![ケイナ デラックス版 [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51bqaP7RP8L._SL500_.jpg)
S原:今回はフランス産!
Y木:へえ。
(あらすじ)
はるか宇宙の彼方にある惑星アストリア。この星は謎の樹木群“アクシス”に埋め尽くされていた。ところが生命の源泉である樹液が枯渇し、この星と人々の生命は存続の危機に瀕していた。この星で生まれ育った少女・ケイナは、ある夢をきっかけに人々を救うため旅立つ。


Y木:どうなん、これ?
S原:うん、まあ、やりたいことは分かる。
Y木:CGの映画なんやな。
S原:はい、フルCGです。とにかく画面がすごい。凝りまくった世界の絵で、なにがどうなっているのか理解できないくらいの厚みです。
Y木:いやー分からんかったら、あかんやん。
S原:でも、「こんなん、あかんわ」と切って捨てることのできないサムシングがあるもの確かなのよ。


S原:とにかく、いろんな要素がこれでもかと出てくる。一番は日本のアニメの要素やと思うけど、同じフランスのメビウスっぽところもあるし、いわゆるSFもあるし、活劇の要素、恋愛もの、宗教、とにかくごった煮です。ただ、個人的には、純粋なSFというよりもヒロイックファンタジーやと思う。「ダーク・クリスタル」ってあったやろ?
Y木:あーあれ。人形劇な。
![映画]ダーククリスタルを映画館で上映しよう! | ドリパス](https://static.dreampass.jp/uploads/poster/10299/poster_photo_source_2092/fit_large_98febfb5559e9967b0d4.jpg)
S原:あれはロボトニクスというんやで。あの映画に似ている。気持ち悪い昆虫みたいな怪物(?)がでてくるところも同じです。
Y木:なるほどな。


S原:さっきも言ったけど、日本のアニメ、とくにナウシカに影響をうけているっぽい。本当にこの世界観が好きなんやなあ、と。ただ、設定や画面を凝りすぎて、映画としての単純な面白さは感じんかった。
Y木:下手なんか?
S原:下手じゃなくて、観ていて「おわ、すごいなあ」と画像に圧倒されたり、「えーと、これはどういうこと?」と考えているうちに話がすすむから、キャラクターの行動にシンパシーを感じない。すごい凝った紙芝居で、「絵が凄いなあ」と思っているうちに終わってしまったみたいな。
Y木:そんなもんかな。キャラクターがCGというのもあるんちゃうの?
S原:かもな。とくにCGの人間の表情がってすごく動くやん。眉毛も不自然に吊り上がるし、あんなに鼻部にシワはやろんやろって。
Y木:それはおまえ、アニメ表現やがな。
S原:そうやけど、CGやと何でもできる分かえって不自然になってるような気がするなあ。上手く言えんけど。
あ
S原:あとは、ヒロインの体つきがなあ。
Y木:体?
S原:うん。体。
Y木:体がなんやねん。
S原:体がな。
Y木:はあ。
S原:ボインやねん。
Y木:月亭可朝かよ! というか、それも日本アニメの影響ちゃうの?
S原:そうなんかなあ。なんか細い体にボインを強調した衣装(もちろん生足も強調しています)なんやけど、あれってどうなんかなあ。
Y木:好みやがな、好み!
S原:そうなんやけど。かえって、セクシーさを感じないのよ。
Y木:ようわからんけど。
S原:だって考えてみてよ。
Y木:なにを?
S原:ボインじゃなくてもエロいAV女優もおるやん。
Y木:AV女優で例えるな! きもいねん!


Y木:まあ、2002年の作品やろ。いまなら、かなり自然なCGになってるんちゃう?
S原:最近のフルCG映画は観てないから分からんけど、たぶんそうなんやろうな。でも、やっぱり凝ったCGを見せるんじゃなくて、内容をみせてほしいなあ。このまえ、カラオケボックスで「トロン」を観たやろ?
Y木:あー無理矢理、おまえがDVDをセットしたなあ。

S原:今から考えたら、CGとも呼べないような代物やん。でも、面白いやん。
Y木:そうやな。というか、映画本編の話をしてないけど?
S原:うん、さっきも言ったけど、全体的にあんまり印象に残らなかった。基本的には、ヒロインの冒険ものなんやけどな。単純なストーリーやと思うねんけど、どうもリズムが良くなくて気持ちは盛り上がらんかった。


S原:というわけで、この系統の作品が好きな人は大いに楽しめると思います。それ以外の人にはちょっとおススメできません。単純に言うと、マニアックな映画でした~!