
S原:うわ、もろB級やがな。
Y木:車が襲っていきます。なかにはエイリアンがいます。そういう映画ですよ。
(あらすじ)
ある日、シカゴの街の交差点で2台の乗用車が衝突事故を起こすという事故が発生。しかし奇妙な事に、事故車の片方である真っ黒いセダンには運転手が乗っておらずに走っていた事が判明する。大破した車は街の車両整備倉庫へと運ばれるが、整備工場に勤めるティルダが事故したはずなのに傷一つ無く『生物のような不思議な感覚』を受けるその車を仲間たちと一緒に詳しく調査しようとしたところ、車は唐突に『触手のようなもの』を伸ばして彼らを襲撃する。その車は『車に擬態して人間を捕食する』という、正体不明の恐るべき捕食生物だったのだ…
S原:かなり前に「P2」という映画を紹介したのを覚えてる?
Y木:覚えてません。
S原:あーん、もう。つれない態度なんだから。
Y木:やかましいわ。
S原:あ、もしかしてツンデレプレイ?
Y木:プレイちゃうわ! ほんまに覚えてないの!
S原:駐車場に閉じ込められて、変な男(ストーカー)に追いかけられる映画なんやけどな。これは、あれに似てます。
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Y木:あー閉鎖空間で戦うみたいな。
S原:そうそう。で、この映画ですが結論から言うと、かなり面白いです。
Y木:えーこれが?
S原:まあ、パッケージのこういう場面はないんやけどな。でも、よく出来ていると思うで。
Y木:へえ。


S原:話はすごく単純です。上のあらすじの通りで、とくに変化球もない。場所は車の整備工場のみで展開されます。でも、それがかえって「どうやって、あの車(エイリアン)をやっつけるか?」という点に絞られてすごく観やすいのよ。こういう映画は、「誰が何をするか」と「キャラ」が理解できると、面白くなるというのが持論なんやけどな。
Y木:なるほど。で、車の中にエイリアンがおると?
S原:イエス。ボンネットの中にいます。なんかかわいいやろ? ユニークなのは、車の中から動かしてるわけじゃなくて、「擬態」してるねん。なので、車種も変わっていく。追い詰められた人間たちは、区別がつきにくくて右往左往します。
Y木:ほーちょっと面白そうかも。

Y木:でも、よく考えればすぐに警察とかに電話すればええんちゃうの?
S原:整備工場の責任者が、銭ゲバで嫌な奴やねん。このエイリアンを捕まえたら大儲けできるぞ!と考えて、警察に連絡せずに生け捕りしようとする。でも、従業員たちはそんなんどうでもええから、必死で退治しようとするわけ。あー言い忘れてたけど、このエイリアンがどこから来たのか?という話は一切出ない。ここも良かった。べつに火星から来ても、放射能で巨大化したイグアナでも、登場人物たちには関係ないやろ?
Y木:それはそうやな。
Y木:主人公は整備工場の人?
S原:うん。みんなでなんとか退治しようと悪戦苦闘するけど、ひとりずつ死んでいきます。ここはお約束通りです、主人公は中年女性です。すごい美人でなくて本当に整備工場にいそうな女性やった。バイクで走り回ったり、高いところから落ちたり。タンクトップで大暴れします。
Y木:みんな好きやな、女性のタンクトップが(笑)
S原:アメリカでは、B級映画で女性がアクションするときにタンクトップを着るという法律があるんやろうな。
Y木:どんな法律やねん。

Y木:エイリアンをやっつける方法はどうすんの?
S原:あーここも良かったで。工場は3~4階建てやねん。大きな吹き抜けみたいな場所があって、そこに布で穴が分からないようにします。エイリアン(というか車)を誘い込もうとします。要するに落とし穴ね。こういう場面って、ちゃんと落とし穴に説得力がないと一気に冷めるやろ。でも、ここはきちんと撮ってます。単純やけど、撮影は大変やったんちゃうかな。
Y木:最後は、エイリアンが落とし穴に落ちておしまい?
S原:内緒です。こういう映画は、観ようかなと思う人がいるはずなので、お楽しみを奪ってはいけません。
Y木:普段、ネタバレ全開のくせに。
S原:おーソーリーね。というわけで、これはなかなかの拾いものでした。この手の映画がお好きな方は、中古店で安く見つけたらゲット、プリーズです!