S原:電話の映画、最後はこれ!
Y木:サスペンスやな。
(あらすじ)
心理学専攻の大学院生ニコールは、同棲していた恋人クリスと別れ、独り論文に取り組む日々を過ごしていた。ある晩、母親との電話のやり取りに激高した彼女は思わず電話を切ってしまうが、気を取り直し母親と話そうとしてかけた電話の番号を押し間違えてしまう。一本の間違い電話… それが彼女に逃れようのない恐怖をもたらすのだった。
S原:これはなあ。話しにくいなあ……
Y木:なんで?
S原:話すことは2つやねん。
Y木:2つ?
S原:ひとつずつ話すわ。まずは、ラストのオチやな。
Y木:ラストか。
S原:映画のあらすじを少し話すと、主人公は大学院生の女子(モニカ・キーナ)。間違い電話をしてしまったら、粘着質の男から折り返し電話がかかってくる。着信が残ってたんやな。はじめは相手にしないんやど、個人情報が少しずつバレて段々と近づいてくる。この男は殺人犯(猟奇殺人犯)の疑いがあるということで、男性の刑事がやってきて、護衛をしてくれる。護衛の刑事とはちょっといい雰囲気になる。一方で、電話の男からは頻繁に電話がかかる。犯人は女性を殺しながら、主人公の住む家にやってくる。刑事はFBIに応援を依頼して、いよいよ犯人と対決する……という感じです。
Y木:まあ普通やん。
S原:うん。じつは映画自体はそんなにひどくない。結構面白かったで。
Y木:じゃあ、ええやん。
S原:ラストまでは、な。
Y木:あーそういうことか。オチで台無しにあるパターンか。
S原:ま、「あるある」なんやけどな。ラストは言ってええんかな。
Y木:言わな分からんがな。
S原:主人公は恋人と別れた直後やねん。
Y木:その恋人が犯人か?
S原:いいえ。
Y木:あー護衛にきた刑事が、実は殺人犯?
S原:いいえ。
Y木:あー刑事とかFBIが全員グル?
S原:いいえ。
Y木:もしかして……?
S原:はい。
Y木:もしかして、主人公の妄想……?
S原:イエース! あなたの推理力に乾杯さ!
Y木:乾杯なんかしていらんわ。しかしいまどき、妄想オチか。その刑事が、元カレってことやな。
S原:その通り。恋人(元カレ)が他の女性と浮気をしているのを見つけて、主人公は殺してしまう。恋人の遺体はベッドの下に隠して生活をしています。最後にそれが分かります。
Y木:いままで、電話がかかってきた云々も全部、主人公の妄想ってこと?
S原:そうです。
Y木:あーまあ、なんというか……上手く作れれば面白いんやろうけどな。
S原:どんでん返しといえば、そうなんやけど、最初から最後まで妄想でした!と言われるとちょっとな。
Y木:ひとつめは分かった。もうひとつは?
S原:胸。
Y木:胸?
S原:おっぱいのことです。
Y木:おまえなー。
S原:オチと胸。ほんまに、その2つしかない映画やねんって!ウソやと思うんなら、観てよ。
Y木:観えへんわ、こんなもん。
S原:ネットでのレビューでも、ほとんどこの2つしか触れていないというね……(微笑)この主人公は、結構キレイやと思うんやけど、アメリカ人(女優)にしては珍しく背が小さい。そして、ふっくらしてるねん。
Y木:トランジスターグラマーやな。
S原:うん。そういう女性が好きな人にはストライクやと思う。ヌードとかはないねんけど、ピチピチのTシャツとか、肩紐だけのシャツとか、ジャージとかやたらと体のラインがわかる服装やねん。とくに胸を強調している(ように見える)。当然男としては、胸に目がいってしまう……
Y木:まあ、男ならしゃーないわな。
S原:で、結局、映画を観終わったら、胸とオチしか印象に残らない(苦笑)
Y木:なるほどな。
S原:途中の場面転換がフェードアウトが多かったから、テレビ映画やったんかな。これ、家族で観てたら気まずかったと思うで。ということで、みなさん。この映画はまあまあです。でも、わざわざ観なくても……というのが本音ですね。あ、言い忘れてたよ!
Y木:なに?
S原:ぼく、女性の胸よりも足のほうが好き!
Y木:知るか!