あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

知られざる日本映画をさらに深堀り 15本! 「喰いしん坊!第3巻 大喰い敵対篇」(2008)の巻

喰いしん坊! 第3巻 大喰い敵対篇

 

S原:さあ、今回はグルメ映画!

Y木:漫画が原作やな。

 

(あらすじ)

食マンガの巨匠・土山しげるの人気コミックを河相我聞主演で実写化した第3弾。

TFFの正式入会を辞退し武者修行に明け暮れる大原万太郎は、旅先でハンター錠二の噂を耳にしてその偉大さを再確認する。大喰い道に悩む大原は、名古屋で鳥飼と再会し…。

 

 

S原:これ、漫画は結構人気があるみたい。

Y木:へえ、そうなんや。映画はどうなん?

S原:うーん、まあ全体としては普通の出来なんやけどな。この世界独特のノリについていけるかどうかやと思う。

Y木:ノリ? 悪ふざけみたいな?

S原:なんというか、例えば「邪道喰い」という設定があるねん。

Y木:邪道?

S原:うん、主人公(満太郎)が両手で箸を使ってラーメンを食べるとか。

Y木:はあ、両手。

S原:原作もはじめの数話を無料で読んだけど、大食い漫画(グルメ漫画?)って、ほとんど読んだことないから評価しにくい。とくに普通の漫画やと思うけどな。

 

 

Y木:これ、パート3やろ。話が続いてるんちゃうの。

S原:たぶん。でも、のんびりと観るタイプの作品ちゃうかな。軽めの漫画みたいな感じ。

Y木:これは結局大喰い? それとも早喰い?

S原:大喰いバトルが基本みたい。でも早く食べる練習(?)もしていたから、よくわからん。主人公は河相我聞です。萩原流行にTFFというチームに誘われたんやけど、辞退していまは武者修行中という設定(らしい)です。河相我聞の大食いと萩原流行の大食いエピソードがでてきます。あるとき、河相我聞は名古屋の大喰カレーうどん大会で久し振りに出会った知人(ほっしゃん。)に会います。ほっしゃんは、麺類の早食い・大食いのエキスパートやねん。でも彼は勝負に囚われ、邪の道へといこうとして……

Y木:邪の道って?

S原:たぶん八百長か、大食いの大会を盛り上げるためのサクラ役をするということやと思う。ちょっと、このへんは分かりにくかった。

 

 

Y木:結局は大喰いバトルになるの?

S原:うん。キャストもなかなか微妙でな。長州小力野村沙知代、ジャンボ白田、アレクサンダー大塚岸田健作ガリットチュウ、イジリー岡田、山本卓弥、宇都宮まきとかが出てます。

Y木:確かに微妙かも。

S原:しかも、とくに面白い役でなくて、普通にでてるだけやからなあ。

 

 

S原:キャスティングはOKとしても、こういう作品を見るとなー、正直に言うと複雑な気持ちになるわ。

Y木:なんで?

S原:まずは、大食いにせよ早喰いにせよ食べ物を粗末にしている感じがするのよ。

Y木:それはおまえ、そういう映画やん。

S原:そうなんやけどな。実際に大食いする場面とかは漫画なら面白く感じるやろうけど、映像にすると生々しく感じる。ギャグにならないというか……いま食べ物に困っている人もおるやろ?

Y木:それはそうやけど……

S原:あとは両手で食べるとか面白い以前に行儀が悪い(苦笑) カレーうどんなんかも汁が飛び散ってるやろうしな。

Y木:おまえ、大喰いジャンルを観ない方がええんちゃう?

S原:かもなあ。というわけで、物語をどうこう感じる前に「食べ物を粗末にしない」という小学校の教えを感じる作品でした。ぼくがマジメすぎるかもしれませんが、笑い飛ばすことは出来ませんでした。この漫画のファンの人、申し訳ない~!