あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

便乗映画特集!とくに激突しない「激突2006」(2003)の巻

「激突2006」の画像検索結果

S原:今回は、もちろんスピルバーグの「激突!」(1971)とは無関係のこちら!

Y木:ええ年して、よくこんなDVDを買うわ…

 (あらすじ)

究極のパワーとスピードが手に入る首飾り“スピード・デーモン”を巡る死のカーチェイスを描いたアクションホラー。父の交通事故死の報せを聞き故郷に戻ったジェシーは、遺品の中にジェームス・ディーンも持っていたとされる悪魔の首飾りを見つけるが・・・

 

S原:これ、やたらと男の上半身の裸がでるねん。

Y木:なんやねん、いきなり。

S原:ほんまやねんって。とにかく、男の半裸体をみせる。開巻いきなり、上半身裸でサスペンダーで乳首を隠したジーンズの男(主人公)が、道路の真ん中を歩く場面やもん。昔の洋物エロ本のようなセンスやろ(笑)それに、いちゃもんをつける2人の男もまた裸&乳首。主人公が街のチンピラともめる場面では、チンピラ全員が上半身裸&乳首。裸、乳首たっぷり!裸、乳首祭りだよ!

Y木:いやな祭りやな。

S原:しかも、主人公が女性とチョメチョメするシーンでは、女性は上半身裸にならずにブラジャーをつけたまま。このアンバランスに、監督のフェチズムを感じるよな。

Y木:感じへんわ。それはええねんけど、あの「激突」とは全く違うストーリーやな。

S原:その通り。主人公は、地元を離れてほかの街の大学に通っている。久しぶりに故郷に帰る(上半身裸で)。弟が、街のチンピラたちと車で公道レースをするが、ブレーキに細工をされてて壁にぶつかり死亡。父親も車の事故で亡くしてる主人公は、実家の遺品整理をしていて、悪魔の首飾りを見つける。それが、じつは「スピードの悪魔」(speed demon)と呼ばれる魔力をもった首飾りで…というストーリーやな。

Y木:いやー、ほんまに食指が動かんストーリーやな。

S原:それにしても、車と悪魔の組み合わせって、あの「湾岸ミッドナイト」を思い出すよなー。悪魔のZやで!

Y木:なんやねん、悪魔のZって。

S原:最近のヤングたちは楠みちはるあだち充も読まないみたいね…(しょぼん)

Y木:漫画の話はええから、この映画の話をしてくれ。結局は、いかにもB級って感じなんやな。

S原:うん。こういう話は単純でええと思うねん。でも、やっぱり演出がなー、イマイチやった。

Y木:そりゃそうやろ。というか、カークラッシュがメインというよりもホラー?

S原:ホラー風サスペンスかな。昔から、カーアクションとホラーの組み合わせは、一部の好事家には根強い人気があるねんで。「ザ・カー」(1977)「地獄のデビルトラック」(1986)「殺人ブルドーザー」(1974)「クリスティーン」(1983)とか、DVDが意外に高値で驚くわ(笑)

Y木:あった、あった!「クリスティーン」なー!あの赤い車が襲ってくるショボい映画。確かにあれも一応ホラーやな。急にいま思い出した。おまえ、先輩(Yさん)が乗っていた赤い車を陰口で「クリスティーン」って名付けて、後でバレて怒られてたなあ(笑)

S原:うん。Yさんに「おれの車は、ちゃんとおれの言うことを聞く!」って怒られた(笑)

Y木:なんちゅう不毛な会話や。それはええとして、この映画ではカークラッシュが見所やろ?車が走るシーンはどうなん?

S原:大したことないなあ。なんか疾走感もないし、広めの道路を普通に車が走るだけやった。80年代風のダサいロックが流れて、「すげえ!」「いやっほー!」「負けないぜ!」とか言われてもな(笑)

Y木:「負けないぜ!」って(笑)悪魔の首代わりっていうのは、なに?呪い?

S原:よくわからんかった…なんか、チンピラリーダーはもみあげが長いしな。

Y木:ほっといたれ。

S原:チンピラたちは秘密の悪魔密教みたいなものに傾倒してるねん。理由がすごいで。悪魔(?)に忠誠心を誓うと、車ですごく速く走れるらしい(笑)

Y木:すごい知能指数の低い設定やな…

S原:もみあげのリーダーは、悪魔の首飾りが欲しくて主人公と戦うねん。でも、もみあげ君も悪魔の首飾りを持ってるのよ(買ったらしい)。なんかよくわからんけど、もみあげ君が、主人公の首飾りもやたらと欲しがる。主人公も弟の復讐のために戦うというわけやな。ベタな展開はともかく、後半がちょっとなあ。

Y木:ちゃんと終わってないの?

S原:いや、一応ちゃんと終わる。はじめに上半身裸の男性ばかり出てくると言ったけど、後半はみんな服を着てるねんなー。なんか、ちょっとガッカリでな…不思議なんやけど、半裸の男を観てるうちにこっちの脳内も麻痺するんやろうな。「せっかくの裸体&乳首をもっとみせてや~」という気分になるねん。バトルランナーはやっぱり全身タイツじゃないとガッカリ、みたいなもんやろな。

Y木:なんで、ガッカリしてるねん。きもいわ。

S原:ま、最後はどんでん返し的に、ブラジャー女子が黒幕(?)みたいな説明があるけど、みんなの人生には関係がないから、どうでもええんとちゃうやろか。

Y木:…もうこのブログ、やめたら?

S原:さー、みなさま。どの角度からみても中途半端な出来ですが、細マッチョな男性の裸身は堪能できます。どこにも激突せずに安全運転する映画ですが、これはこれでアリのような気がします。さあアクセルを踏んで、あなたたの未来へゴー!