あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定)

酷評されている映画を観てみる!「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(2017)の巻

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 スタンダード・エディション [DVD]

S原:今回は、当時話題になったこれ!山吹色の波紋疾走(オーバードライブ)!

Y木:あー、ジョジョかー。

(あらすじ)

東方仗助、通称JOJO。。“スタンド”と呼ばれる特殊能力を持つ仗助は、この町で満ち足りた高校生活を送っていた。そんな彼の住む杜王町で変死事件が続発する。その事件を引き起こしていたのは、アンジェロこと安十郎。だが、最凶の悪はその奥に潜んでいた・・・アンジェロを操る謎の兄弟の目的とは?杜王町に平和は戻るのか?そして仗助の運命は?

 

Y木:前から言おうと思ってたんやけど、おまえさ、もっと名作と言うか評価の高い映画があるやん。なんで、こんな映画ばっかりみてるの?

S原:おまえには、おれの心は永遠にわかるまい!

Y木:わからんでもええわ。これもワゴンセールかもしれんけど、ちゃんと自腹で買ったんやろ?

S原:おれは、ワゴンコーナーの前に立っていたと思ったらいつのまにか買っていた…何を言っているのか分からねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった!

Y木:自分で買ってるだけやろ!大抵1回しか観ないのにもったいないなあ。いままで何本くらい買ったの?

S原:おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?

Y木:その変な言い回し…ひょっとしてジョジョの作中のセリフか?

S原:ブラボー!おお…ブラボー!!

Y木:はあ、めんどくさいなあ……だれも褒めてくれないのに、ジョジョのセリフを引用するなんて。

S原:このS原が金やちやほやされるために、ブログを書いているとおもっていたのかァーーーーー!!!

Y木:うるさいわ!おまえ、絶対ちやほやされたいやろ。

S原:あー楽しい。ジョジョごっこは、盛り上がるよなー。

Y木:盛り上がらへんわ。漫画を読んでない人にはチンプンカンプンやろ。はあ……もう疲れた。映画本編の話をしてくれ。

S原:あなた、普段マンガ読まへんやろ。ジョジョも読んだことないんちゃうの?

Y木:パラパラとは読んだことあるで。でもちゃんとは読んでいない。おまえは、むかしハマってたな。

S原:荒木飛呂彦先生の漫画は、世界一イイイイイイ!

Y木:うるさいねんって!しかし、あの漫画を実写化とは。ファンならずとも驚いたやろな。それで、どうやった?

S原:いやあ、これはなあ……頑張りは認めたい。だけどなあ……

Y木:なんやハッキリせん言い方やな。

S原:良いところから言おうか。キャストは頑張ってたと思う。仗助(山崎賢人)は顔が童顔な気もするけど、まあまあ。逆に承太郎(伊勢谷友介)は少し年がくってるけど、これもまずまず。広瀬康一神木隆之介)は、とぼけた感じがでてたし、山岸由花子(小松奈々)は時々怖い顔をするのが漫画そっくり。一番良かったのは、虹村億康(新田真剣佑)で、ちょっと頭が良くないキャラを忠実に再現してた(笑)まあ、「水鉄砲は穴が小さい方がイキオイよく遠くまで飛ぶ!」ということだ!わかったか!

Y木:例えになってないやろ。でもこれ、予告編みたけど、みんな変な髪形やん。

S原:シー!それを言っちゃダメ!でも、一応観ていると気にならなくなる…はず(笑)まあ気にしないことやな。それに…お言葉ですが、ぼくは自分を知っている…バカではありません、ジョースターさん。

Y木:だれがジョースターさんや。

S原:まあキャラクターもそうやけど、他に賛否があるのは、ロケ地に海外を選んだことやろな。

Y木:そうなんや。

S原:原作では日本(一説では宮城県仙台市)が舞台やけど、荒木先生が描くと全然日本に見えない(笑)それで、スペインで撮影したみたい。

Y木:スペイン!また大胆な改変というか。

S原:たしかに、ところどころ「ん?」と思うけど、日本でコンビニとかマンションとかでてくるよりも原作のムードは近いと思う。でも、人によっては嫌がるやろうな。

Y木:まあ非難は覚悟の上でしょ。

S原:たしかにジョジョの実写化なんかだれもしようと思わんもんな。でも本当に映画化した。さすが!おれたちに出来ない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!

Y木:ウソつけ。ほかはどう?良いところはあるの?

S原:VFXもわりと悪くない。延々と超能力(スタンド)で戦うシーンが続くと辛いなあ、と覚悟してたけど意外とアッサリとしてて良かった。

Y木:ここまで聞くと悪くないように思うけど…悪いところは?

S原:聞きたい?

Y木:まあな。

S原:だが断る

Y木:ちゃんとしゃべれ。

S原:そうやな。あくまで私見やけど…まず、三池崇史監督の個性とこの作品(原作)の個性は全く合わない。なんでこの人に頼んだんやろか。三池監督は職人気質の監督やろ。

Y木:別にそれでもええやん。

S原:「ジョジョ」でなければ、な。

Y木:ん?

S原:ジョジョって、やっぱりあの独特の世界観が見どころやろ。ジョジョ特有の美術や擬音の表現方法とか工夫も必要やん。ちゃんと『凝るところ』『こだわるところ』を見極めないとあかんタイプの作品やと思うねん。ワムウやったら「このワムウ…… 映画製作を楽にさせる趣味はない…」と突っ込むところやろな。

Y木:だれやねん、ワムウって。

S原:要するに、全体として雑でも、『ジョジョがかっこよければええねん』とか『バトルが迫力があればOK』というわけとちゃうねん。

Y木:マンガも映画もみてないから、そのへんはよくわからん。

S原:要するに、もっとプリプロ(事前の準備)とポスプロ(撮影後の仕上げ)を入念にしてほしかったのよ。やっぱり「ジョジョ立ち」と呼ばれるようなポージングや、ほとんどのコマが斜めに描かれているような独特の世界に、製作者は本気で向き合ってほしかった。

Y木:へえ…いや、よくわからんけど「へえ」としか言いようがない(笑)

S原:うまく言えないけど、ここぞ!というところに「力点」がない。だから、それぞれの場面はそんなに悪くないのに、なんとなく大味でB級感が漂ってしまう…残念ながら、観客が「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒーーーーート!!」というわけにはいかんかったな。

Y木:それはどっちかと言うと映画のトーンというか雰囲気の話やろ。ストーリーはどうなん?

S原:うーん。「第一章」と銘打っているから、続編ありきで製作したんはわかるけど…やっぱり全体としては不満がある。

Y木:どこが?

S原:この映画は前半と後半で話が2つに分かれているねん。さっきも言ったけど、登場人物が多くて設定も複雑やから仕方ないと思うけど、今回はもっと単純な起承転結で良かったと思う。第2章のために、少しでも原作のエピソードを入れたかったのかなあ。

Y木:2つの話って、どんなの?

S原:前半は、殺人鬼を追いつめる話。それに、特殊な能力(スタンド)や承太郎(主人公の親戚)が、突然訪ねてくるというエピソードが絡んでくる。後半は、虹村兄弟という謎の存在と大きな洋館屋敷で戦う話。両方ともわりと地味やし、悪役をやっつけるカタルシスもないから、いくらバトルをみせられても燃えない。観ていて「こんな映画は、貧弱ゥ!」というほど出来が悪いわけではないけど…結局は中途半端になってしまった。

Y木:うーん、なんか今までの話を聞いてもちょっと観ようかな、という気にならんな。

S原:それは正解やと思うで。やっぱり「一見さんお断り」になってる。マンガ読んでない人にはチンプンカンプンやもんな。うーん、もっとヒドイ漫画の実写化もあるから、それに比べれば合格点をだしたいんやけども、なんせジョジョやからなー。これは、結構多くの人と同じ感想とちゃうやろか。

Y木:ふーん。なんの思い入れもないおれからすると、ただのファンがブツブツ文句を言ってるだけに見えるなあ。

S原:そうかもな、というよりそうなんやけどな(苦笑)

Y木:やっぱり。

S原:さあ、みなさん、残念ながら低評価となってしまいましたが、興味を引く場面もありますよ。この手の映画がキライでなければ、一度ご賞味あれ!そして、S原はクールに去るぜ!

Y木:……もう戻ってこなくてもええんちゃう?