あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

特定のアイドルファンのための映画(?)を観てみる!「妄想少女オタク系」(2007)の巻

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S原:今回は、腐女子が主人公ですよ。あの『魔法戦隊マジレンジャー』の甲斐麻美と『ロボゲイシャ』の木口亜矢が出ています!

Y木:あの、と言われても知らないって…

(あらすじ)

腐女子”がヒロインの同名コミックを映画化した青春ラブコメディ。ごく普通の男子高校生・隆弘が好きになったのは、オタクでボーイズラブ好きの妄想少女留美だった。彼女はあろうことか、隆弘とその親友・俊祐がデキていると思い込んでいて…。

 

S原:これ、面白かった。

Y木:えー……

S原:ほんまやって。同じタイトルのマンガが原作らしい。今度、読もうかな。

Y木:そんなに?ジャンルは、ギャグなんか?

S原:ギャグ要素をいれたラブコメって感じかな。これはなあ、ネットでの評価が低い。でも、そんなにヒドイとは思わんけどなあ。十分に面白いと思うけど。

Y木:個人の好みでしょ。まあ、こういうストーリーなら、好き嫌いがあるとは思うけど。

S原:まあな。興味のない人は、このDVDは完全スルーやろうな。でも、「意外な拾いもの」って言ってもいいです。

Y木:具体的には、どういうところがええの?

S原:まずは俳優が良いねん。主役の腐女子を演じる甲斐麻美、友人の木口亜矢(隠れ腐女子)、その2人に絡むクラスメイトの中山麻聖馬場徹のコンビ、みんな良い。

Y木:演技が上手いってことか。

S原:というよりも、ちゃんと漫画の役を割り切って演じてる。そこが好感触やねん。腐女子あるある、をカラッと乾いたお笑いにしている。これは、役者たちを褒めたいよ。

Y木:えらい評価が高いなあ。

S原:まあ、傑作か?と言われれば、さすがに返事がしにくいけどな(笑)。でも監督(堀禎一)は、頭の良い人やと思うな。漫画原作要素もありつつ、テレビドラマ的なノリも上手く取り入れている。ちゃんと、漫画をうれしそうに読む場面やコスプレもでてくるし、ちゃんとこういうテーマを描く覚悟がある。こういう人にもっとチャンスを与えてほしいです。

Y木:ほかに良い点はどこ?

S原:主人公たち(もちろん腐女子)が、イケメン男子(中山麻聖馬場徹)をBLとして勝手に妄想しまくる。そこが、上手く撮れている。ちゃんと、男子たちの上半身裸の場面もある。

Y木:別に見たくないやろ。

S原:個人的には見たくない。でも、この手の映画では絶対にそれが要るねん。断言するけど、絶対に男子の「半裸」とかが要る。制服がはだけるところも、水着もある。

Y木:いわゆる「萌え」ってことか。

S原:そうそう。そういう要素をちゃんと入れないといけません。もちろん、男子2人の半裸はキレイやしな。ちょっとドキッとするくらい。

Y木:やめろ、そういう趣味ないやろ。

S原:まあな。反対に、女子たちの水着は最小限にしてるねん。甲斐麻美木口亜矢のファンは物足りないやろうな。あーそうそう、面白い場面があるねん。ラスト近くやけど、男子2人がプールで、はしゃいでいるカットに、腐女子2人が勝手にアフレコするねん。「好きだ」「よせ俺たちは友達だろ」「おれの気持ちは分かってるんだろ」「よせって」(笑)

Y木:腐女子って感じやな。

S原:ふざけてるけど、こういうセンスは、もっと評価されてもええと思うねんけどなー。あと、途中で柔道部の滝川英治が、男性の馬場徹に恋するねん。この展開も単純に面白いしな。

Y木:ゲイネタ?

S原:ではなくてBLね、BL。男子2人のあいだに、他の男子が割り込んでくる。それが、またガタイの良いイケメン柔道部員やねん。甲斐麻美木口亜矢は、教室の隅でもう興奮しっぱなしよ(笑)

Y木:なんかよくわからんけど、おまえも楽しそうやな。

S原:ほかも良い場面が多い。アニメイトみたいな店(BLの専門店?)に行くねんけどな。ちゃんと、立ち読みしている漫画の誌面で「イケメンが、イケメンの乳首を軽く噛む場面」もでてきます。

Y木:きもいわ。なんやねん、それ。

S原:いや、そんなんばっかりじゃないねんで(笑)。基本は青春映画ね。男子が思わず主人公の手を握ってしまうとか、そのあとに主人公が、「普通の恋愛感情」がわからずに戸惑う場面とか、単純やけどなかなか良いよ。もうちょっと、男女の胸キュンが甘酸っぱい感じやと、大化けしてたと思うねんけど。

Y木:まあ、青春モノってことやな。

S原:さあ、みなさん。(たぶん)全然知られていない映画ですが、十分に楽しめます。ちょっと薄味かもしれませんが、製作費が少ない中で、ここまでやれば褒めてあげたい。甲斐麻美さーん、木口亜矢さーん、子育て頑張ってくださーい。たまには、このブログも読んでねー♡

Y木:絶対に読まへんと思うで。