S原:今回はこちら!
Y木:「陽だまりのイレブン」…おまえ、よくこんな映画みつけるなあ。そしてよく観ようと思うよなあ、ええ年して(馬鹿にした眼)
(あらすじ)
サッカーの神様 “ジーコ”主演!さわやかな感動と笑いで贈るファミリー・エンタテインメントの傑作。
サッカーの神様ジーコ。彼が最強のチームを目指し集めた少年達はいずれも一癖ある子供達ばかり。激しい練習に根をあげふてくされる彼らにジーコは四苦八苦するが、そんな時、さらに想像だにしなかった大事件が起こってしまう・・・。ジーコのスーパー・テクニックもたっぷり収録。サッカーファン必見の話題作!(アマゾンより引用)
S原:いや、この映画はすごいねんって!まあ、ジャケットをもう一度見てよ!
Y木:え?
S原:よく見て下さい!ジーコの目が笑ってません!
Y木:おお、ほんまや。ジーコのこの映画に対するスタンスが分かるな。
S原:どや?観たくなったやろ?
Y木:いやー観たいと思わんなあ。こんな陳腐なストーリーやし、サッカーも興味ないし、ファミリー映画は苦手やし、というかファミリーはおらんし…
S原:あまーーーい!
Y木:なんやねん、大きな声出して。
S原:この「あらすじ」は、嘘やねん。
Y木:え?
S原:ほんまに、こんなストーリと違うねん!
Y木:え?サッカー好きな子供が喜ぶような映画なんやろ?
S原:なんとこの映画のDVDの裏面の解説は、事実を伝えていません。つまり嘘です!
Y木:えー、映画の出来云々とかでなくて、あらすじが堂々と間違っているってこと?
S原:そうやねん。たぶんDVD販売会社の担当者も映画を観ずに解説を書いたんやろな。
Y木:おいおい。「ジーコのスーパーテクニックもたっぷり収録」って書いてあるがな。
S原:そんなシーンは、ありません。
Y木:ちょっとは、サッカーボールを触るんやろ?
S原:小汚いおじさん相手に、広めの空き地でのんびりとサッカーしたり、子供相手に手を抜いたサッカーをします。そしてゴールを決めたら「コケコッコー!」と叫びます。
Y木:コケッコッコー…?
S原:ジーコですから。
Y木:…意味が分からんけど、まあええわ。それで、どんな映画なんや?
S原:えーとですね、これはSFです。
Y木:え?
S原:ほんまにSFやねん。ある少年サッカーチームに、ジーコがコーチで来てくれるねん。子どもたちを選抜するんやけど、金持ちのボンボンはメンバーから外されるねん。それで、ボンボンが父親に頼んで「ジーコのクローン」を作るねん。
Y木:意味が分からんねんけど。
S原:誰もわからんよ、こんな映画。
Y木:いやいや、おまえが選んだんやろ!
S原:ワゴンセールで見かけるとつい買ってしまうのよなあ…そんなに欲しくないのになあ…(遠い目)
Y木:まあ、それはええわ。で、それからどうなるんや?
S原:ジーコのコピーロボットは本物と違って性格が悪いから、少年たちを戸惑わせるねん。腹筋をさせたりな。
Y木:腹筋…
S原:『ジーコのコピーだからジーコピーだよ』っていう名セリフまであるねん。
Y木:ジーコピー…なんかスゴイ映画かも…という気がしてきたわ。
S原:まあ、いろいろとのんびりと出来事があって映画はハッピーエンドやねんけどな。
Y木:端折りすぎやろ。興味ないけど、もうすこし説明してくれ。
S原:あ、「日本」という文字のハチマキをつけてる少年がいたな。登場シーンの音楽が中華風やけど(笑)
Y木:外国映画あるある、やな(笑)
S原:でも、ハチマキの文字「日本」がずっと上下さかさまやねん(苦笑)ジーコって、日本代表の監督もした人やで。ジーコも気づいてくれよ…と悲しくなるわ。
Y木:おれはサッカーに興味ないけど、ジーコって偉人やろ?
Y木:神様やないかい!そんな人がこんな映画にでてもええんやろか…
S原:まあ、水島先生も「映画版ドカベン」にでてから、おあいこやろな。
Y木:おあいこって…
S原:問題は、ラストやねん。
Y木:どうせベタに大団円なんやろ?
S原:そやねんけどな、最後に子供同士が接吻するねん。それも、サッカーの練習中に。みんなの見ている前で。
Y木:子供同士か。なかなかシュールやな。
S原:しかもな、〇〇が××にキスするねん!
Y木:べつにええやんけ!最低なのは、おまえやわ!
S原:さあジーコの緊張感のない姿を堪能したい人は、この映画をワゴンでみつけたらマストバイですよ!