
S原:さあ今回はゾンビになったタコや魚が大暴れ!
Y木:2021年製作で、これを作るんか……(ため息)
(あらすじ)
休館中のシャイニング・シー水族館で生物たちの検査を行っていた獣医師のカレンは、瀕死の状態のタコに薬物を注入する。しかし、その薬品はエデン動物園から調達したものだった。エデン動物園では、動物がゾンビ化するというおぞましい事件が起こっており…。
S原:これは楽しかった。
Y木:しかし、おまえも好きやなあ。
S原:ほんまに単純な映画でな。ヒネリも何にもない。球道くんのストレートみたいな映画やった。
Y木:どうせ、あんな剛速球ちゃうくせに。

Y木:これ、本当に水族館で、水生生物がゾンビになって人を襲うだけか?
S原:ほんまにそれだけ。いっそ清々しいで。
Y木:あーたくさんのお客さんとかがパニックになってキャー!みたいな。
S原:いや低予算やから、そんなに登場人物はだせなかったみたい(笑) 登場人物は、10人くらいかな。職員とか施設に来た政治家とか消防士とか。
Y木:そういう奴らを襲うと。
S原:うん。
Y木:外に出ればええやん。
S原:いや電源が落ちて電子ロックでドアが閉鎖してしまうねん。
Y木:あーそう。
S原:これって、痒い所に手が届く設定やと思うやろ?
Y木:思わへんわ。

Y木:しかしゾンビとはいえ、一応は海の生き物やろ。水の中でしか生きられへんのやろ。人間が水中に落ちなければ怖くないんちゃうの?
S原:甘いです。水槽がパリーン!って割れて、でてくるのですよ、ふふふ。
Y木:あーそう。ゾンビやから、水中から出て行っても、ちゃんと生きられるという設定やな。
S原:いや、そのへんは適当やった。苦しんでいる生き物もいたし、平気な生き物もいたわ。
Y木:ブレブレやないか。

Y木:要するにあれやろ。サメとかに襲われるんやろ。
S原:いや意外にサメの出番は少なかった。その分、タコとかヒトデが頑張ってたわ。
Y木:ヒトデって。べつに襲われてもはがせばええやろ。
S原:案の定、はがしてたけどな(笑)

S原:あとは、タカアシガニも頑張ってたで。
Y木:タカアシガニか。ちょっと気持ち悪いな。怖くはないけど。
S原:エイリアンみたいに歩いてくるねん。
Y木:やりたかったんやろうなー、エイリアンネタ。
S原:案の定、すぐ踏みつぶされたけどな(笑)

S原:あとはなにがあったかな。あ、登場人物たちが、廊下におるサメをみつけるねん。
Y木:お! いよいよサメとの対決か。
S原:いや、意外にサメは大人しい。昼寝してるねん。なので一人ずつ、そろ~っとまたいでいく(笑)
Y木:どんな珍場面やねん。
S原:ちなみにこれがクライマックス(笑) ここは最高やった。

S原:あと頑張ってたのは、オットセイ(セイウチ?)とワニやな。結構リアルなCGで、ゆっくりと迫ってくる場面はかなり出来が良いよ。
Y木:ほんまかいな。


S原:これ、気になってレビューを読んだんやけど、本気で怒ってる人がおるねん。「最低な出来」とか「CGがしょぼい」とか「つじつまが合っていない」とか。
Y木:こういう映画を観て、つじつまが合っていないと突っ込むのもすごいな。
S原:うん。普段どんなご立派な映画をご鑑賞あそばしてるのかしら?
Y木:嫌味な言い方をするな。ま、真面目な人はそもそもこういう映画は選ばんやろうけど。
S原:というわけで、これ系の映画では、最後までちゃんと観れるし上出来の部類だと思います。この映画の途中で、ゾンビになった生物について「死んだけど、死んでいない!」というセリフがあるんやけどな。
Y木:はあ。
S原:それに倣って言えば、この映画は「面白くないけど面白い!」です。
Y木:………(無言)
(おまけ:本国の宣材画像でしょうか。DON‘T TOUCH THE GLASS がウケます・笑)
