あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

便乗映画特集!ゴーストバスターズじゃなくて「デビルバスターズ」(2016)の巻

デビルバスターズ [DVD]

S原:今回は、「ゴーストバスターズ」(1984)そっくりのジャケットのこの映画!

Y木:うわー…

(あらすじ)

謎の殺人鬼“ナイトストーカー”に妻と娘を殺された科学者のヘンリーは、2人の魂を呼び戻す禁断の実験に着手する。そして、ナイトストーカーのアジトだった廃墟に乗り込んだ、ヘンリーと研究チーム。そこは犠牲者の怨霊がさまよう、恐怖の幽霊屋敷だった。超常現象に襲われ、次々と霊界に囚われてゆくメンバーたち。そして明らかになる、ナイトストーカーの意外な正体とは…。

 

Y木:「ゴーストバスターズ」かあ。懐かしいなー。

S原:あの映画は、コメディ+SF+ややホラーみたいな感じで、誰でも気軽に観れる映画やったやろ。

Y木:そうやな。

S原:実はこの映画は、全然違います。ひたすら、シリアス。まじめ。陰気。湿り気たっぷり。役者の笑顔ゼロ。観客が笑うところなんかひとつもなし。

Y木:えー、コメディとちゃうの?

S原:違います。あらすじは、上の通りなんやけど、主人公はゴースト(霊)を捕獲する機械を開発中やねん。あるとき、主人公の妻子が殺されてしまう。犯人は、ナイトクローラーという殺人鬼らしいが、すでに撃ち殺されたと警官から聞かされる。主人公は、妻子の霊(魂)を捕まえるために、ナイトクローラーのアジト(空き家)へ行く。

Y木:え?なんで?殺人鬼の家に、霊を捕まえる機械があるの?

S原:ここがよくわからん…でも主人公は真剣な表情で大マジメやから、観ていると「ここは、突っ込んだらあかんのかな?」「大人しく観ないとムッとされるんかな?」と遠慮してしまう。

Y木:なんで遠慮せなあかんねん。

S原:とにかく、妻子の魂を捕まえるために、5人くらいの男女とともに、殺人事件があった家に行く。そして機械を動かす。

Y木:機械を動かしたらどうなるの?

S原:まず、変なメガネをかけると、幽霊が見えるようになる。

Y木:「キテレツ大百科」か。

S原:それから、エクトプラズム(人間から出る魂で、煙みたいなもの)を捕らえて、試験管にいれる。

Y木:昔のマッドサイエンティストか。

S原:仲間の1人に霊感が強いやつがおるねん。「霊には気をつけろ」「甘くみるな」「奴らと対等に対応できるのは自分だけ」と自慢するけど、すぐに霊に殺される。

Y木:言うだけ番長か。

S原:なんだかんだあって試験管に、エクトプラズムの捕獲に成功。すると、仲間の1人(女性)が、やたらと霊を見えるようになる。変な女性がブリッジで歩いたりする。

Y木:それ、「エクソシスト」やん。

S原:あとは、四つん這いになってゆっくりと白い女性が這って近づいてくる。

Y木:それ、「リング」やん。

S原:極めつけは、ここで起きた殺人事件もみる。そして、犯人(ナイトクローラー)の犯人はわかる。それはなんと、ジャーン!主人公でした。主人公が殺人鬼だったのです。

Y木:なんかもう…いつもの展開やな…ん?ちょっと待て。はじめに『ナイトクローラーは、すでに撃ち殺された』と言ってなかった?

S原:言った。けど、その設定はなかったことになってます。

Y木:シリアスな映画のくせに、大事なところが適当やな。

S原:主人公(殺人鬼)は言います。「ゴースト捕獲を成功させるためには、強い恐怖や怨念を持つゴーストが必要だった。だから、あらゆる苦痛を与えてから被害者たちを殺し実験をした。妻子も殺した。そのおかげでゴーストを捕らえた。これで霊の存在も実証することができるんだぞ」そしてニヤリとして、言います。「かつて、石井731部隊というのがあったのを知ってるか?」

Y木:うわ、最低。こんなところで引用するなよ…

S原:いろいろあって、試験管がぱりーんと割れます。そのなかから、霊(ゴースト)がでてきます。主人公に襲い掛かります。

Y木:なんで主人公に襲い掛かるの?

S原:さあな。主人公が悪いヤツやからとちゃう?

Y木:えらいモラルのある霊なんやな。

S原:1人だけ生き残った女性が助け出されて、おしまい。

Y木:…面白くない話やなあ。

S原:まあまあ、本人たちは真面目に演技してるんやから、ね?

Y木:いやそういう問題ちゃうやろ。

S原:さーみなさん。シリアスで重いストーリーなのに、なぜか全く印象に残らない映画ですが、霊を捕獲したいと考えている人にはピッタリですよ。頭のおかしなオジサンはたっぷりと堪能できます。しょぼい感じのお化け屋敷が好きな人は、ゲットしてくださいませ~!