あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

(閑話休題)サンドイッチマンのコント風に語る「レンタルビデオ屋さん」の巻

Y木:はいどうも~。

 

S原:ワゴンイッチマンです。よろしくお願いいたします。

 

Y木:まあね、世の中にいろいろと興奮することあると思うんだけどね。

 

S原:うん。

 

Y木:レンタルビデオ屋さんに行くのが、いちばん興奮することだと思うんだよね。

 

S原:間違いないね。

地方都市あるある。レンタルビデオ屋が潰れた後にできたモノは… - まぐまぐニュース!

 

Y木:あら。昨日の夜まで何もなかったのに、急にレンタルビデオ屋さんが出来てるな。興奮してきたな。ちょっと入ってみようか。ウィーン。

 

S原:いらっしゃいませ。

 

Y木:あーどうも。ここレンタル屋さん、出来たんだ?

 

S原:はい。お客さんは、ここは初めてですか?

 

Y木:うん、そう。

 

S原:ははははは。

 

Y木:なに?

 

S原:いや、可笑しくって。

 

Y木:なにが?

 

S原:だって、この店は今日オープンで、お客さんが初めて入ってきた人ですよ。初めてなのは、当たり前じゃないですか~。

 

Y木:うるせえよ!じゃあ、「初めてですか?」とか聞くなよ!え?そうなの?おれがはじめての客なの?

 

S原:はい。なんか、みんな敬遠するんですよね。やっぱり、入り口にで大きなアダルトビデオのポスターを貼ってるからですかね?

 

Y木:やめろよ、そういうのは!

 

S原:でも、あれ白石ひとみなんですけどね。

 

Y木:おまえ好きだな、白石ひとみが! どうせなら、流行っている娘のポスターにしろよ。同じ白石でも、白石麻衣とか流行ってるだろ。そういうポスターを貼れよ。

 

S原:お客さん、まだ白石麻衣はAVに出てませんよ。

 

Y木:分かってるよ!例えばの話だろうがよ。というか、「まだ」とか言うなよ。秋元康に怒られるぞ。

 

S原:まあどっちにせよ、アダルトなポスターは止めたほうがいいですかね?

 

Y木:やめたほうがいいよ。信長書店と勘違いされるぞ、おまえ。

 

S原:お客さん。

 

Y木:は?

 

S原:信長書店は、アダルトグッズも扱ってますが、この店ではそういうエッチなものは扱ってません!

 

Y木:どうでもいいわ!おまえがアダルトのポスターの話をするから、こうなっちゃうんだろ!まあいいよ。ここはアダルト専門の店じゃないのね?

 

S原:はい。普通の映画も扱ってます。

 

Y木:あーよかった。さっき言ってたけど、この店は今日オープンなの?いや、偶然入ったんだけどね。そうかーオープンの初日に来たんだ、おれ。

 

S原:オープン記念キャンペーンとして、これ、みなさんに差し上げてます。

 

Y木:あ、なにかくれるの?ありがとう。なにこれ?

 

S原:すこし前に、南海キャンディーズの山ちゃんと結婚された方のDVDなんですけどね。

 

Y木:あー蒼井優ちゃんでしょ、知ってるよ。あの娘、かわいいよなー。おれ、結構好きなんだよ。

 

S原:いえ、蒼井優じゃなくて、双子のほうの蒼井そらです。

 

Y木:AV女優じゃねえかよ!というか、双子じゃねえよ。ボケ方が中学生みたいだな!

 

S原:お客さん、おもしろいですねえ。「中学生みたいだな」だって、はははは。

 

Y木:え、おもしろかった?

 

S原:はい。はははは!

 

Y木:あーそう。ま、べつに笑わそうとしてないんだけどな。

 

S原:ちょっと何言ってるかわからない。

 

Y木:うるせえよ!おまえが蒼井そらって言うからだろ。おまえ、山ちゃんに怒られるぞ。たしかに、蒼井優と結婚って聞いたときは、日本中の男性の70%が「え?蒼井そら、じゃなくて?」って突っ込んだんだけどな。いきなり、客にAV女優のDVDを渡すなよ。

 

S原:お客さん。

 

Y木:え?

 

S原:いまは、AV女優じゃなくてセクシー女優って呼んでもらわないと。

 

Y木:どうでもいいわ! AVはAVだろ!

 

S原:あー間違えました。蒼井そらじゃなくて、蒼井優のほうです。こっちのDVDです。映画です。

 

Y木:間違うなよ、いろんな意味で失礼だろ、もう。結局は、蒼井優ちゃんの映画をくれるのね?なにこれ?

 

S原:「鉄人28号 -実写版-」(2005)です。

 

Y木:やめろ! 本人も消したい記憶だろ、こんな映画! というか、みんな忘れかけてるのに、わざわざ掘り起こすんじゃねえ。いろんな方面の人たちが傷つくだろ!

 

S原:そうなんですかね。

 

Y木:そうだよ。

 

S原:ぼくの感想としては、「マジで面白くなかった」ですけどね。

 

Y木:だからだよ!面白くないから、みんな忘れたいんだよ。もういいよ。なにか面白い映画ない?おススメの映画とか。

 

S原:どんな映画がお好みですか?

 

Y木:そうだなー。ほら、「隠れた名作」ってあるじゃない?みんな観てないけど、意外にイケる、みたいな。

 

S原:じゃあ、これですかね。

 

Y木:なにこれ?「ゼイリブ」(1988)?

 

S原:面白いですよ、それ。実は地球には宇宙人たちが来ていて、地球人のふりして住んでいるっていう映画なんすよ。途中でyoutubeみたいなケンカシーンもありますよ。

 

Y木:へえ、じゃあ、これを借りよっかな。

 

S原:えーと、ベータで大丈夫っすよね?

 

Y木:ベータなんか観れるわけねえだろ!DVDは置いてないのかよ!

 

S原:「ゼイリブ」は、ちょっとベータだけしか置いてないっすね。

 

Y木:おまえ、よくレンタル屋をやってるな。というか、なんでベータを置いてるんだよ。じゃあさ、ワクワクというかテンションがあがる感じの映画ない?あ、DVDで置いてあるやつね。

 

 

S原:DVDで、テンションが上がる映画……。じゃあ、これですかね。

 

Y木:「トレインスポッティング」(1996)か。あータイトルだけ知ってるけど、観てないんだよね。これ、どんな話?

 

S原:登場人物たちがドラッグをして、テンションがあがる映画です。

 

Y木:そういう意味じゃねえ!そういうテンションのあげかたじゃなくて!なんていうか、もっとこうワクワクドキドキ、というかさ。

 

S原:ワクワクドキドキですか。じゃあ、これはどうです?

 

Y木:なにこれ?「クリスチーネ・F」(1981)?

 

S原:はい。もう主人公がドラッグでボロボロになる話です。

 

Y木:えー……

 

S原:いや、主人公が可哀そうすぎてワクワクドキドキ❤みたいな。

 

Y木:言葉の使い方、間違ってるだろ。もういいよ。なんというか、ドラッグとかじゃくて、純粋というか無垢な感じの映画ってある?

 

S原:無垢な感じですか。じゃあ子供が主人公とか。

 

Y木:いいねえ。そういうのでおススメある?

 

S原:これなんか、どうですかね。

 

Y木:「マイキー」(1992)? 知らないな。

 

S原:主人公がマイキーという子どもなんですけどね。純粋無垢というか素直なんですよ。

 

Y木:へえ。どんなストーリー?

 

S原:マイキーが大人を殺しまくるストーリーです。

 

Y木:気分悪いな、おい!やめろよ。そんな映画。

 

S原:いや、子どもなりに自分の欲望に「素直」と言えなくもないですよ。

 

Y木:そうだけど!そうだけど、やめてくれよ。そういうのじゃなくて、他にあるでしょ。そうだな、反対に人間の内面を描くとかあるでしょ?ちょっと暗めの映画ってあるじゃない?

 

S原:暗めですか……じゃあ、これですかね。

 

Y木:「ムーン44」(1990)? SF映画か。

 

S原:これ、「インディペンデンス・デイ」(1996)を撮ったローランド・エメリッヒ監督なんですよ。ちょうどハリウッドで成功する前の映画ですね。

 

Y木:マジで?すごいじゃん。え、この映画は暗いの?

 

S原:はい。それ低予算なんで、ずっと、画面が暗いままですよ。

 

Y木:その暗さじゃねえよ!

 

S原:暗すぎて、宇宙船とか飛んでる場面がよく見えないんすよね。変な煙も邪魔してるし……

 

Y木:もういいよ。疲れたわ。今日は、もうレンタルするの止めるわ。悪いけど、また来るわ。

 

S原:あのー、すいません。

 

Y木:え?

 

S原:この店、今日で閉店なんですよ。

 

Y木:いいかげんにしろ!

 

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