原:まあそういう感じで楽しい映画やったわ。
Y木:はあ(ため息) ラストは? エイリアン同士が戦っておしまい?
S原:一応、そうです。悪いエイリアンをやっつけます。村上春樹は自分の惑星に帰らないといけません。ゲート(自分の惑星につながっている)を使って、ヒロインとサヨナラするねん。村上春樹に好意をもっていたヒロインは悲しくて涙……
Y木:あーそういうラストな。
S原:と思ったら、ゲートが故障していて、すぐに村上春樹が戻ってきます。
Y木:え? コメディ?
S原:ほんまにそういうラストやったわ。まあ、こういうのもたまには楽しいよ。
Y木:たまには、って。おまえ、こういうのばっかり観てるやん。
S原:さあみなさん。このシリーズの中では、ちゃんと観れます。この手の映画が好きな人は観て損はないと思います。キレイな女優と冴えないオジサンのコンビに萌えてくださいませ~!